WEリーグ再開! 首位INAC神戸ドローで追走のマイ仙台と浦和Lが白星、ベレーザ植木理子はハットトリック達成【WEリーグ第12節】

2022.03.05 17:40 Sat
©WE LEAGUE
5日、「2021-22 Yogibo WEリーグ」がおよそ3カ月ぶりに再開し、第12節が各地で行われた。首位を走るINAC神戸レオネッサはホームにちふれASエルフェン埼玉を迎えた。前半をゴールレスで終えたINACだったが、後半開始と同時に一段ギアを上げ、50分に試合を動かす。右サイドから斜め前方へグラウンダーのパスが送られると、阪口萌乃がスルーして髙瀬愛実がワンタッチで小さく落とし、ペナルティアークから阪口が右足を一閃。見事なミドルを左隅に突き刺した。
エルフェン埼玉も直後に三浦桃が左足でクロスバー直撃のシュートを放つと、58分に大きな展開から試合を振り出しに戻す。左の深い位置から吉田莉胡がクロスを入れると、松久保明梨が折り返し、最後は河野朱里が押し込んだ。

その後も両チームともに果敢にゴールに迫るも、スコアは動かず。ドローでタイムアップを迎えた。

INAC神戸と勝ち点「9」差の2位につけるマイナビ仙台レディースはサンフレッチェ広島レジーナとホームで対戦。5分に相手のパスミスをついて池尻茉由が距離のあるシュートを沈めると、以降も矢形海優がゴールを奪い、白木星にも2得点が生まれて前半のうちに大量4点をリードする。
後半は広島レジーナも選手交代を含めて前への圧力を高めたものの、仙台レディースがそのまま逃げ切り、快勝で首位との差を縮めている。

皇后杯決勝と同一カードとなった三菱重工浦和レッズレディースvsジェフユナイテッド市原・千葉レディースの一戦は、菅澤優衣香のゴールで29分に浦和レディースが先制に成功する。

千葉レディースも前半終了間際に大澤春花がロングシュートを狙うが、GK池田咲紀子を脅かすことはできず、逆に72分、塩越柚歩に追加点を奪われてしまう。終了間際にはCKからゴールに迫るも1点が遠く、皇后杯の借りを返すことはできなかった。

AC長野パルセイロ・レディースをホームに迎えた日テレ・東京ヴェルディベレーザは前半をゴールレスで終えるも、後半になでしこのストライカーが本領を発揮する。
52分、植木理子木下桃香の右CKをニアで合わせて先制点を挙げると、5分後にはPKを沈めてこの日2点目を奪う。北村菜々美のゴールで3点差とした73分には、ロングボールの処理にもたついた相手守備の隙を突いて左足で流し込み、WEリーグ史上2人目となるハットトリックを達成。

試合はこのままタイプアップを迎え、植木の活躍を含めて後半に怒涛の攻撃を見せた日テレベレーザが、再開初戦白星スタートを切っている。

3月5日
INAC神戸レオネッサ 1-1 ちふれASエルフェン埼玉
マイナビ仙台レディース 4-0 サンフレッチェ広島レジーナ
三菱重工浦和レッズレディース 2-0 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 4-0 AC長野パルセイロ・レディース

3月6日
大宮アルディージャVENTUS vs ノジマステラ神奈川相模原
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