【ECLプレビュー】堂安PSVとレスターはイーブンで4強懸かるリターンレグ! ローマは“バチバチ”の相手に逆転期す

2022.04.14 18:30 Thu
Getty Images
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準々決勝の2ndレグが14日に開催される。ベスト4進出を懸けた第2戦の展望を紹介していく。

◆ECL準々決勝 2ndレグ
▽4/14(木)
《25:45》
PSV vs(AGG:0-0) レスター・シティ
《28:00》
ローマ vs(AGG:1-2) ボデ/グリムト
スラビア・プラハ vs(AGG:3-3) フェイエノールト
PAOK vs(AGG:1-2) マルセイユ
◆初戦は実力拮抗、PSVはホームの利生かせるか
Getty Images

MF堂安律を擁するPSVは、初代王者に向けた大きな関門であるレスター撃破を目指してホームでの2ndレグに臨む。

戦前から実力拮抗と思われた一戦は、その予想通りに拮抗した初戦に。前半は互いに攻め合うオープンな展開となり、ホームのレスターがより相手ゴールに迫ったものの、0-0での折り返しに。後半は互いに攻める意思こそ見せたものの、相手の集中した守備を前に決め手を欠きゴールレスでの決着となった。

敵地から最低限のドローという結果を持ち帰ったPSVは、直近のRKCワールワイク戦を2-0で勝利し、公式戦3試合ぶりの白星。その試合ではベンチからも外れた堂安だが、直前のトレーニングでは姿が確認されており、今回の一戦で起用可能な状況だ。1stレグでは膠着状態を打開するジョーカーとして投入されたものの、決定的な仕事には至らず。今回の一戦も途中投入が濃厚だが、チームを勝利に導く仕事を期待したい。
対するレスターも先週末のリーグ戦で難敵クリスタル・パレスを相手にFWルックマン、MFデューズバリー=ホールが挙げた2ゴールを最後まで守り抜き、2-1の勝利。こちらも公式戦3試合ぶりの白星を手にして敵地へ乗り込む。今回の一戦に向けては引き続きエースFWヴァーディを欠くことになるが、MFバーンズら休養を与えられた一部主力がフレッシュな状態でプレーできる点はプラス材料だ。

◆敵地で2度の屈辱味わったローマが逆転突破期す
Getty Images

グループステージで1敗1分けの屈辱を味わったボデ/グリムト相手にリベンジを期したローマだが、今季3度目の対戦となった敵地での初戦では1-2で敗れる失態を演じた。

試合前から懸念された人工芝でのプレー、ノルウェー王者の強度の高いプレスに手を焼くも、前半終了間際のMFペッレグリーニのゴールで先制に成功。だが、後半立ち上がりにディフレクトしたシュートにGKルイ・パトリシオが反応し切れずに同点ゴールを許すと、試合終了間際の89分にはセットプレーから逆転ゴールを献上。1-6で大敗したグループステージに続く敵地での連敗となった。

さらに、同試合ではボデ/グリムトのサポーターによる執拗な嫌がらせや、敵将クヌートセンとGKコーチのヌーノ・サントスのトンネル内での小競り合いによって両者にUEFAから暫定的な職務停止の処分が科され、互いに相手の不適切な振る舞いを非難し合うピッチ外のバトルにも発展しており、熱狂的なロマニスタによるノルウェー王者への手荒い歓迎も懸念される状況だ。

ホームで逆転突破を目指すローマは、先週末のサレルニターナ戦を劇的な2-1の勝利で飾っており、セリエA11戦無敗と調子自体は悪くない。ただ、悪癖であるメンタルコントロールを誤れば、カードの枚数が増えて自らの首を絞めかねないだけに、モウリーニョ監督を含め心は熱く頭は冷静にという姿勢でオリンピコでの重要な一戦に臨みたい。

◆S・プラハvsフェイエは再び打ち合いか? マルセイユは逃げ切り図る
Getty Images

近年ヨーロッパでの躍進光るスラビア・プラハと、オランダの名門フェイエノールトの一戦は壮絶な打ち合いに。

白熱のシーソーゲームとなった初戦は、アウェイのスラビア・プラハが試合終了間際の95分にMFイブラヒム・トラオレがCKの二次攻撃から奪った劇的同点ゴールによって3-3のドロー決着となった。

互いに攻撃力が相手守備を上回る場面が多く、スラビア・プラハホームで行われる今回の一戦も再び打ち合いの展開が予想される。

一方、優勝候補のマルセイユはギリシャの強豪PAOKとのアウェイゲームで逃げ切りを図る。ホームでの初戦は試合終盤のMFジェルソンの退場で難しい展開となったが、MFパイエが圧巻のスーパーボレーを含む1ゴール1アシストの活躍によって2-1の先勝を収めた。

敵地での一戦では初戦同様に受け身に回らず、攻勢を仕掛けながら早い時間帯にゴールを奪って相手の心を折りたい。
関連ニュース

チャンス活かせずCLラウンド16敗退…PSV指揮官は「試合の入りが悪かった」

PSVのピーター・ボス監督が、チャンピオンズリーグ(CL)敗退を嘆いた。『UEFA.com』が伝えている。 PSVは13日、敵地で行われたCLラウンド16・2ndレグでドルトムントと対戦。ホームでの1stレグを1-1で終えた状況で迎えた一戦、立ち上がりにいきなり失点を許すとその後も防戦の時間帯が続く苦しい展開に。後半はポスト直撃のシュートを放つなどチャンスを作り攻勢に回るも、後半アディショナルタイムに痛恨の失点を許し0-2で敗れた。 2戦合計スコア1-3でCLラウンド16敗退となったボス監督は落胆を露わにし、チャンスを活かすことができなかったと敗因を分析している。 「試合の入りが悪かったと思う。それでも30分後には流れを掴めたが、残念ながらプレッシャーもありゴールを奪えなかった。ゲームを支配しつつも、ラストパスがうまくいかなかったんだ。少々不運もあっただろう。今日ここで負けたことについては大きな痛手だ。CL敗退はいつだってとても辛い」 「我々のセンターバックはフリーになるシーンが多かったが、それは他の場所で数的不利になることを意味していた。そこで、ピッチ全体で1対1の局面を作れるよう切り替えたところ、状況はずっと良くなったと思う」 「後半はとても良いプレーができており、何度も相手ボックス内に入りこめた。だが、決定力は必ずしも高くなく、ラストパスも十分ではなかった。シュートがポストに当たったり、最後のチャンスが枠を外れたりしてしまっており、こういうチャンスをものにすべきだっただろう」 2024.03.14 10:40 Thu

「私の声はどこかに行った」PSV撃破でベスト8入りのドルトムント、テルジッチ監督が冗談交えて熱闘を語る「シーズンで最高の30分間」

ドルトムントのエディン・テルジッチ監督がPSV戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 13日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグでドルトムントはホームにPSVを迎えた。 1stレグは1-1のドロー。勝った方がベスト8行きという分かりやすい構図の試合は、立ち上がりからホームのドルトムントが主導権を握る展開に。3分にジェイドン・サンチョが先制ゴールを奪う。 その後はPSVに盛り返されるもゴールを許さず。すると後半アディショナルタイムには、マルコ・ロイスがダメ押しゴール。2-0で勝利し、2戦合計3-1でドルトムントが勝利した。 チームのベスト8進出について『DAZN』のインタビューに応じたテルジッチ監督は良い試合を見せられたと振り返った。 「今日は本当に努力の甲斐あって、準々決勝進出を勝ち取った。おそらくシーズン序盤で最高の30分間をプレーしたと思う」 「その後、プレッシャーのある局面でもっとゴールを決めるべきだった。残念ながら後半はそうしたプレーを見せることは無くなったが、情熱を持って守っていた」 「私の声はもうどこかに行ってしまった。今日は私にとっても大変だった。この今夜の出来事に参加できたことを誇りに思っている」 2024.03.14 10:20 Thu

レーティング:ドルトムント 2-0(AGG:3-1) PSV【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、ドルトムントvsPSVが13日に行われ、2-0でドルトムントが勝利した。この結果、2戦合計スコアを3-1としたドルトムントがベスト8へ進出した。 ▽ドルトムント採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240313_5_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 1 コベル 6.0 後半はピンチの連続だったが、デ・ヨングのシュートミスに救われた DF 25 ジューレ 6.0 後半はロサーノのスピードに苦戦も何とか耐える 23 ジャン 6.0 リエルソンの欠場でセンターバック起用に。無難にこなした 15 フンメルス 6.0 後半はラインを低くして凌いだ 22 マートセン 6.5 前半は攻撃で後半は守備で貢献 MF 21 マレン 6.5 好調を維持。攻撃を牽引していた (→アデイェミ 5.5) カウンターの起点になりきれず 6 エズジャン 5.5 守備に追われていた 19 ブラント 5.5 前半はバイタルエリアでボールを受けてアクセントに (→フェリックス・エンメチャ 5.5) 前線からの守備で奮闘 20 ザビッツァー 6.5 直近のヴォルフスブルク戦退場を帳消しにするハードワーク。前半は質の良いパスを前線に入れた 10 サンチョ 6.5 公式戦連発。調子を上げている様子だが、負傷が心配される (→ロイス 6.5) 勝負を決定付ける追加点 FW 14 フュルクルク 6.0 VARでゴール取り消しに。前線で起点となっていた 監督 テルジッチ 6.0 難しい試合になったが、勝ち切って自身2度目のベスト8進出 ▽PSV採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240313_5_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 1 ベニテス 5.5 枠内シュートは無難にセーブしていた DF 3 ティーゼ 5.5 守備重視のプレー。サンチョの対応に腐心 22 スハウテン 5.5 フュルクルクに押されながらも何とか凌ぐ 18 ボスカリ 5.5 デストと共にマレンに対応 8 デスト 6.0 マレンとのマッチアップは流石に苦戦も後半は攻撃で盛り返す MF 20 ティル 5.0 攻守に貢献できず前半で交代 (→ロサーノ 6.0) 攻撃を活性化。後半の攻勢を促す 23 フェールマン 5.5 前半はバイタルエリアのケアが厳しかったが、後半は中盤を掌握 (→ペピ -) 17 マウロ・ジュニオール 5.5 独特なリズムで攻撃に多少のアクセントを生んだ (ババディ ー) FW 11 バカヨコ 6.0 カットインからの仕掛けで脅威に 9 L・デ・ヨング 5.0 後半ATの絶好機を仕留めきれず 10 ティルマン 5.5 目立ったプレーは少なかった 監督 ボス 6.0 後半の反撃は古巣ドルトムントを大いに脅かした ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! マレン(ドルトムント) 1stレグに続き、古巣相手に脅威となった。ゴールこそなかったものの、守勢の中、牽制する役割を担った。 ドルトムント 2-0 PSV 【ドルトムント】 サンチョ(前3) ロイス(後50) ※2戦合計スコア3-1でドルトムントがベスト8進出 2024.03.14 07:01 Thu

サンチョ&ロイス弾のドルトムントが苦しみながらもPSVを退け3季ぶりベスト8【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、ドルトムントvsPSVが13日に行われ、2-0でドルトムントが勝利した。この結果、2戦合計スコアを3-1としたドルトムントがベスト8へ進出した。 3週間前に行われた1stレグではマレンの恩返し弾で守勢のドルトムントが1-1の引き分けに持ち込んだ一戦。 3季ぶりのベスト8進出を目指すドルトムントは出場停止のシュロッターベック、皮膚炎のリエルソンが欠場となり、ジャンがセンターバック、ジューレが右サイドバックで先発となった。 一方、2006-07シーズン以来、17季ぶりのベスト8進出を目指すPSVは、L・デ・ヨング、バカヨコ、ティルマンの3トップで臨んだ。 開始1分過ぎ、マートセンが二次攻撃からGK強襲のシュートを浴びせたドルトムントが攻勢の入りとすると、3分に先制する。ブラントのパスをボックス手前で受けたサンチョがコントロールされたミドルシュートをゴール左に流し込んだ。 先制後はドルトムントがボールを支配。27分にはボックス右でザビッツァーのパスを受けたマレンが決定的なシュートを浴びせた。 前半半ば以降はPSVがポゼッションで盛り返した中、40分にはボックス右から縦に仕掛けたマレンが際どいシュートを浴びせて牽制。ドルトムントの1点リードで前半を終えた。 迎えた後半、ロサーノを投入したPSVに対し、ドルトムントは開始3分にボックス内からマレンが枠内シュートで牽制。 しかし、前がかるPSVは53分に追いつきかける。ボックス手前からロサーノの放ったミドルシュートが左ポストに直撃した。 守勢が続くドルトムントは64分、マレンのクロスからフュルクルクがヘディングシュートでGKを強襲。77分にはFKからフュルクルクがボレーでネットを揺らして追加点かと思われたが、VARでオフサイドに。 終盤にかけてもPSVの攻勢が続くと、追加タイム4分にビッグチャンス。しかしティーゼとのワンツーでボックス内に侵入したデ・ヨングはGKとの一対一を決めきれない。 すると直後、ババディのスリップで独走したロイスがGKとの一対一を制し勝負あり。ドルトムントが苦しみながらもPSVを退け、3季ぶりのベスト8進出としている。 2024.03.14 07:00 Thu

【CLラウンド16プレビュー】絶好調マレンが古巣に引導を渡すか、PSVの17季ぶり8強か

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、ドルトムントvsPSVが日本時間13日29:00にキックオフされる。3週間前に行われた1stレグではFWマレンの恩返し弾で守勢のドルトムントが1-1の引き分けに持ち込んだ一戦だ。 3季ぶりのベスト8進出を目指すドルトムントは敵地での1stレグ、終始守勢の展開ながらFWマレンの恩返し弾で前半半ばに先制。後半序盤のPKによる被弾で引き分けていた。内容を考えれば十分な結果を手にしてホームに戻った中、直後のホッフェンハイム戦では打ち負けたものの、その後のウニオン・ベルリン戦、直近のブレーメン戦を制し、連勝として大一番を迎えた。まだまだ不安定な戦いが続いている状態だが、ブレーメン戦では復帰したFWサンチョに初ゴールが生まれ、絶好調を維持するマレンもゴールと、PSV戦に向けては勢いが付く結果に。テルジッチ監督の去就が不透明な中、雑音を一掃する勝利を手にできるか。 一方、2006-07シーズン以来、実に17季ぶりのベスト8進出を目指すPSVはドルトムント戦後、エールディビジで2勝1分け。2位フェイエノールトとの頂上決戦では2-2の引き分けに持ち込み、10ポイント差を付けている。元ドルトムント指揮官ボス監督の下で好調なシーズンを送り続けている中、FWファルファンらを擁したPSV黄金時代の成績に並ぶことはできるか。 <div style="text-align:center;">◆ドルトムント◆ 【4-2-3-1】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240312_4_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:コベル DF:リエルソン、ジューレ、フンメルス、マートセン MF:ジャン、ザビッツァー MF:マレン、ブラント、サンチョ FW:フュルクルク 負傷者:MFフェリックス・エンメチャ、FWアラー 出場停止者:DFシュロッターベック 主力センターバックのシュロッターベックが出場停止で欠場となる。代役は1stレグでPKを献上してしまったフンメルスが起用されるものと思われる。 <div style="text-align:center;">◆PSV◆ 【4-3-3】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240312_4_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:ベニテス DF:ティーゼ、スハウテン、ボスカリ、デスト MF:サイバリ、フェールマン、ティルマン FW:バカヨコ、L・デ・ヨング、ロサーノ 負傷者:FWラング 出場停止者:なし 内容で上回っていた1stレグのスタメンがベースになるものと思われる。 ★注目選手 ◆FWジェイドン・サンチョ(ドルトムント) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240312_5_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 自身が出場した公式戦4試合連発中の絶好調マレンももちろん注目だが、ブレーメン戦で復帰後初弾を決めたサンチョに注目したい。ブレーメン戦ではロングカウンターの流れから長い距離を持ち上がってドリブルシュートを決めたサンチョ。ユナイテッドでは泣かず飛ばずだった中、復帰したドルトムントでは持ち味をしっかりと発揮している。自身をトッププレーヤーに引き上げたドルトムントに恩を返すためにもベスト8に導きたい。 ◆FWイルビング・ロサーノ(PSV) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240312_5_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 対するPSVの注目選手にはロサーノを挙げたい。ナポリから復帰したメキシコ代表ウインガーは、1stレグにおいてドルトムントを最も翻弄していた存在だった。打ち合いとなる可能性がある中、ロサーノのドリブル突破で左サイドを打開し、主砲デ・ヨングに良質なクロスを供給したい。 2024.03.13 18:00 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly