壮絶な撃ち合いはリンコン弾で神戸が今季初勝利!アジア王者への第一歩、ACL出場決定《ACL2022プレーオフ》
2022.03.15 21:30 Tue
15日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022プレーオフのヴィッセル神戸vsメルボルン・ビクトリーが神戸市御崎公園球技場で行われ、4-3で神戸が勝利。ACL本戦出場を決めた。
2022シーズンのACL出場を懸けた一戦。神戸は今シーズンの明治安田生命J1リーグで6試合勝利がないという苦しい状況の中で勝たなければいけない試合に臨む。
その神戸はMFアンドレス・イニエスタ、MFセルジ・サンペールが先発。負傷で直近の鹿島アントラーズ戦を欠場していたFW大迫勇也も復帰し、FW小田裕太郎と2トップを組んだ。
対するメルボルン・ビクトリーは2年前の2020年にはこのプレーオフで鹿島を下して本戦に出場。かつてはMF本田圭佑がプレーしたことでも知られている。
オーストラリア代表歴のあるFWクリストファー・イコノミディスやMFジェイソン・デビッドソンらが先発。かつて浦和レッズでもプレーしたDFマシュー・スピラノビッチも先発し、[3-4-3]の布陣で臨んだ。
しかし神戸はリーグ戦でも見せているセットプレーの守備の脆さを疲れてしまう。12分、右CKからのクロスをゴール前で誰も触れず、ファーのダゴスティーノが押し込んで、1-1と追いつかれる。このシーンはハンドが疑われたが、VARは採用されていないためそのままゴールが認められた。
その神戸だったが17分、イニエスタがFKから浮き球のパス。菊池がヘディングでファーサイドから折り返すと、ボックス中央で小林が左足で豪快なシュート。これはネットを揺らすが、菊池がオフサイドだったとして認められない。
すると20分にアクシデント。試合序盤に右足を痛めていたサンペールがプレー続行不可能。イニエスタが交代を要求し、酒井の肩を借りてピッチの外へ。神戸は扇原貴宏を投入する。
神戸が押し込みながらもメルボルンが少ない手数でチャンスを作ると、31分、ロングボールでキープすると、イコノミディスのクロスがディフレクト。これを走り込んだダゴスティーノがヘッドで合わせる。シュートは枠に飛ぶが、GK飯倉が左手でなんとかセーブし得点を許さない。
さらにこれで生まれたCKからシュートを打たれるが、これは菊池がブロック。神戸はなんとかピンチを凌いだ。
38分にはスルーパスに抜けた小田がGKと一対一になりかけるが先に触られてシュートは打てず。45分には酒井からのクロスを大迫がヘディングで落とすと、小田が受けるもシュート打てず。さらにその後も酒井の絶妙なスルーパスを飛び出した山口が受けようとするが、僅かに届かない。
前半は1-1のイーブンとなった中、後半早々に危険なプレー。ダゴスティーノが小林の足首を思い切り踏みつけるも、主審は見逃しノーファウルとなった。
55分には神戸がチャンス。左CKからイニエスタがクロスを送ると、ニアに飛び込んだ菊池がヘッド。しかし、わずかに枠を越えていく。
神戸はボールを握る展開が続き、メルボルンはカウンターで少ないチャンスを作ることに。すると71分、コントロールしていた神戸だったが一発のパスでベン・フォラミが左サイドを抜け出すと、グラウンダーのクロス。中央に走り込んだダゴスティーノが触り、メルボルンが逆転に成功する。
73分、左サイドからの山口のクロス。これがディフレクトするとこぼれ球を中坂が巧みなパス。ボックス内でフリーだった大迫がシュートも、GKがセーブする。
神戸はリンコンと初瀬亮を入れて攻撃に梃入れ。すると80分に右サイドからイニエスタがクロスを送ると菊池がボックス中央でヘッドもGKセーブ。これで得た左CKから初瀬がクロスを送ると、菊池がヘディンで繋ぎ、最後は大迫が決めて神戸が同点に追いつく。
押せ押せの神戸は、82分にはボックス内で後ろから繋いだボールをイニエスタが左足でダイレクトボレー。しかし、これは惜しくも枠を越えていく。
それでも87分に、エースが試合を決める。87分、右サイドに開いた山口がボールを受けると低めのクロス。ニアサイドに走り込んだ大迫がコースを変えると、これが決まり神戸が逆転する。
終盤に逆転した神戸だったが、これで試合は終わらない。90分、小田が痛んで倒れ込むと、メルボルンは攻撃の手を止めず。ダゴスティーノがシュートを狙うもGK飯倉がセーブ。しかしクリアできないでいると、フォラミがコースを狙って決め、メルボルンが土壇場で追いつく。
3-3出迎えた延長戦。神戸がボールを握り、メルボルンが引いて守るという展開に。すると95分、初瀬のパスを受けたイニエスタが巧みなパス。抜けた汰木がグラウンダーのクロスを送ると、リンコンが合わせ、神戸が勝ち越しに成功する。
神戸のリードで迎えた延長後半。109分にはFKからのクロスを最後はファーサイドに飛び込んだブロクハムがヘディングで合わせるが、わずかに枠を外れる。
さらにメルボルンはFKから攻め込むと、110分にもクロスからブロクハムがシュート。しかし、酒井がしっかりとブロックに入る。
追いつきたいメルボルンはカウンターでゴールを目指すが、神戸は集中した守備を見せることに。115分にはイニエスタを下げて、槙野智章を入れ、5バックで守り切りにいく。
残り時間は神戸がしっかりと時間を使いタイムアップ。打ち合いとなった120分の激戦は、リンコンのゴールで神戸が4-3で勝利。今季初勝利を収め、ACLの本戦出場を決めた。
なお、神戸はタイで行われるグループJに入ることが決まっており、上海海港(中国)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)、傑志(香港)と対戦する。
ヴィッセル神戸 4-3 メルボルン・ビクトリー
【神戸】
アンドレス・イニエスタ(前6)
大迫勇也(後35、後42)
リンコン(延前5)
【メルボルン・V】
ニック・ダゴスティーノ(前12、後16)
ベン・フォラミ(後45)
2022シーズンのACL出場を懸けた一戦。神戸は今シーズンの明治安田生命J1リーグで6試合勝利がないという苦しい状況の中で勝たなければいけない試合に臨む。
対するメルボルン・ビクトリーは2年前の2020年にはこのプレーオフで鹿島を下して本戦に出場。かつてはMF本田圭佑がプレーしたことでも知られている。
オーストラリア代表歴のあるFWクリストファー・イコノミディスやMFジェイソン・デビッドソンらが先発。かつて浦和レッズでもプレーしたDFマシュー・スピラノビッチも先発し、[3-4-3]の布陣で臨んだ。
すると神戸は6分にいきなり先制する。左サイドの狭いところをパスで繋ぐと、小田がドリブルで左に抜け出すとグラウンダーのクロス。これは中央で合わないも、流れたボールを中坂が折り返すと、相手のクリアボールが小さくなったところでイニエスタがシュート。ゴール右に決まり、神戸が幸先良く先制する。
しかし神戸はリーグ戦でも見せているセットプレーの守備の脆さを疲れてしまう。12分、右CKからのクロスをゴール前で誰も触れず、ファーのダゴスティーノが押し込んで、1-1と追いつかれる。このシーンはハンドが疑われたが、VARは採用されていないためそのままゴールが認められた。
その神戸だったが17分、イニエスタがFKから浮き球のパス。菊池がヘディングでファーサイドから折り返すと、ボックス中央で小林が左足で豪快なシュート。これはネットを揺らすが、菊池がオフサイドだったとして認められない。
すると20分にアクシデント。試合序盤に右足を痛めていたサンペールがプレー続行不可能。イニエスタが交代を要求し、酒井の肩を借りてピッチの外へ。神戸は扇原貴宏を投入する。
神戸が押し込みながらもメルボルンが少ない手数でチャンスを作ると、31分、ロングボールでキープすると、イコノミディスのクロスがディフレクト。これを走り込んだダゴスティーノがヘッドで合わせる。シュートは枠に飛ぶが、GK飯倉が左手でなんとかセーブし得点を許さない。
さらにこれで生まれたCKからシュートを打たれるが、これは菊池がブロック。神戸はなんとかピンチを凌いだ。
38分にはスルーパスに抜けた小田がGKと一対一になりかけるが先に触られてシュートは打てず。45分には酒井からのクロスを大迫がヘディングで落とすと、小田が受けるもシュート打てず。さらにその後も酒井の絶妙なスルーパスを飛び出した山口が受けようとするが、僅かに届かない。
前半は1-1のイーブンとなった中、後半早々に危険なプレー。ダゴスティーノが小林の足首を思い切り踏みつけるも、主審は見逃しノーファウルとなった。
55分には神戸がチャンス。左CKからイニエスタがクロスを送ると、ニアに飛び込んだ菊池がヘッド。しかし、わずかに枠を越えていく。
神戸はボールを握る展開が続き、メルボルンはカウンターで少ないチャンスを作ることに。すると71分、コントロールしていた神戸だったが一発のパスでベン・フォラミが左サイドを抜け出すと、グラウンダーのクロス。中央に走り込んだダゴスティーノが触り、メルボルンが逆転に成功する。
73分、左サイドからの山口のクロス。これがディフレクトするとこぼれ球を中坂が巧みなパス。ボックス内でフリーだった大迫がシュートも、GKがセーブする。
神戸はリンコンと初瀬亮を入れて攻撃に梃入れ。すると80分に右サイドからイニエスタがクロスを送ると菊池がボックス中央でヘッドもGKセーブ。これで得た左CKから初瀬がクロスを送ると、菊池がヘディンで繋ぎ、最後は大迫が決めて神戸が同点に追いつく。
押せ押せの神戸は、82分にはボックス内で後ろから繋いだボールをイニエスタが左足でダイレクトボレー。しかし、これは惜しくも枠を越えていく。
それでも87分に、エースが試合を決める。87分、右サイドに開いた山口がボールを受けると低めのクロス。ニアサイドに走り込んだ大迫がコースを変えると、これが決まり神戸が逆転する。
終盤に逆転した神戸だったが、これで試合は終わらない。90分、小田が痛んで倒れ込むと、メルボルンは攻撃の手を止めず。ダゴスティーノがシュートを狙うもGK飯倉がセーブ。しかしクリアできないでいると、フォラミがコースを狙って決め、メルボルンが土壇場で追いつく。
3-3出迎えた延長戦。神戸がボールを握り、メルボルンが引いて守るという展開に。すると95分、初瀬のパスを受けたイニエスタが巧みなパス。抜けた汰木がグラウンダーのクロスを送ると、リンコンが合わせ、神戸が勝ち越しに成功する。
神戸のリードで迎えた延長後半。109分にはFKからのクロスを最後はファーサイドに飛び込んだブロクハムがヘディングで合わせるが、わずかに枠を外れる。
さらにメルボルンはFKから攻め込むと、110分にもクロスからブロクハムがシュート。しかし、酒井がしっかりとブロックに入る。
追いつきたいメルボルンはカウンターでゴールを目指すが、神戸は集中した守備を見せることに。115分にはイニエスタを下げて、槙野智章を入れ、5バックで守り切りにいく。
残り時間は神戸がしっかりと時間を使いタイムアップ。打ち合いとなった120分の激戦は、リンコンのゴールで神戸が4-3で勝利。今季初勝利を収め、ACLの本戦出場を決めた。
なお、神戸はタイで行われるグループJに入ることが決まっており、上海海港(中国)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)、傑志(香港)と対戦する。
ヴィッセル神戸 4-3 メルボルン・ビクトリー
【神戸】
アンドレス・イニエスタ(前6)
大迫勇也(後35、後42)
リンコン(延前5)
【メルボルン・V】
ニック・ダゴスティーノ(前12、後16)
ベン・フォラミ(後45)
|
関連ニュース