ラングニック、去就揺らぎ始めるラッシュフォードに「万が一、夏に移籍を考慮したとしても…」

2022.03.12 10:55 Sat
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドのラルフ・ラングニック監督がイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(24)に言及した。

ユナイテッド育成育ちのラッシュフォード。二十代前半にして公式戦通算295試合の出場数を誇り、ゴール関与数も93得点53アシストと堂々たる数字を残す。
今や背番号「10」を着用するクラブの生え抜きスターとして認知される存在だが、今季のゴール数はここまでの公式戦を通じても5得点のみとパッとしない。

手術の影響で出遅れた今季だが、昨年10月の復帰から日が経った今も鋭さが戻らず、先発を外れる試合も多々。6日のマンチェスター・ダービーも途中出場だった。

そんなラッシュフォードを巡っては最近になり、チームでの現状を懸念して将来を不安視し始めているとして、まことしやかに移籍の憶測が取り沙汰されている。
イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』によると、ラングニック監督はそのラッシュフォードとのやり取りを明かした上で、

「彼とは昨日、そして一昨日に話をした。だが、私は何も知らない。25年間にわたり、この世界で活動してきたが、メディアをあまり気にしないようにしているからね」

「彼は何も言わず、今もなお幸せで、クラブのために高いレベルのパフォーマンスを発揮したいと話してくれたよ。彼からはここで不幸せなどという話はなかった」

また、生え抜き選手からの不満に対する懸念を問われると、「ノーだ。夏に契約満了の選手がほかにもかなりいる」と返し、ラッシュフォードの現状に言及を続けた。

「彼に十分なゲーム時間がないとは思わない。私がここに来てから13〜14試合だが、先発試合の方が多い。だから、問題ではないし、昨日はそんな趣旨の話もなかった」

「しかし、繰り返すように、今は市場が閉まっている。万が一、夏のあるタイミングで本人や代理人、家族が移籍を考慮したとしても、それはそれで構わない」

「ただ、それが起こるとすれば、夏だ。明日の試合や火曜日(15日)の試合とは何の関係もない」

そして、ラッシュフォードとユナイテッドの1年延長オプションを含めると、2024年までの契約についても触れ、更新の可能性も口にしている。

「今季をできるだけ良い形で終わらせ、それから夏に話す時間が取れるはず。今はまだ誰が監督になるのかだったりが誰にもわからない」

「誤解を恐れずに言えば、こういう質問が飛ぶ理由はわかるが、そこにエネルギーを注ぐ意味がない。これも繰り返しだが、私はマーカスを気に入っている」

「私が過去にいたクラブでも、一時的に問題を抱える選手が何人かいたが、彼を助け、最高のマーカス・ラッシュフォードにさせるのが我々の仕事だ」

「それこそが今の私の仕事で、それをやってのけるためにエネルギーと時間のすべてを注いでいるのだ」
関連ニュース

ユナイテッド&トッテナム関心のトディボ、移籍金76億円で獲得可か

ニースのフランス代表DFジャン=クレール・トディボ(24)にかかる移籍金額が判明したようだ。 バルセロナでは大成せずだったが、2021年2月加入のニースで実力を発揮し、フランス代表にまで活躍の場を広げるトディボ。今季のニースでもダンテを相棒にリーグ・アン最少タイとなる20失点の堅守を支えており、今夏の動向が注目されるところだ。 そんなセンターバックを巡ってはプレミアリーグ勢の関心が集まり、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムの名も。イギリス『talkSPORT』によると、ニースはこのDFの移籍金額を4000万ポンド(約76億3000万円)と評しているという。 なお、トディボとニースは2022年11月に2027年6月30日まで契約延長。そんなニースを保有するのはサー・ジム・ラトクリフ氏で、今年2月からユナイテッドの共同オーナーにも就任している。 2024.03.29 12:45 Fri

99億円のオルモ巡る争いにユナイテッドも? 今夏予算と退団選手次第でトライか

RBライプツィヒのスペイン代表MFダニ・オルモ(25)を巡る争いにマンチェスター・ユナイテッドも加わっているようだ。 バルセロナアカデミー出身のアタッカーはディナモ・ザグレブでのブレイクを経て、2020年1月からライプツィヒを主戦場に。ドイツでも活躍を続け、将来のステップアップ移籍も期待されるタレントだ。 この3月の代表戦でもブラジル代表相手に1ゴールを決めるなど、他クラブの目を惹きつけるなか、イギリス『デイリー・メール』によると、今夏の動きが活発的になりそうなユナイテッドも関心を抱く模様だ。 マンチェスター・シティや、チェルシー、トッテナムをはじめ、レアル・マドリーとの争奪戦になるが、新たな攻撃オプションを探るユナイテッドも今夏の予算と退団選手の顔ぶれ次第ながら注目しているという。 オルモは昨年6月にライプツィヒとの契約を2027年夏まで更新したが、この夏に5200万ポンド(約99億2000万円)のリリース条項が有効となるといわれる。 サー・ジム・ラトクリフ氏が共同オーナーとなり、戦力も含め、生まれ変わりが期待されるユナイテッド。競合必至のオルモ獲りにトライするのだろうか。 2024.03.29 12:15 Fri

ブレーメルの将来やいかに…ユナイテッドが関心寄せるユベントスの屈強CB

ユベントスのブラジル代表DFグレイソン・ブレーメル(27)には現在、マンチェスター・ユナイテッドが関心を寄せる。 2021-22シーズンのセリエA最優秀DFブレーメル。この活躍でトリノからホームタウンを共有するユベントスへステップアップし、今季は出場停止1試合を除いたリーグ戦28試合でプレーする。 そんな男は現在、新たなセンターバックを求めるユナイテッドへの移籍が噂される。 イタリア『カルチョメルカート』によると、現役セレソンは2022年夏、移籍金4400万ユーロ(約71億8000万円)+ボーナス800万ユーロ(約13億円)でユベントス入り。もちろん非常に大きな取引だが、現在の推定市場価値6000万ユーロ(約97億9000万円)を下回るものだ。 契約解除条項5000万ユーロ(約82億2000万円)の存在も報じられる一方、2028年6月までとなっている現契約には、これが2025年を境に6000万〜7000万ユーロへ変動する内容も盛り込まれているとのこと。ただし、現段階では「検討に向けての口頭合意」があるに過ぎないという。 仮にもブレーメルをユナイテッドへ売却した場合、移籍金の10%を前所属トリノへ支払う義務が発生するユベントス。最終ラインの要をキープするか、手放して財政安定化に繋げるか… ブレーメルはおそらくユナイテッドにとって現実的な選択肢。若きジャラッド・ブランスウェイト(エバートン/21)、アントニオ・シウバ(ベンフィカ/20)はブレーメル以上に値が張る。 どちらにしても契約解除条項が満額支払わればユナイテッドへ向かうことになるブレーメルだが、今夏の動向やいかに。 2024.03.29 11:10 Fri

ニューカッスル、イナシオ獲得レースをリード? 今夏6000万ユーロの契約解除金支払いを検討か

ニューカッスルが、スポルティングCPのポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオ(22)の獲得レースをリードしているようだ。ポルトガル『レコルド』が報じている。 今夏のステップアップが有力視されるイナシオは、レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、リバプールといったメガクラブからの関心が噂される。 しかし、『レコルド』によると、現時点で獲得レースをリードしているのは、今年1月にも獲得への動きを見せていたニューカッスルだという。 マグパイズは来シーズンに向け、イナシオがディフェンスラインを強化するのに適した選手であると確信しており、6000万ユーロ(約98億5000万円)に設定されている契約解除金の支払いを検討しているようだ。 なお、スポルティングは今冬にレイションイスから同じ左利きのブラジル人DFラファエウ・ポンテロを獲得しており、イナシオの流出に備えている。 2024.03.27 06:00 Wed

ユナイテッドでのアムラバトは今季限りか 存在感薄く返却決意

マンチェスター・ユナイテッドがモロッコ代表MFソフィアン・アムラバト(27)の買取りを見送ったようだ。イタリア『カルチョメルカート』が報じた。 カタール・ワールドカップ(W杯)4強入りのモロッコで躍動し、昨夏にフィオレンティーナからユナイテッドにローン移籍したアムラバト。この移籍が実現するまで動向が注目される人気株だったが、インパクトを欠く。 もちろん、サイドバックで使われたりのチーム事情もあるが、今やコビー・メイヌーの台頭に押され、影薄く…。中盤の軸と目されたカゼミロも常時出場が叶わずにいるなかで、あまり活躍ができずにここまできている。 ローン移籍に900万ユーロ(約14億7000万円)を投じたユナイテッドは2000万ユーロ(約32億8000万円)+アドオン500万ユーロ(約8億2000万円)の買取オプションを持つが、行使しないことを決めたという。 となれば、2025年夏まで契約を残すフィオレンティーナに舞い戻るのが既定路線だが、ユベントス行きの可能性も。ミランもその候補だが、他の選手に重きを置き、ユベントスの方はスポーツディレクター(SD)のクリスティアーノ・ジュントリ氏がファンのようだ。 2024.03.26 16:55 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly