ノリッジにも敗北のエバートン、上層部がベニテスの進退巡ってミーティング

2022.01.16 12:45 Sun
Getty Images
エバートン内部がラファエル・ベニテス監督(61)の進退を巡り、慌ただしくなっているようだ。

今季からエバートンを率いるベニテス監督。久々のプレミアリーグ復帰となったが、ここまで暫定15位に沈み、思い描いたような歩みとは至っていない。
そうしたなか、15日に敵地で行われた第22節でノリッジ・シティと対戦。ここ8試合未勝利で最下位に沈む相手との一戦だったが、1-2で敗れてしまった。

エバートンはこれで今季10敗目。昨年10月から数えて、12月6日に行われた第15節のアーセナル戦で手にした1勝どまりと不振を極めている。

イギリス『スカイ・スポーツ』によると、エバートン上層部はノリッジ戦後、オーナーを含めてミーティングを実施。ベニテス監督の進退を話し合ったという。
そんなベニテス監督を巡ってはファンの間でも不信感が募っている様子で、ノリッジ戦でも一部ファンから監督交代を求めるバナーが掲げられていた。

ノリッジ戦での敗北が拍車をかけ、クラブ重役の動きも忙しなくなりつつあるベニテス監督だが、続投の可能性を問われ、巻き返しに意欲を示した。

「私はプロであり、十分な経験もある。問題解決のためにここに来たわけで、この5カ月間だけでのことじゃない。時間が必要なのだ」

「昨季のチームトップスコアラーがシーズンの半分もいないのだから、より難しい。そんな彼らが戻って、立て直せるのを願っている」
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