特徴を出した谷口&板倉のCBコンビ、経験値を補った“フロンターレ”の力/日本代表コラム
2022.01.28 21:25 Fri
◆物おじせずに特徴を発揮した両CB
谷口彰悟は、2次予選でもタジキスタン代表戦で途中出場したのみ。板倉も2次予選のミャンマー代表戦でフル出場して以来となる。最終予選はもちろん初めてだった。見るものが不安視するのは致し方ないと言えるだろう。
もちろん、谷口にしても板倉にしてもその能力に疑いはない。Jリーグで今最も強い川崎フロンターレの守備の要である谷口、昨シーズンはフローニンヘンでCBのレギュラーを掴み、今シーズンはシャルケへ移籍してもCBのレギュラーである板倉と経験は十分だ。
ただ、日本代表としての経験は少なく、W杯予選の経験もほとんどない。普段とは違う舞台で、国を背負って戦うというプレッシャーで、どこまで力を出せるのかは、未知数だった。
ともに招集は受けていたが、起用されて来なかったのも事実。最終予選ではその余裕を失ったとも言えるが、2次予選でも両者は経験を積むことができなかった。
そんな中、互いに初出場となった最終予選。谷口と板倉はそれぞれの特徴を発揮した。谷口は対人守備の落ち着いた対応に加え、ビルドアップの部分で特徴を遺憾無く発揮。長いボールや縦パス、ドリブルでの持ち出しなど、違いを見せた。板倉も空中戦の強さは抜群で、判断も間違えることなく、安定したパフォーマンスだったと言えるだろう。
森保一監督も「2人とも試合の入りから落ち着いてましたし、ビルドアップの面でもディフェンスの面でも、チームをコントロールしながら、個々の曲面で相手を上回る、巧さと強さを見せてくれました」と2人を評価した。
昨年11月には海外組がチャーター機の遅れで到着が遅れるという緊急事態に。しかし、森保監督は、国内組ではなく海外組をいつも通り起用した。もちろん結果として勝利を収め2連勝を果たしたわけだが、メンバーの固定化がより進んだ印象を受けた。
しかし、今回はそうもいかなかった。そもそもチームに合流できないという事態に見舞われ、結果として経験の浅い2人をピッチに送り出すこととなった。もちろん、クラブレベルでの実績はあるが代表とは違うもの。プレッシャーも違う。見るものを不安に陥れたのは、これまでの采配だったと言えるだろう。
ただ、今回の中国戦を受け、競争が生まれる可能性もある。谷口は「普段出ている選手がいない中でもきちんと仕事をすることが大事で、新たな競争が生まれることも大事」と語った。選択肢としてしっかりと計算できるということをまずは証明した。もちろん、次のサウジアラビア戦が大事になってくるが、危なげないプレーを見せられたことは大きな財産だと言える。
Getty Images
谷口彰悟は、2次予選でもタジキスタン代表戦で途中出場したのみ。板倉も2次予選のミャンマー代表戦でフル出場して以来となる。最終予選はもちろん初めてだった。見るものが不安視するのは致し方ないと言えるだろう。
もちろん、谷口にしても板倉にしてもその能力に疑いはない。Jリーグで今最も強い川崎フロンターレの守備の要である谷口、昨シーズンはフローニンヘンでCBのレギュラーを掴み、今シーズンはシャルケへ移籍してもCBのレギュラーである板倉と経験は十分だ。
ただ、日本代表としての経験は少なく、W杯予選の経験もほとんどない。普段とは違う舞台で、国を背負って戦うというプレッシャーで、どこまで力を出せるのかは、未知数だった。
ともに招集は受けていたが、起用されて来なかったのも事実。最終予選ではその余裕を失ったとも言えるが、2次予選でも両者は経験を積むことができなかった。
そんな中、互いに初出場となった最終予選。谷口と板倉はそれぞれの特徴を発揮した。谷口は対人守備の落ち着いた対応に加え、ビルドアップの部分で特徴を遺憾無く発揮。長いボールや縦パス、ドリブルでの持ち出しなど、違いを見せた。板倉も空中戦の強さは抜群で、判断も間違えることなく、安定したパフォーマンスだったと言えるだろう。
森保一監督も「2人とも試合の入りから落ち着いてましたし、ビルドアップの面でもディフェンスの面でも、チームをコントロールしながら、個々の曲面で相手を上回る、巧さと強さを見せてくれました」と2人を評価した。
昨年11月には海外組がチャーター機の遅れで到着が遅れるという緊急事態に。しかし、森保監督は、国内組ではなく海外組をいつも通り起用した。もちろん結果として勝利を収め2連勝を果たしたわけだが、メンバーの固定化がより進んだ印象を受けた。
しかし、今回はそうもいかなかった。そもそもチームに合流できないという事態に見舞われ、結果として経験の浅い2人をピッチに送り出すこととなった。もちろん、クラブレベルでの実績はあるが代表とは違うもの。プレッシャーも違う。見るものを不安に陥れたのは、これまでの采配だったと言えるだろう。
ただ、今回の中国戦を受け、競争が生まれる可能性もある。谷口は「普段出ている選手がいない中でもきちんと仕事をすることが大事で、新たな競争が生まれることも大事」と語った。選択肢としてしっかりと計算できるということをまずは証明した。もちろん、次のサウジアラビア戦が大事になってくるが、危なげないプレーを見せられたことは大きな財産だと言える。
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