ハヴァーツのPL3戦連発となる土壇場弾で逆境チェルシーが劇的5連勝! 好調ニューカッスルに10戦ぶりの黒星与える《プレミアリーグ》

2022.03.14 01:02 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第29節、チェルシーvsニューカッスルが13日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが1-0で勝利した。
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オーナーのロマン・アブラモビッチ氏の資産凍結によってクラブ運営に大きな支障をきたす逆境に立たされる3位のチェルシー(勝ち点56)。来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のリールとの2ndレグを控える中、リーグ5連勝を目指した今節は、6勝3分けで9戦無敗と好調を維持する14位のニューカッスル(勝ち点31)をホームで迎え撃った。
アブラモビッチ氏の資産凍結が決定した後、初のブリッジでの一戦に向けてトゥヘル監督は3-1で勝利したミッドウィークのノリッジ戦から先発4人を変更。アスピリクエタ、チアゴ・シウバ、サウール、コバチッチに代えてリュディガー、ツィエク、カンテ、サールを起用した。

なお、『Three』、『Hyundai』のユニフォームスポンサー2社が契約停止を決断し、ロゴの削除を要請したが、チェルシーにロゴのないユニフォームがなく制裁の影響で新たなユニフォームを発注できない事情から、現行ユニフォームをそのまま着用することになった。

チェルシーが[4-3-3]、ニューカッスルが[3-4-2-1]と互いに並びを変更してスタートした一戦。様子見の入りが予想されたものの、互いに縦への推進力を見せて相手ゴールに迫るアグレッシブな立ち上がりとなった。
時間の経過と共にホームチームがボールの主導権を握るが、中央を締める相手に対して、なかなか攻撃のスイッチが入らない。また、両サイドバックがチャロバー、サールと守備的なキャラクターということもあり、攻撃の糸口を掴み切れない。

一方、基本的に重心を後方に置きながらも、要所で連動したハイプレスを仕掛けるニューカッスルは、ウッドのキープ力、マーフィーの果敢な縦への仕掛けで幾度かフィニッシュのシーンを作り出す。

前半半ばから終盤にかけて、よりプレスが嵌るアウェイチームが主導権を握り、セットプレーから相手ゴールを脅かしていく。34分には右CKの二次攻撃から右サイドのアルミロンが入れたクロスをゴール前のバーンが競り勝って頭で合わすが、これはやや当たりが薄く枠の左に外れた。

さらに、前半ラストプレーでは右CKの二次攻撃からボックス手前でアルミロンが放った左足のボレーシュートが枠の右隅へ向かうが、両チームを通じて最初の枠内シュートはGKメンディが見事な反応ではじき出し、試合は0-0のままハーフタイムを迎えた。

ホームゲームながら枠内シュート0で前半を終えたチェルシーは、後半も同じメンバーでスタート。ただ、ツィエクを右ウイングバックに置く[3-5-2]の形へ変更した。だが、この布陣変更も攻撃を活性化させるまでには至らず。逆に、57分には自陣ボックス内でマーフィーに入れ替わられたDFチャロバーがユニフォームを掴んで引き倒す微妙な場面があったが、PK献上は回避した。

後半に入っても枠内シュートはおろかシュート自体放てないホームチームは63分、ヴェルナーとマウントを下げてルカク、コバチッチを同時投入した。ニューカッスルの運動量低下によって完全に主導権を握ったチェルシーは76分、右サイドのツィエクが左足インスウィングで入れたクロスにハヴァーツが良いタイミングで飛び出すが、フリーで放ったヘディングシュートはGKドゥブラフカにキャッチされ、最初の枠内シュートでの先制点とはならず。

その後、78分にはサールを下げてプリシッチを最後の交代カードとして切る。何とかゴールをこじ開けたいホームチームだが、引き分けを意識するニューカッスルの守備的な戦いを前にゴールが遠い。

しかし、不屈のブルーズは最後の最後にゴールをこじ開けた。89分、相手陣内中央左のジョルジーニョからゴール前のスペースへ浮き球のパスが出ると、DFバーンの背後を完璧に取ったハヴァーツがGKの寸前で左足甲を使った巧みなファーストタッチでボールを収め、すかさず左足のシュートを流し込んだ。

そして、ハヴァーツの3試合連続となる土壇場の決勝点で難敵に10試合ぶりの黒星を与えたチェルシーが、アブラモビッチ氏の資産凍結後初めてのブリッジでのゲームで劇的なリーグ5連勝を達成した。

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