R・ジェームズら躍動のチェルシーが曲者バーンリーに快勝! 前半苦戦も後半に鮮やか4ゴール!《プレミアリーグ》

2022.03.06 01:58 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第28節、バーンリーvsチェルシーが5日にターフ・ムーアで行われ、アウェイのチェルシーが0-4で圧勝した。
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ミッドウィークに行われたFAカップのルートン・タウン戦を苦しみながらも3-2の逆転勝利で飾り、EFLカップ決勝敗退のショックを少なからず払しょくしたチェルシー(勝ち点50)。アブラモビッチ氏によるクラブ売却発表に未だ揺れる3位チームは、上位陣相手に奮闘が光る18位のバーンリー(勝ち点21)を相手にリーグ3連勝を目指した。
トゥヘル監督はFAカップからリュディガー、ジョルジーニョ、サウール、マウントを除く先発7人を変更。守護神メンディやチアゴ・シウバ、リース・ジェームズらが復帰。前線はマウント、ハヴァーツ、プリシッチの3トップとなった。

戦前の予想通り、アウェイのチェルシーがボールを握り、ホームのバーンリーが堅守速攻で応戦する形となる。キックオフから数分は切り替えの鋭さで勝るバーンリーが主導権を握り、右サイドのレノンを起点に幾度か際どいシーンを作り出した。

その後、15分にはサウールの左クロスからリース・ジェームズ、17分にはレノンの右クロスからヴェグホルストと、互いに相手DFのゴールカバーに阻まれるも、決定機を作り合う。ここからよりオープンな攻防が期待されたが、チェルシーがバーンリーの堅守に攻めあぐねたことで試合は膠着状態に陥る。
その中でヴェグホルストのポストワーク、シンプルなサイドアタックとより自分たちのストロングを出したバーンリーは、GKメンディのパンチングミスをボックス内で回収したマクニール、鋭いカウンターから幾度か相手ゴールに迫る場面を創出。だが、最後のところで精度を欠きゴールレスでハーフタイムを迎えた。

前半の攻撃の停滞を受け、ドイツ人指揮官によるハーフタイムの修正が求められた中、前半と同じ11人で臨んだチェルシー。だが、立ち位置の変更など微調整を施したアウェイチームはここから鮮やかなゴールラッシュを見せる。

まずは47分、ボックス右でボールを受けたリース・ジェームズが右に左に細かい切り返しを見せた後、右に持ち替えてシュートを放つと、ゴール前で2人のDFの間を抜けたグラウンダーのシュートが左サイドネットを揺らし、開始早々の先制点となった。

さらに、52分には再び右サイドでのジェームズ、プリシッチのコンビで揺さぶりをかけると、プリシッチが左足に持ち替えて上げた柔らかなクロスをファーでフリーのハヴァーツが頭で合わせる。続く55分には相手を押し込んだ状態からボックス右でカンテのパスを受けたジェームズのグラウンダークロスを、ゴール前に詰めたハヴァーツが泥臭く押し込んで瞬く間に連続ゴールを決めた。

この鮮やかな3連続ゴールによって一気に試合を決めたチェルシーは前に出てきたホームチームをうまくいなしてゲームをコントロールしていく。さらに、69分には左サイド深くでマウントが入れたグラウンダーのクロスが相手DFのクリアミスを誘うと、ゴール前でドフリーのプリシッチが難なくゴールへ流し込み、ダメ押しの4点目とした。

これで勝利を確信したトゥヘル監督は70分に殊勲のジェームズ、カンテを下げてコバチッチ、ロフタス=チークを、78分にはマウントを下げてヴェルナーを続けて投入。試合をクローズにかかる。

その後、ホームで一矢報いたいホームチームの攻勢を枠内シュート1本で凌ぎ切ったチェルシーが、前半の苦戦から一転、後半の4ゴールによって敵地で快勝。リーグ戦の連勝を「3」に伸ばした。

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