今季3度目の頂上決戦制したリバプールが10季ぶりの決勝進出! 主力欠いたシティは追い上げ見せるも敗退…《FAカップ》
2022.04.17 01:48 Sun
FAカップ準決勝、マンチェスター・シティvsリバプールが16日にウェンブリー・スタジアムで行われ、2-3で勝利したリバプールが決勝進出を決めた。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ外となった。
その激戦から中2日でのホームゲームに向けてはいずれも負傷したウォーカー、デ・ブライネに加え、GKエデルソン、ロドリやラポルテがスタメンを外れ、GKステッフェン、アケ、ジンチェンコ、フェルナンジーニョらが代役を担い、3トップは右からガブリエウ・ジェズス、グリーリッシュ、スターリングという並びとなった。
一方、史上初のクアドルプルの可能性を有し、2005–06シーズン以来の同タイトル獲得を目指すリバプールは、前ラウンドで2部のノッティンガム・フォレストを1-0で破り、久々のFAカップ準決勝進出を決めた。また、シティ同様にミッドウィークに戦ったCLでは大幅なターンオーバーを敢行した中、ベンフィカとのホームでの2ndレグを3-3のドローで終え、2戦合計6-4でベスト4進出を決めている。
クロップ監督はそのベンフィカ戦でベンチに置いた主力を復帰させ、直近のリーグ戦からはヘンダーソン、マティプ、ジョタに代わってナビ・ケイタ、コナテ、ルイス・ディアスというフレッシュな選手がベンフィカ戦に続き起用された。
先週末のプレミアリーグ首位攻防戦で志向の2-2のドローゲームを演じた両雄による、約1週間ぶりの再戦は思わぬワンサイドゲームとなる。
高い位置からの連動したプレスでシティのビルドアップを機能不全にし、押し込む形を作り出した中、開始9分には左CKの場面でキッカーのロバートソンが左足アウトスウィングで入れたクロスをDFを振り切ってゴール前に勢いを持って入ってきたコナテが打点の高いヘディングで合わせ、CLベンフィカ戦に続く値千金の公式戦2試合連続の先制点とした。
幸先よく先制に成功したリバプールは、以降も前がかりなプレスでシティの不安定なビルドアップを牽制。すると、17分にはストーンズからバックパスを受けたGKステッフェンに猛烈なプレスを仕掛けたマネがブロックショットの形でまんまとゴールを陥れ、一気にリードを広げた。
セカンドGKの痛恨のミスによって2点を追う厳しい展開となったシティは、2点リードで相手がややハイプレスを自重してきたこともあり、前半半ばを過ぎてようやくボールを持てるようになる。しかし、要所を締める相手のコンパクトな守備ラインの前でボールを動かすに留まり、立ち上がりにグリーリッシュがシュートを放って以降はフィニッシュまで持ち込めず。
一方、メリハリの利いた戦い方で完璧に試合をコントロールするリバプールは、前半半ば以降は決定機まであと一歩という状況が続いていた中、前半終了間際に決定的な3点目を奪う。
45分、アレクサンダー=アーノルドからロバートソンへの大きなサイドチェンジを起点に波状攻撃を仕掛けると、バイタルエリア中央でアレクサンダー=アーノルドと細かいパス交換を行ったチアゴからボックス右でフリーのマネへ浮き球のパスが出る。そして、マネが右足アウトで外へ押し出すイメージで放った鋭いダイレクトボレーがゴール右下隅の完璧なコースを射抜いた。
実力拮抗となったリーグ戦でのここまでの2試合とは異なり、飛車角抜きのシティに対して、リバプールの良さばかりが目立つ形で試合は大きな得点差が付いての折り返しに。
それでも、後半はシティが意地を見せる。立ち上がりの47分、相手陣内右サイドでのボール奪取からフェルナンジーニョの絶妙なスルーパスに抜け出したジェズスがボックス右で深い切り返しからファビーニョを振り切り、左でフリーのグリーリッシュの足元へ冷静に繋ぐと、シティの背番号10がこの試合最初の見せ場できっちり左足のシュートを決め切った。
後半開始早々のゴールで勢いづくシティは、ビルドアップ、攻撃面で改善のあとを見せると、初めて押し込む形を作り出す。54分にはスターリングのスルーパスに抜け出したジェズスがボックス内に持ち込んでGKと一対一となるが、ここはGKアリソンにコースを消されて2点目とはならず。
以降はリバプールも落ち着きを取り戻し、試合は中盤での球際のバトルが強調される白熱の展開に。リバプールの鋭いカウンターを何とかケアしつつ、早い時間帯の2点目を目指すシティは70分、ベルナルド・シウバのパスカットから背後を狙うジェズスがボックス内で再びGKとの一対一を迎えるが、ここでの攻防は見事な飛び出しでシュートコースを消したリバプール守護神に軍配。
後半半ばから終盤にかけては互いに過密日程による疲労から細かいミスも目立ち始め、よりオープンな展開に。前半のように試合をコントロールしたいリバプールは、ヘンダーソン、フィルミノ、ジョタ、カーティス・ジョーンズとフレッシュな選手を続けてピッチに送り出す。
対するシティベンチはデ・ブライネやロドリといった主力をベンチに置いたまま、83分に最初の交代カードとしてマフレズを投入。その後、ジンチェンコの不用意なバックパスからサラーに与えた決定機を何とか凌いだグアルディオラ率いるチームは、91分にフォーデンのフィードに反応したマフレズの個人技からゴール前に侵入し、GKアリソンの股間を抜いたシュートのこぼれ球をベルナルド・シウバが押し込んで1点差に迫る。
これで追いつく可能性も出てきた中、後半アディショナルタイムにはリスクを冒した攻めからボックス内でフェルナンジーニョ、マフレズと決定的なシュートチャンスが訪れたが、いずれのシュートも枠を捉え切ることができず。
この結果、今季2度の対戦が2-2のドローとなっていた中、3戦目にして勝ち切ったリバプールが、2011-12シーズン以来の決勝進出。史上初となるクアドルプルへの歩みをまた一歩進めている。
PR
2018-19シーズン以来のFAカップ制覇を狙うシティは、準々決勝でサウサンプトンを4-1で破って順当にベスト4進出。また、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではアトレティコ・マドリーとのタフなアウェイゲームを0-0のドローで終え、2戦合計1-0で同じく4強入りを決めた。その激戦から中2日でのホームゲームに向けてはいずれも負傷したウォーカー、デ・ブライネに加え、GKエデルソン、ロドリやラポルテがスタメンを外れ、GKステッフェン、アケ、ジンチェンコ、フェルナンジーニョらが代役を担い、3トップは右からガブリエウ・ジェズス、グリーリッシュ、スターリングという並びとなった。
クロップ監督はそのベンフィカ戦でベンチに置いた主力を復帰させ、直近のリーグ戦からはヘンダーソン、マティプ、ジョタに代わってナビ・ケイタ、コナテ、ルイス・ディアスというフレッシュな選手がベンフィカ戦に続き起用された。
先週末のプレミアリーグ首位攻防戦で志向の2-2のドローゲームを演じた両雄による、約1週間ぶりの再戦は思わぬワンサイドゲームとなる。
メンバー変更によって攻守両面で普段と異なるアプローチを取ったシティに対して、休養十分のリバプールは攻守両面で相手を凌駕するハイインテンシティのパフォーマンスを見せる。
高い位置からの連動したプレスでシティのビルドアップを機能不全にし、押し込む形を作り出した中、開始9分には左CKの場面でキッカーのロバートソンが左足アウトスウィングで入れたクロスをDFを振り切ってゴール前に勢いを持って入ってきたコナテが打点の高いヘディングで合わせ、CLベンフィカ戦に続く値千金の公式戦2試合連続の先制点とした。
幸先よく先制に成功したリバプールは、以降も前がかりなプレスでシティの不安定なビルドアップを牽制。すると、17分にはストーンズからバックパスを受けたGKステッフェンに猛烈なプレスを仕掛けたマネがブロックショットの形でまんまとゴールを陥れ、一気にリードを広げた。
セカンドGKの痛恨のミスによって2点を追う厳しい展開となったシティは、2点リードで相手がややハイプレスを自重してきたこともあり、前半半ばを過ぎてようやくボールを持てるようになる。しかし、要所を締める相手のコンパクトな守備ラインの前でボールを動かすに留まり、立ち上がりにグリーリッシュがシュートを放って以降はフィニッシュまで持ち込めず。
一方、メリハリの利いた戦い方で完璧に試合をコントロールするリバプールは、前半半ば以降は決定機まであと一歩という状況が続いていた中、前半終了間際に決定的な3点目を奪う。
45分、アレクサンダー=アーノルドからロバートソンへの大きなサイドチェンジを起点に波状攻撃を仕掛けると、バイタルエリア中央でアレクサンダー=アーノルドと細かいパス交換を行ったチアゴからボックス右でフリーのマネへ浮き球のパスが出る。そして、マネが右足アウトで外へ押し出すイメージで放った鋭いダイレクトボレーがゴール右下隅の完璧なコースを射抜いた。
実力拮抗となったリーグ戦でのここまでの2試合とは異なり、飛車角抜きのシティに対して、リバプールの良さばかりが目立つ形で試合は大きな得点差が付いての折り返しに。
それでも、後半はシティが意地を見せる。立ち上がりの47分、相手陣内右サイドでのボール奪取からフェルナンジーニョの絶妙なスルーパスに抜け出したジェズスがボックス右で深い切り返しからファビーニョを振り切り、左でフリーのグリーリッシュの足元へ冷静に繋ぐと、シティの背番号10がこの試合最初の見せ場できっちり左足のシュートを決め切った。
後半開始早々のゴールで勢いづくシティは、ビルドアップ、攻撃面で改善のあとを見せると、初めて押し込む形を作り出す。54分にはスターリングのスルーパスに抜け出したジェズスがボックス内に持ち込んでGKと一対一となるが、ここはGKアリソンにコースを消されて2点目とはならず。
以降はリバプールも落ち着きを取り戻し、試合は中盤での球際のバトルが強調される白熱の展開に。リバプールの鋭いカウンターを何とかケアしつつ、早い時間帯の2点目を目指すシティは70分、ベルナルド・シウバのパスカットから背後を狙うジェズスがボックス内で再びGKとの一対一を迎えるが、ここでの攻防は見事な飛び出しでシュートコースを消したリバプール守護神に軍配。
後半半ばから終盤にかけては互いに過密日程による疲労から細かいミスも目立ち始め、よりオープンな展開に。前半のように試合をコントロールしたいリバプールは、ヘンダーソン、フィルミノ、ジョタ、カーティス・ジョーンズとフレッシュな選手を続けてピッチに送り出す。
対するシティベンチはデ・ブライネやロドリといった主力をベンチに置いたまま、83分に最初の交代カードとしてマフレズを投入。その後、ジンチェンコの不用意なバックパスからサラーに与えた決定機を何とか凌いだグアルディオラ率いるチームは、91分にフォーデンのフィードに反応したマフレズの個人技からゴール前に侵入し、GKアリソンの股間を抜いたシュートのこぼれ球をベルナルド・シウバが押し込んで1点差に迫る。
これで追いつく可能性も出てきた中、後半アディショナルタイムにはリスクを冒した攻めからボックス内でフェルナンジーニョ、マフレズと決定的なシュートチャンスが訪れたが、いずれのシュートも枠を捉え切ることができず。
この結果、今季2度の対戦が2-2のドローとなっていた中、3戦目にして勝ち切ったリバプールが、2011-12シーズン以来の決勝進出。史上初となるクアドルプルへの歩みをまた一歩進めている。
PR
|
関連ニュース