スペクタクルな打ち合いはユベントスが逆転勝利、ローマはPK失敗響く《セリエA》

2022.01.10 04:30 Mon
Getty Images
セリエA第21節、ローマvsユベントスが9日に行われ、3-4でユベントスが勝利した。

前節、最終的に9人となった中でミランに1-3と敗れた7位ローマ(勝ち点32)は、ミラン戦で退場したカルスドルプとG・マンチーニが欠場となった中、アーセナルからレンタルで加入のメイトランド=ナイルズが早速先発デビュー。[4-2-3-1]で臨み、最前線にエイブラハム、2列目に右からムヒタリアン、ペッレグリーニ、アフェナ=ギャンと並べた。
一方、主力を欠いたナポリに前節引き分けた5位ユベントス(勝ち点35)は、キエーザ、ディバラ、ケアンの3トップで臨んだ。

開始7分、CKの流れからエイブラハムが際どいヘディングシュートを放ったローマが押し込む展開で推移すると、11分に先制する。左CKからエイブラハムのヘディングシュートが決まった。

しかし18分、ユベントスがワンチャンスで追い付く。キエーザのパスを受けた中央のディバラがペナルティアーク中央からゴール左へコントロールシュートを流し込んだ。
32分にキエーザが負傷によりプレー続行不可能となったユベントスはクルゼフスキを右サイドに投入。ディバラとケアンの2トップとするフラットな[4-4-2]に変更した。

ハーフタイムにかけては互角の攻防で推移していた中、追加タイム4分にローマに決定機。CKからスモーリングのヘディングシュートが枠を捉えていたが、ゴール前のエイブラハムに当たってしまい、1-1で前半を終えた。

それでも迎えた後半、開始3分にローマが勝ち越す。ボックス手前右からムヒタリアンの放ったミドルシュートがデ・シリオに当たってゴールに吸い込まれた。

さらに53分、見事な直接FKからローマが3点目を奪う。ボックス手前左で得たFKをペッレグリーニがゴール左上へ蹴り込んだ。

2点を追う展開となったユベントスはケアンに代えてモラタを投入。すると70分、1点を返す。右サイドからのモラタのクロスをロカテッリが頭で押し込んだ。

さらに2分後、ユベントスが一気に追いつく。ロカテッリの浮き球パスをマッケニーがヘッドで落とし、ボックス中央のモラタがシュート。ルーズボールをクルゼフスキが蹴り込んだ。1度はオフサイド判定が下ったものの、VARの末にゴールが認められ、ユベントスが3-3とした。

止まらないユベントスは77分に逆転する。マッケニーの浮き球パスでボックス左に侵入したデ・シリオがニアサイドへシュートを蹴り込んだ。

しかし80分、ローマがPKを獲得する。エイブラハムのボレーシュートがデ・リフトの手に当たると、VARの末にPKとなった。2枚目のイエローカードとなったデ・リフトは退場に。しかし、キッカーのペッレグリーニのシュートはGKシュチェスニーに止められてしまう。

そして6分の追加タイムを守り抜いたユベントスが4-3で勝利。スペクタクルな打ち合いを制して新年初勝利としている。
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