レーティング:レアル・マドリー 2-3(AGG:5-4) チェルシー《CL》

2022.04.13 06:40 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、レアル・マドリーvsチェルシーが12日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、アウェイのチェルシーが1-3で勝利。2戦合計スコアでイーブンとなった中、延長戦を制したマドリーが2戦合計5-4で準決勝進出を決めた。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
PR
▽レアル・マドリー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
1 クルトワ 6.0
古巣相手に3失点。それでも、3失点目直後のハヴァーツの決定的なヘディングシュート、延長のツィエクの決定機を阻むなど、チームを突破に導く守護神の仕事を果たした
DF
2 カルバハル 6.5
サイドバックとセンターバックで奮闘。攻撃で見せ場は少なかったが、終盤の相手のパワープレーの場面でもよく身体を張った

6 ナチョ 5.0
ミリトンの代役として起用も、ポジショニングや判断面で微妙な対応が目立った。後半終盤に足が攣って無念の交代に…

(→ルーカス・バスケス 5.5)
右サイドバックでスクランブル投入。球際で気迫のこもったプレーを続けて逃げ切りに貢献
4 アラバ 6.5
ナチョ交代後はサイドバック3人で構成した急造ディフェンスラインで奮闘。チーム1点目の起点となり、ビルドアップやリーダーシップでも存在感を示した

23 フェルラン・メンディ 5.0
コンディションの問題もあってか攻守に精彩を欠く。VARに救われたものの、マルコス・アロンソの幻のゴールの場面では不用意にボールを失った

(→マルセロ 6.0)
思わぬ形でチャンスを得た中、攻守両面でハードワーク。とりわけ、マイボール時は的確な捌きが光った

MF
10 モドリッチ 7.0
魔法のアウトサイドパスでロドリゴのゴールをお膳立て。後半途中からはカゼミロ、クロースの下がった中盤で創造者、バランサーとして圧巻の存在感を放った

14 カゼミロ 5.5
3失点目でのスライディングは少し軽率な対応だった。それ以外の局面ではやや重さもあったが、最低限の仕事をこなした

(→ロドリゴ 6.5)
自身最初の決定機となった場面でモドリッチの魔法をゴールという結果に結びつけた。指揮官の采配に見事に応えた

8 クロース 5.0
攻撃時は相変わらずの確度の高いプレーを見せた。ただ、チーム全体が守勢に回ったことで、守備面の強度がやや足りなかった

(→カマヴィンガ 6.5)
アンカーとインテリオールで質と量を兼ね備えたプレーを披露。ベンゼマの決勝点の起点に

FW
15 バルベルデ 6.5
前回対戦同様に守備的なタスクを課された中、驚異的な運動量と献身性でサイドと中央でチームを助ける仕事を完遂。攻撃では見せ場となったシュートチャンスでふかしてしまった

9 ベンゼマ 6.5
試合を通して相手の徹底監視にあった中、ゲームメイクで貢献しつつ最後の最後にチームをベスト4に導く決定的な仕事を果たした

20 ヴィニシウス 6.0
リース・ジェームズに苦しめられた中、最後の最後に決勝点を演出して盛り返した

(→セバージョス -)

監督
アンチェロッティ 5.5
90分間では敗れるも、ロドリゴの投入やモドリッチらの配置交換できっちりベスト4進出を果たした

▽チェルシー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
16 エドゥアール・メンディ 5.5
2失点共に責任はなし。止めるべきシュートはきっちり止めた

DF
24 リース・ジェームズ 7.0
早い時間帯にカードをもらったが、相手のキーマンであるヴィニシウスを封殺。加えて、攻撃面においてもロフタス=チークらとの連携から多くのチャンスを創出

6 チアゴ・シウバ 5.5
ベンゼマの決定的なシュートをブロックするなど、試合を通して安定感を見せた。ただ、延長前半の2失点目の場面では不運な形ながらもパスをカットされた

2 リュディガー 6.5
CL初ゴールを記録。攻守両面でハイパフォーマンスを見せた。2失点目では悔やまれるスリップもあったが、誇るべきパフォーマンスだった

3 マルコス・アロンソ 6.5
幻のゴールを含め攻撃面で効果的な立ち位置やプレー選択でコバチッチらと共に相手の脅威に。守備でも粘りを見せた

MF
12 ロフタス=チーク 6.5
サウサンプトン戦に続くインサイドハーフ、ウイングバックの複雑なタスクを見事にこなした。先制点の起点に加え、キープ力や的確な捌きでチームに多くのプラスをもたらした

(→サウール 5.0)
宿敵相手にプレーも、攻守に物足りない出来に

7 カンテ 6.0
ロドリゴのゴールの場面ではパスを引っかけられることになったが、1stレグの低調なパフォーマンスから盛り返した

(→ツィエク 5.5)
決定機に絡む場面もあったが、攻撃を活性化させるまでには至らず

19 マウント 6.5
今季CL初ゴールを含め1ゴール1アシスト。時間の経過と共にややトーンダウンも、気概を感じさせる好パフォーマンスだった

8 コバチッチ 6.5
高い戦術眼と技術、運動量を兼ね備えたプレーで中盤のバトルで優位性をもたらす。1点目、3点目の起点となった

(→ジョルジーニョ 5.0)
幾度かボックス内で決定機も決め切れず

FW
29 ハヴァーツ 6.0
試合を通して攻守にハードワークをこなしたが、幾度かあった決定機のいずれかを決めたかった

11 ヴェルナー 7.0
1ゴール1アシストの活躍でセインツ戦に続く見事なパフォーマンスを披露。まだまだ戦えそうな感じだっただけに、早い時間帯にベンチへ下がったのは残念だった

(→プリシッチ 5.5)
最低限の仕事はこなしたが、後半終盤の決定機を逸するなどヴェルナーほどの存在感は示せず

監督
トゥヘル 6.0
見事なゲームプランによって敵地で意地の勝利。ただ、相手の急造最終ラインに対して、ルカクの不在とヴェルナーの早期交代が結果的に仇となった

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
モドリッチ(レアル・マドリー)
90分間の勝者であるチェルシーのヴェルナーやリース・ジェームズの活躍も見事だったが、激闘の中で最もインパクトを残したモドリッチをMOMに選出。36歳とは思えない驚異的な運動量に加え、卓越した戦術眼とテクニックで試合の流れを大きく変える魔法のパスで一気に流れを変えた。延長戦での守備の貢献度の高さも見事だった。

レアル・マドリー 2-3(AGG:5-4) チェルシー
【レアル・マドリー】
ロドリゴ(後35)
ベンゼマ(延前6)
【チェルシー】
マウント(前15)
リュディガー(後6)
ヴェルナー(後30)

PR
関連ニュース

ドイツ新王者レバークーゼン、今夏に2人のCB獲得に動くか?

ブンデスリーガ王者のレバークーゼンが、来シーズンに向けてセンターバック2枚の補強を目指しているようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じている。 シャビ・アロンソ体制2年目で盟主・バイエルンを抑えて見事にブンデスリーガ初優勝を果たしたレバークーゼン。来シーズンは続投が決定したスペイン人指揮官の下、リーグ連覇に加え、新フォーマット移行のチャンピオンズリーグ(CL)での成功を目指す。 ただ、今夏の移籍市場においてはバイエルンへのローンバックが濃厚なクロアチア代表DFヨシプ・スタニシッチに加え、ビッグクラブの関心を集めるドイツ代表DFヨナタン・ター、エクアドル代表DFピエロ・ヒンカピエ、ブルキナファソ代表DFエドモン・タプソバの主力3選手の去就が不透明な状況。 そのため、クラブはその穴埋めを含めたセンターバックの補強に着手しているようだ。 報道によると、現在クラブはレアル・マドリーからアラベスにレンタル中のU-21スペイン代表DFラファ・マリン(21)に関心を示しているという。 セビージャ出身のマリンは、2016年にマドリーのカンテラに加入。エル・ブランコの世代別チームで主力を担ってきた191cmのセンターバックは、今シーズン武者修行に出されたアラベスで主力として活躍。フィジカル能力の高さに、左右のサイドバックでもプレー可能な起用さも併せ持つ。 なお、マドリーは今夏の呼び戻しの可能性も検討しており、完全移籍での獲得は難しいが、過去にスペイン代表DFダニエル・カルバハルを獲得した際と同じレンタルあるいは買い戻し条項を含めた形での獲得の可能性は十分にありそうだ。 マリンと同様に候補に挙がるもう1人はボローニャのU-21イタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリ(21)だ。 イタリア屈指の育成組織を誇るローマ育ちの188cmの左利きDFは、ジェノアやバーゼルで研鑽を積んだのち、今シーズンに完全移籍で加入したボローニャで完全にブレイクした。 智将チアゴ・モッタの下でセンターバックと左サイドバックの主軸を担い、持ち味のフィジカル能力や高精度の左足のキックに加えて、戦術眼にも磨きをかけ、より多才なDFとして評価を高める。 ただ、2000万~3000万ユーロ(約33億2000万~49億8000万円)と評価される逸材に対してはユベントスが強い関心を示しており、争奪戦を制する必要がある。 2024.04.25 09:00 Thu

CLレアル戦に期待感高めるムシアラ、元同僚ベリンガムの活躍ぶりにも言及「驚かなかった」

バイエルンのドイツ代表MFジャマル・ムシアラがかつての戦友とも相まみえる大一番を心待ちにしている。スペイン『アス』が伝えた。 アーセナルとの準々決勝を制し、チャンピオンズリーグ(CL)でベスト4まで到達したバイエルン。ファイナル進出が懸かる準決勝ではレアル・マドリーとの2試合が待ち受けている。 ホームでの1stレグを30日に控える中、チームの攻撃を牽引するムシアラはこの強敵との対戦についてドイツ『シュポルト・ビルト』にコメント。敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われる5月8日の2ndレグも含め、期待に胸を膨らませている。 「伝統あるベルナベウでのレアル・マドリーとの試合を楽しみにしている。ヨーロッパで最高の2チームが対戦する。重要な試合だ」 また、ドイツ生まれイギリス育ちのムシアラは、ユース年代をイングランド代表として戦っており、当時はマドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムとも共闘。CLでの対戦を前に、元チームメイトの活躍ぶりについても語った。 「ジュードとはヤングライオンズで長年ルームメイトだったし、何試合か一緒にプレーした。それ以来僕らは良い友達だ。彼が順調なことを嬉しく思っている。彼は自信に満ち溢れているし、大きな挑戦を前にしても躊躇しない」 「言うまでもなく、彼のレアル・マドリーでのスタートは普通ではなかった。他国のチームと契約する際、普通であれば環境に適応しなければならないが、ジュードの場合は違った。それに、そのことにはあまり驚かなかった。彼のメンタリティを知っているからね」 2024.04.24 18:23 Wed

苦労が尽きぬセバージョス、マドリー退団希望を強めるも…

レアル・マドリーのスペイン代表MFダニ・セバージョス(27)。苦労が尽きない男は今夏の退団を視野に入れるが…。 エル・ブランコで常に人一倍の苦労を強いられる男、セバージョス。 元々序列が高くないクラックは、昨季中盤戦から後半戦にかけての驚異的な奮闘ぶりがカルロ・アンチェロッティ監督に認められ、プレータイムが大幅増。それは結果的に久方ぶりのスペイン代表復帰、そして2027年6月までの契約延長に繋がった。 しかし、人生は山あり谷あり。セバージョスが良い機運を継続できたのも昨季限りで、ケガで出遅れた今季は公式戦出場21試合どまり。うちスタメンは4試合に過ぎず、最近のマンチェスター・シティ戦、バルセロナ戦といったビッグマッチには当然のように出場しない。 それでもチームメイトのゴールに喜び駆け寄っていく姿から、そのパーソナリティを感じ取れるわけだが、美しき白いシャツに袖を通すマドリーの一員としての日々を終わりにしたいと考えている模様。 スペイン『Relevo』によると、今年で28歳、フットボーラーとして脂が乗る年齢に突入したセバージョスは、周囲にマドリー退団の意思を漏らし始めたとのこと。すでに今夏の新天地行きで心が大方決まっている様子だという。 ただ、昨春のマドリーからの契約延長申し出を「鵜呑みにしてしまった」形だというセバージョス。 ルカ・モドリッチ(38)の契約満了or延長が現状50-50で、アルダ・ギュレル(19)は本人ともどもレンタル移籍に前向き…この2つを1年前の時点で想定していたマドリーにセバージョス売却の意向がほとんどないのは、火を見るより明らかとされる。 もしモドリッチ退団にギュレル武者修行なら、少なからずセバージョスの出番も増えそうだが、来季の開幕を28歳で迎えるなか、確固たる主力になれないのも残念ながら明白…エル・ブランコで人一倍の苦労を強いられる男、それがセバージョスだ。 セバージョス獲得に最も関心が高いのは、アトレティコ・マドリーとみられている。 2024.04.24 16:20 Wed

レンタル加入中ホセルの買い取りを思案するレアル…アンチェロッティ監督は残留希望もFW過多が懸念

レアル・マドリーはエスパニョールからレンタル移籍中のスペイン代表FWホセル(34)の去就について、考えを巡らせているようだ。スペイン『マルカ』が報じた。 エスパニョールで活躍した昨シーズンは32歳で初のスペイン代表入りを果たした遅咲きFWのホセル。エスパニョールが2部に降格して迎えた今シーズンは、かつて所属した古巣マドリーに買い取りオプション付きの期限付き移籍で加入した。 マドリーではレギュラー定着こそできていないホセルだが、攻撃に変化を加えられる前線のターゲットとして重宝され、ここまで公式戦42試合13ゴールを記録。しかし、今シーズン終了後にレンタル期間が終了する。 カルロ・アンチェロッティ監督はこの34歳を高く評価しており、来シーズンの残留を希望しているとのこと。一方、マドリーは加入内定済みのパウメイラスのブラジル代表FWエンドリッキ(17)や、獲得濃厚と見られるパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペ(25)の存在から、ホセルの150万ユーロ(約2億5000万円)の買い取りオプションを行使するかどうか検討中だという。 また、今夏もヨーロッパの選手を多く引き入れるであろうサウジアラビアのクラブもホセルに目をつけている模様。このストライカーとエスパニョールの契約は2025年6月までとなっている。 2024.04.24 14:36 Wed

人生の半分はエル・ブランコ…マドリーが32歳ルーカス・バスケスとの契約延長を急ぐ

レアル・マドリーが元スペイン代表DFルーカス・バスケス(32)との契約延長交渉を急ぐ。スペイン『Relevo』が伝えている。 16歳からマドリーひと筋のL・バスケス。若手時代の武者修行期間1年間を除けば、ほぼ人生の半分をエル・ブランコで過ごし、トップチームで積み上げた公式戦出場数は343試合だ。 絶対的な主力ではない故、愛するクラブで居場所を確保し続けるべく、30代突入を控えて受け入れたのは、若手時代に誰が予想したであろう右サイドバックへのコンバート。 いつの間にか最終ラインの選手となっていた32歳は、ラ・リーガ優勝3回、コパ・デル・レイ(国王杯)優勝1回、チャンピオンズリーグ(CL)優勝4回、クラブW杯優勝3回…地球上の全フットボーラーが羨む勝ち組となった。 そんな伏兵L・バスケスだが、22日のクラシコ・バルセロナ戦で1得点2アシストと燦然たる輝きを放った一方、契約は今季限り。今年1月から自由に他クラブと交渉できる状態となっている。 それでもマドリーとL・バスケス、双方ともに契約延長の意向が強く、今週中に合意を前提とした協議が行われる予定。特にここ最近の活躍から、首脳陣は一刻も早く交渉をまとめる方針に切り替えたとみられている。 2024.04.23 17:55 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly