ローマが2022年初勝利! デビュー戦でPKキッカー指名のセルジオ・オリベイラが決勝点《セリエA》

2022.01.17 04:05 Mon
Getty Images
セリエA第22節、ローマvsカリアリが16日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが1-0で勝利した。

2022年に入ってミラン、ユベントス相手に連敗スタートとなった7位のローマは、降格圏の18位に沈むカリアリをホームに迎えて新年初勝利を目指した。
モウリーニョ監督は3-4で敗れたユベントス戦から先発4人を変更。出場停止のイバニェスとコンディション不良のスモーリングに代えてマンチーニ、クンブラをセンターバックに置き、中盤では出場停止のクリスタンテとベンチのヴェレトゥに代えてポルトからの新戦力のセルジオ・オリベイラ、ザニオーロを起用した。ただ、ウォームアップ中に痛みを訴えたペッレグリーニがプレー不可能となり、急遽ヴェレトゥがスタメンに入り、マンチーニが腕章を巻くことになった。

試合は開始早々にローマにチャンス。4分、セルジオ・オリベイラからのスルーパスに抜け出したザニオーロがボックス内でDFカルボーニと交錯。このプレーでPKが与えられる。だが、オンフィールドレビューの結果、先にカルボーニがボールにアタックしていたとの判定でPKは取り消しに。

以降はボールの主導権を握りながらアフェナ=ギャン、ザニオーロの両翼のスピードを生かしながらカリアリ守備の攻略を図っていく。幾度か惜しいカウンターチャンスを作るが、最後の精度を欠く。
それでも、30分過ぎにはムヒタリアンの中央突破を生かしたカウンターアタックからボックス手前右のセルジオ・オリベイラが強烈なシュートを放つと、これがDFダウベルトの身体から離れていた左腕に直撃。この試合2度目のオンフィールドレビューの結果、今度はPKが与えられた。

ローマにはヴェレトゥというメインキッカーがいたものの、モウリーニョ監督はポルト時代からPKの名手として知られたセルジオ・オリベイラをキッカーに指名。これがデビュー戦の29歳MFは難なく右隅へ蹴り込んでデビュー戦で早速ゴールを決めた。

前半の良い時間帯に先制に成功したローマは、より前に出てきたカリアリの攻撃を受け止めながらムヒタリアンを起点に幾度か鋭いカウンターを発動。快足を飛ばしたアフェナ=ギャンのお膳立てからボックス内のザニオーロに絶好機が訪れたが、ここは相手DFの見事なカバーリングもあって2点リードでハーフタイムを迎えることはできなかった。

後半も試合展開に大きな変化はなし。トップ下で存在感を示すムヒタリアンのチャンスメイクからアフェナ=ギャンに再三のカウンターチャンスが訪れるが、18歳FWは若さ故の判断ミスや自身の驚異的なスピードを御し切れず、ことごとくチャンスをフイにしてしまう。65分にはムヒタリアンの突破からボックス右に抜け出したヴェレトゥにラストパスが出るが、ここはシュートをミートし切れず。

守備の局面ではマンチーニを中心に集中した対応が続く一方、ここ最近の大量失点を考えると、2点目がほしいローマ。74分には右サイドから馬力のある仕掛けでDF2枚を振り切ってボックス内に侵入したザニオーロに絶好機も、利き足とは逆の右足で放ったシュートはわずかに枠の左に外れた。

以降も再三の決定機をモノにできずに最少得点差での痺れる状況が続くローマは、84分に大ピンチが訪れる。右サイドからのグラウンダーのクロスをゴール前に走り込んできたジョアン・ペドロに右足ワンタッチで合わせられるが、ここはGKルイ・パトリシオが見事な反応で触りボールはクロスバーを叩いた。

思わず冷や汗をかいたモウリーニョ監督はザニオーロを下げてサイドバックのカルスドルプを投入し、メイトランド=ナイルズを一列上げる。さらに、試合終了間際にはこれがトップチームデビューとなる17歳のギリシャ人DFケラミツィスをピッチに送り込み、完全に逃げ切り態勢に入った。

そして、このまま時計を進めたローマがウノゼロで勝ち切り、連敗をストップすると共に4戦ぶりとなる2022年初勝利を手にした。
関連ニュース

アストン・ビラで結果が出ないザニオーロ「イタリアが恋しい」

アストン・ビラのイタリア代表MFニコロ・ザニオーロがイタリア帰還を望んでいる。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』がコメントを掲載した。 今季、ガラタサライからのレンタルでアストン・ビラに加入したザニオーロだったが、公式戦31試合の出場で3ゴール0アシストと期待された活躍は見せられていない。 そのザニオーロは来季に向けてイタリア復帰を望んでいる。「家族、友人、息子…。皆が居るイタリアがとても恋しいよ。しかし、僕の将来を決めるのはクラブ。僕はガラタサライに所属している。代理人には本当に具体的なオファーがあった場合のみ教えてくれるように頼んでいる。ローマに在籍していたことを考えると、ラツィオへの移籍だけは考えられないことだね」 なお、ザニオーロがローマを離れる際、ミランやユベントスが獲得に興味を示していた。 2024.03.26 23:30 Tue

「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー

ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue

ユベントスがコープマイネルス獲得へ18歳逸材を譲渡も?

ユベントスはアタランタからオランダ代表MFトゥン・コープマイネルス(26)の獲得を目指し、様々なプランを検討しているようだ。 ユベントスが獲得に本腰を入れるコープマイネルス。たびたび優れた人材を輩出するオランダのAZから2021年夏にアタランタ入りした攻撃的MFは、今季のセリエAで2桁得点10ゴールを記録し、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト8進出を掴んだチームをけん引している。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、関心を寄せるはユベントスだけでなく、今やインテルとミラン、さらにリバプールとマンチェスター・ユナイテッドからも熱視線が。移籍先として現実的なのは、現状ユベントスかリバプールとのことだ。 リバプールについてはEL準々決勝でアタランタと対戦予定となっており、この機会を利用してクラブ間協議に臨む可能性も。 一方のユベントスは、あくまでプランの1つとして、下部組織から育て上げた超逸材、U-21スペイン代表DFディーン・ハイセン(18)をアタランタとの交渉で提示する案を練っている模様。ローマにレンタル移籍中のハイセンは、ダニエレ・デ・ロッシ監督の下で順調に成長中だ。 「ハイセンをアタランタに提示」が移籍金引き下げを狙ったものであることは明白だが、1年レンタルなのか、完全移籍での譲渡なのか、あるいは買い戻しオプション付帯での譲渡なのか…今のところ詳細は不明。 ハッキリしているのは、“個を伸ばすスペシャリスト”アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、ハイセンを大変気に入っているということだ。 ローマも買い取りを目指すとされるハイセンだが、今夏の動向やいかに。コープマイネルスとともに、これから目が離せなくなりそうだ。 2024.03.26 13:40 Tue

モウリーニョが今夏での監督業再開を見据える「今年の夏には仕事に戻りたいと思っている」

1月にローマの指揮官を解任されたジョゼ・モウリーニョ氏が、監督業再開の願望を明らかにした。 ローマでは就任1年目にカンファレンスリーグ優勝、2年目にヨーロッパリーグ優勝と欧州カップ戦では結果を出していたモウリーニョ氏。しかし今季はセリエAで不安定な戦いが続いたことで1月に解任されていた。 23日に行われたMotoGPポルトガルグランプリの会場でを訪れたモウリーニョ氏は、ポルトガル『A Bola』のインタビューで今後の去就を問われ、以下のようにコメントした。 「今のところ、何も発表することはないよ。私はフリーで、次のクラブを決めていない。ただ、今年の夏には仕事に戻りたいと思っている。私の人生は常にフットボールに関わっているし、私はどんな場所でもコーチをすることができるんだ」 また、ポルトガルリーグへの復帰について問われると、「絶対にないとは言えないよ。特にサッカーの世界においてはね」と語った。 2024.03.25 01:10 Mon

ハイセンが直近インタビューでの発言を釈明…「間違って報道され、言っていないことを付け加えられた」

ユベントスからローマにレンタル中のU-21スペイン代表DFディーン・ハイセンが、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』での直近のインタビューでの発言を釈明した。 今冬の移籍市場でユベントスから半年間のレンタル移籍でローマに加入しているハイセン。その新天地ではジョゼ・モウリーニョ、ダニエレ・デ・ロッシと2人の指揮官の下でセリエA12試合に出場し、2ゴール1アシストの数字を残している。 そのハイセンは直近の『GDS』のインタビューでローマでの充実した日々について語った一方、自身の契約状況についてはユベントスへの復帰が既定路線であることを明言した。 「僕の将来? ローマに買い取りオプションはない。だけど、僕がフットボールから学んだことが一つある。それは何が起こるか分からないということ。ただ、確かなことはユベントスに戻り、自分の能力を発揮できるようにするということだ。自分を信じてくれた最初のビッグクラブであり、彼らには感謝の言葉しかないんだ」 ただ、その去就に関する率直な発言と共にローマに関する一部発言がクラブへのリスペクトを欠くものだったとして、一部ファンから反感を買っていた。 この反応を受け、ハイセンは自身のインスタグラムを通じて釈明。メディア側に一部の表現を曲解されたと憤りを示し、改めてジャッロロッシへの愛情を強調した。 「皆さん、こんにちは。昨日、重要な全国紙に掲載されたインタビューに関して、自分の将来と契約条件について質問されたけど、僕は契約の状況について非常に正直に答え、フットボールではすべてが起こり得ると付け加えた」 「僕の言葉が間違って報道され、自分が言っていないことを付け加えられるとは想像できなかった。ASローマ、チームメイト、コーチが成長の機会を毎日与えてくれていることをよく認識しているし、彼らの継続的なサポートに感謝している」 「だから私はクラブに、今回の出来事(インタビュー)に対する失望を伝えた。同時に皆さんに真実を知ってもらいたかった。なぜなら、僕はローマにとても満足しているし、常に自分をサポートしてくれているクラブとファンに対しては何も不平不満なんて言えないよ」 2024.03.24 00:14 Sun
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly