【欧州主要リーグ日本人選手前半戦総括】古橋亨悟がスコットランド席巻! 三笘や堂安、板倉も躍動

2022.01.06 20:00 Thu
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欧州主要リーグの2021-22シーズンの前半戦が終了しました。そこで本稿では4大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ)を除く主要リーグに所属する日本人選手のパフォーマンスを総括しました。※データは2022年1月2日終了時点

◆スコットランド
★セルティック・パークの新たなアイドル爆誕!
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▽古橋亨悟[セルティック]
公式戦出場試合数:26(先発:23)ゴール:16/アシスト:5
昨夏にヴィッセル神戸から加入し、海外初挑戦となった26歳FWは、早くも同リーグを代表するアタッカーとしての評価を確立するセンセーショナルな活躍を披露。レジェンド中村俊輔の存在もあり、セルティック・パークで好意的な歓迎を受けたものの、加入時はその能力を疑問視する声も多かったが、スタメンデビューを飾ったヨーロッパリーグ(EL)予選のヤブロネツ戦で初ゴールを挙げると、直後のリーグ戦のダンディー戦ではハットトリックを達成する圧巻の活躍で一気にチームの信頼を獲得。
以降は左ウイングを主戦場に、センターフォワード、右ウイングでもプレーし、傑出したアジリティ、オフ・ザ・ボールの動き出し、シュートセンスを武器に公式戦16ゴールを記録。スコティッシュリーグカップの決勝戦では2ゴールを挙げる活躍で自身を呼び寄せたポステコグルー監督に新天地での初タイトルをプレゼントした。国内リーグではコンディションの問題や、対戦相手の分析によってゴールペースは落ちているが、リーグ2位タイの8ゴールを奪取。FW前田大然、MF旗手怜央、MF井手口陽介と3人の援軍が加入する後半戦では更なる爆発が期待される。

◆ベルギー
★伊東&森岡が貫録の活躍、三笘躍動もシント=トロイデンでは明暗分かれる…
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▽伊東純也[ヘンク]
公式戦出場試合数:31(先発:30)ゴール:4/アシスト:11

▽森岡亮太[シャルルロワ]
公式戦出場試合数:22(先発:21)ゴール:4/アシスト:8
▽三笘薫[ユニオン・サン・ジロワーズ]
公式戦出場試合数:17(先発:9)ゴール:6/アシスト:3

▽三好康児[アントワープ]
公式戦出場試合数:13(先発:8)ゴール:3/アシスト:0

▽鈴木武蔵[ベールスホット]
公式戦出場試合数:17(先発:8)ゴール:0/アシスト:0

▽シュミット・ダニエル[シント=トロイデン]
公式戦出場試合数:20(先発:20)ゴール:0/アシスト:0

▽橋岡大樹[シント=トロイデン]
公式戦出場試合数:19(先発:17)ゴール:0/アシスト:1

▽松原后[シント=トロイデン]
公式戦出場試合数:8(先発:6)ゴール:1/アシスト:1

▽伊藤達哉[シント=トロイデン]
公式戦出場試合数:5(先発:0)ゴール:0/アシスト:0

▽鈴木優磨[シント=トロイデン]
公式戦出場試合数:11(先発:11)ゴール:2/アシスト:2

▽林大地[シント=トロイデン]
公式戦出場試合数:13(先発:10)ゴール:2/アシスト:1

▽原大智[シント=トロイデン]
公式戦出場試合数:17(先発:8)ゴール:3/アシスト:0

12選手と欧州で最も日本人選手がプレーするベルギーでは、ヘンクFW伊東純也、シャルルロワMF森岡亮太と同リーグで実績十分の2選手が貫録を見せつける前半戦となった。

昨夏のステップアップも予想された中、昨年10月にクラブとの契約を2024年まで延長した伊東は今季も右ウイングの主力として躍動。12ゴールを挙げた昨季に比べ、ここまで4ゴールとゴール数は少ないが、アシストはすでに「11」を記録しており、キャリアハイとなった昨季の「16」を更新する可能性は高い。また、9月のシント=トロイデン戦ではゲームキャプテンを託されるなど、同国屈指の強豪で確固たる地位を築く。
また、ベルギーで5シーズン目を戦う森岡はここまで4ゴール8アシストと持ち味の高精度の左足のキックと創造性を遺憾なく発揮。伊東同様に数試合で腕章を託されるなど、ここまで5位と上位争いに食い込むチームにおいて攻撃の牽引車となっている。

今季からの新加入組では川崎フロンターレから保有元のブライトン(イングランド)を経由してユニオン・サン・ジロワーズに加入したMF三笘薫が初の海外リーグで躍動中。[3-5-2]の左ウイングバックを主戦場とする中、ここまで6ゴール3アシストを記録。10月に行われたセラン戦ではチームが2点ビハインド且つ数的不利を背負った中、後半開始から投入されると、驚異的な突破力と決定力を発揮し、チームを4-2の逆転勝利に導く驚愕のハットトリックを達成。いずれも2桁ゴールを記録するFWウンダフ、FWバンゼイルの2トップと共にリーグ首位チームを牽引している。

7選手が在籍するシント=トロイデンでは守護神を務めるGKシュミット・ダニエル、昨夏浦和レッズから買い取りオプション付きのレンタルで加入し、先日に完全移籍を勝ち取ったDF橋岡大樹が右サイドバックの主力に定着。また、サガン鳥栖から加入したFW林大地、アラベスからのレンタルで加入中のFW原大智が出場機会を分け合いながらも主力としてプレー。

その一方で、昨季リーグ17ゴールを挙げる活躍を見せながらも去就問題の影響で微妙な立場となったFW鈴木優磨は、今冬の鹿島アントラーズ復帰が正式決定。また、ポジション争いで苦戦するFW伊藤達哉、DF松原后の2選手に関しても今冬の退団の可能性が報じられている。

◆フランス
★川島はリーグ戦出場なし、オナイウ&植田は2部で奮闘
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▽川島永嗣[ストラスブール]
公式戦出場試合数:1(先発:1)ゴール:0/アシスト:0

▽オナイウ阿道[トゥールーズ(2部)]
公式戦出場試合数:23(先発:18)ゴール:7/アシスト:1

▽植田直通[ニーム(2部)]
公式戦出場試合数:20(先発:20)ゴール:0/アシスト:0

ストラスブールで4シーズン目を戦う川島は昨シーズンのリーグ・アンで24試合に出場したものの、今季は正GKセルスが健在ということもあり、リーグ戦の出場はなし。それでも、クープ・ドゥ・フランスでは初戦のヴァランシエンヌ戦に出場し、1-0の勝利に貢献した。なお、チームではセカンドGKを争っていたカマラがレンタルに出されており、有事の際にはリーグ後半戦で再び出番が与えられるはずだ。

共にリーグ・ドゥでプレーするFWオナイウ阿道、DF植田直通はぞれぞれトゥールーズ、ニームで主力として活躍。なお、今季はリーグ戦とクープ・ドゥ・フランスで2度の日本人対決が実現しており、いずれもトゥールーズに軍配。クープ・ドゥ・フランスではオナイウが2ゴール1アシストの圧巻の活躍をみせ、4-1の大勝に導いている。ニームは現在12位と中位以下に甘んじているが、トゥールーズは僅差ながらも自動昇格圏内の2位に立っており、後半戦次第では来季リーグ・アンでプレーするオナイウを見られるかもしれない。

◆オランダ
★堂安が首位チームで奮闘
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▽堂安律[PSV]
公式戦出場試合数:15(先発:11)ゴール:5/アシスト:2

▽菅原由勢[AZ]
公式戦出場試合数:26(先発:19)ゴール:0/アシスト:3

▽中山雄太[ズウォレ]
公式戦出場試合数:16(先発:16)ゴール:1/アシスト:3

▽ファン・ウェルメスケルケン際[ズウォレ]
公式戦出場試合数:0(先発:0)ゴール:0/アシスト:0

4選手がプレーするオランダ勢では長期離脱中のDFファン・ウェルメスケルケン際を除き、3選手がいずれも主力として活躍している。

その3選手の中で最も印象的だったのは、アヤックスを僅差で抑えて前半戦を首位で終えたPSVのMF堂安律だ。昨シーズンはチームの構想に入れず、ビーレフェルトにレンタル移籍した中、初のブンデスリーガで1年間主力として活躍した堂安。だが、PSVでは引き続き構想外と見られ、昨夏の段階では移籍が濃厚だった。しかし、諸々の条件が整わず、最終的に残留の運びとなり、厳しい前半戦が予想されたものの、蓋を開けてみれば、ここまで右ウイングの主力として15試合5ゴール2アシストと見事な活躍を披露している。

オランダ以上に球際での戦いを求められるドイツでの経験によって持ち味のテクニック、創造性に強さが加わり、相手守備にとってより対応し辛い選手となっており、後半戦ではゴール、アシストという数字の部分にもよりこだわり、チームの覇権奪還に貢献したい。

AZのDF菅原由勢、ズウォレのDF中山雄太は共に力強さを増すフィジカルと高い戦術理解力を武器に、チームの主力に定着。菅原は本職の右サイドバックに加え、一列前の右サイドハーフでも起用され、クロスやチャンスメークの部分で成長を見せている。一方、中山は日本代表でも起用される左サイドバック、本職のセンターバックを主戦場に守備的MFもこなすなど、最下位に沈むチームにおいて個人としては奮闘を見せていた。

◆ポルトガル
★守田がフル稼働、東京V育ちの2人の10番も奮闘
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▽守田英正[サンタ・クララ]
公式戦出場試合数:23(先発:23)ゴール:2/アシスト:1

▽藤本寛也[ジル・ヴィセンテ]
公式戦出場試合数:18(先発:17)ゴール:2/アシスト:2

▽中島翔哉[ポルティモネンセ]
公式戦出場試合数:8(先発:6)ゴール:1/アシスト:4

▽中村航輔[ポルティモネンセ]
公式戦出場試合数:1(先発:1)ゴール:0/アシスト:0

▽川崎修平[ポルティモネンセ]
公式戦出場試合数:0(先発:0)ゴール:0/アシスト:0

▽食野亮太郎[エストリル]
公式戦出場試合数:8(先発:1)ゴール:1/アシスト:0

6選手がプレーするポルトガルでは昨季に続きMF守田英正が主力として存在感を発揮。また、東京ヴェルディ育ちで共に現チームの10番を背負う2選手が奮闘を見せた。

昨シーズンの印象的な活躍により、昨夏の移籍市場では国内やトルコへの移籍が取り沙汰された中、最終的にサンタ・クララに残留した守田は、今シーズンもチームの中盤に君臨。昨季に比べてチームのパフォーマンスは芳しくないものの、個人としては初のUEFAコンペティションとなったヨーロッパ・カンファレンスリーグの予備予選でゴールを挙げるなど、上々の前半戦となった。

ジル・ヴィセンテ2年目で今季から10番を背負うMF藤本寛也は、クラブからの期待通り、2列目を主戦場に司令塔としてチームを牽引。スポルティング・リスボン戦では不用意な一発退場があったものの、1ゴールに終わった昨季を上回る2ゴールを挙げており、後半戦では更なる躍進が期待される。

その藤本のユースの先輩にあたるFW中島翔哉はポルト、アル・アインでの厳しい1年を経て、今季古巣のポルティモネンセにレンタルで復帰。昨年10月に負傷から約10カ月ぶりの実戦復帰を果たすと、試合をこなすごとにコンディションを挙げ、ポルティモネンセの王様としての風格を取り戻した。ここ最近では笑顔と共にプレーに遊び心が戻ってきており、後半戦での完全復活が期待される。

中島の同僚であるGK中村航輔、FW川崎修平はトップチームでなかなか出番が与えられず、リザーブチームが主戦場に。また、マンチェスター・シティからエストリルにレンタル加入のFW食野亮太郎はデビュー戦でいきなりゴールを挙げる鮮烈なデビューを飾ったが、以降はポジション争いで苦戦。リーグ戦では未だスタメンでのプレー機会が一度もない。

◆スペイン2部
★2人のベテランが健在ぶりを発揮
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▽柴崎岳[レガネス]
公式戦出場試合数:18(先発:18)ゴール:2/アシスト:0

▽岡崎慎司[カルタヘナ]
公式戦出場試合数:17(先発:9)ゴール:1/アシスト:1

スペイン2部ではMF柴崎岳、FW岡崎慎司がそれぞれレガネス]、カルタヘナで奮闘中だ。

昨シーズンにデポルティボ・ラ・コルーニャからレガネスに加入した柴崎は1年目から主力に定着し、惜しくも昇格プレーオフに敗れたものの、プリメーラ復帰にあと一歩のところまで迫る奮闘を見せた。今シーズンも引き続き昇格を目標に掲げる中、チームはここまで22チーム中17位と苦戦を強いられているが、柴崎自身は中盤の主力を担う。

一方、昨季はウエスカでプリメーラを戦った岡崎は昨夏の移籍市場でカルタヘナに加入。22チーム中8位と昇格プレーオフ争いに身を置くチームで、準主力の立ち位置にいる。利他的なプレーでチームに貢献する一方、後半戦ではゴールという目に見える結果を残したい。

◆ドイツ2部
★板倉が名門シャルケの中心選手に
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▽板倉滉[シャルケ]
公式戦出場試合数:16(先発:15)ゴール:2/アシスト:0

▽田中碧[デュッセルドルフ]
公式戦出場試合数:14(先発:11)ゴール:0/アシスト:0

▽室屋成[ハノーファー]
公式戦出場試合数:17(先発:15)ゴール:0/アシスト:4

ドイツ2部ではハノーファー加入2年目のDF室屋成と、川崎フロンターレの下部組織育ちの2選手がプレー。いずれも定期的にプレー機会を得ているが、パフォーマンスではやや明暗が分かれる結果となっている。

この前半戦で最もインパクトを残したのは、フローニンヘンからレンタル先をシャルケに変えた板倉だ。深刻な財政難に加え、クラブ内でのゴタゴタによって、まさかの2部降格となったドイツ屈指の名門に加入した板倉は、加入直後から3バックの主力に定着。オランダで培ったフィジカルコンタクトに加え、持ち味の視野の広さ、キック精度を生かした安定したビルドアップによって攻守両面で活躍。ドイツ『キッカー』が選出する前半戦のセンターバック部門で最優秀選手に選出されるほどのインパクトを残した。

また、今シーズンも引き続きハノーファーの右サイドバックの主軸を担う室屋だが、チームは昇格はおろか残留圏内ギリギリの15位に低迷している。その大きな要因がリーグワーストタイの得点力にあり、すでに3アシストを記録して昨季全体の4アシストに迫る室屋としては後半戦により多くのアシストを記録し、チームの浮上に繋げたいところだ。

昨夏、川崎フロンターレからデュッセルドルフに新天地を求めた田中碧はここまで11試合に先発出場するなど定期的にプレー機会を得ている。ただ、川崎Fや日本代表とは異なり、より攻撃的な「8番」や「10番」のプレーを求められるチーム事情もあり、現地ではフィジカル面の適応を含め厳しい評価が目立つ。卓越した技術と戦術眼を併せ持つ選手だけに、前半戦で見つかった多くの課題を克服し、後半戦では現地メディアに手のひら返しをさせる活躍を期待したい。
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2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、横浜F・マリノスを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:2位(19勝7分け8敗) 2022シーズン:優勝(20勝8分け6敗) 2021シーズン:2位(24勝7分け7敗) 【昨季チーム得点王】 アンデルソン・ロペス 22ゴール 【今季ノルマ】 優勝 【編集部イチオシ】 FW植中朝日 昨季J1:9試合3ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆夏場以降の失速が響いた昨季</span> 2022シーズンのJ1王者・横浜FM。昨季連覇を目指した彼らは順調に歩みを進めるも、ケガ人も続出し始めた夏場以降に失速し、最後はヴィッセル神戸が初優勝…シーズン終了後にはケヴィン・マスカット監督が退任、最後にACLこそグループステージ突破も、悔しさの残る1年となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆あのキューウェルが日本で指揮官に</span> 新監督は現役時代にリバプールで欧州制覇を成し遂げ、2006年ドイツW杯のオーストラリア代表メンバーでもあるハリー・キューウェル氏。引退後はイングランドで指導者キャリアを開始し、昨年までセルティックでコーチを務めていた45歳…アンジェ・ポステコグルーの下で経験を積み、“師”がかつて率いた横浜FMの王座奪還を託された。 <span class="paragraph-subtitle">◆主力が軒並み残留</span> そのキューウェル新監督は、昨季の主力が概ね残留していることを頼もしく思うだろう。西村拓真や角田涼太朗が退団も、得点王アンデルソン・ロペス、エウベル、ヤン・マテウスという前線ブラジル人トリオの全員キープに成功し、また中盤・最終ラインに目を向けても顔ぶれは大きく変わらず。また、昨季は吉尾海夏、山根陸、植中朝日といった脇を固める“役者”たちの成長・突き上げが明るい兆しだった。強いて挙げれば1番手GK一森純がガンバ大阪へ復帰も、FC町田ゼルビアのJ2優勝に守護神として貢献したGKポープ・ウィリアムの獲得に成功している。 <span class="paragraph-subtitle">◆派手な補強はせずとも</span> 新戦力に目を向ければ、経験豊富な34歳・山村和也を獲得できたことは大きい。昨季は最終ラインを中心にケガ人続出…センターバックとボランチを遜色なくこなせるベテランはバックアッパーとしてスタンバイするだろう。3年ぶり復帰の32歳・天野純はもちろん主力級の働きが期待できるし、途中投入なら“違い”を生み出す存在にもなれる。したがって、王座奪還へカギを握るは、やはり「キューウェル新監督の采配」といったところか。ワクワクドキドキのシーズンがもうすぐ始まる。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GKポープ・ウィリアム(29)→FC町田ゼルビア/完全移籍 GK寺門陸(21)→レノファ山口FC/期限付き移籍より復帰 DF加藤蓮(24)→東京ヴェルディ/完全移籍 DF渡邊泰基(24)→アルビレックス新潟/完全移籍 DF吉田真那斗(22)→鹿屋体育大学/新加入 MF山村和也(34)→川崎フロンターレ/完全移籍 MF天野純(32)→全北現代モータース(韓国)/期限付き移籍より復帰 MF植田啓太(21)→栃木SC/期限付き移籍より復帰 【OUT】 GK一森純(32)→ガンバ大阪/期限付き移籍終了 GKオビ・パウエル・オビンナ(26)→ヴィッセル神戸/完全移籍 DF角田涼太朗(24)→カーディフ・シティ(イングランド)/完全移籍 DF平井駿助(21)→レイラック滋賀FC/完全移籍 MF木村卓斗(23)→ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍 MF南拓都(21)→レイラック滋賀FC/完全移籍 FW西村拓真(27)→セルヴェット(スイス)/期限付き移籍 FW杉本健勇(31)→ジュビロ磐田/期限付き移籍終了 FW津久井匠海(21)→アスルクラロ沼津/完全移籍 2024.02.16 18:15 Fri

プレーでも結果でも感動を、J1復帰3年目は「強く超える」飛躍のシーズンに【J1開幕直前ガイド|京都サンガF.C.】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、京都サンガF.C.を紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:13位(12勝4分け18敗) 2022シーズン:16位(8勝14分け12敗) 2021シーズン:J2・2位(24勝6分け12敗) 【昨季チーム得点王】 パトリック、豊川雄太 10ゴール 【今季ノルマ】 中位 【編集部イチオシ】 FW原大智 昨季J1:13試合出場/7ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆2年目のJ1で改善</span> 曺貴裁監督が率いて3年目、J1に昇格して2年目のシーズンとなった2023シーズンは順位を上げて13位でフィニッシュ。継続路線でハードワークを続けて前進していくスタイルを継続した。一定の成果を得たシーズンだったと言えるが、ゴールに向かっていくワクワクさせるフットボールは見せられたとは言い難い。主導権を握り続ける戦いを目指したいところだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆目標は高く設定、ハードな1年に</span> チームとしての目標は勝ち点60。2023シーズンに照らし合わせるとトップ3を争える成績。通常のシーズンでも5位以内に入ることができる数字を目標に掲げた。 それ以上の注目は得点を「60」に設定したこと。2023年は40得点、2022年は30得点と10得点は増えたが、今まで以上にゴールへの意欲を高める必要がある。感動、ワクワクを与えるサッカーを目指す中で、得点力向上は重要。昨季のチーム得点王のパトリックが去ったことは大きいが、新戦力のマルコ・トゥーリオ、昨季途中加入の原大智に懸かる期待は大きくなる。 失点は「45」と2023年と同じ数字を保ちたいという目標だが、守備陣には鈴木義宜を補強して浦和レッズへ移籍した井上黎生人の代役を確保。さらに湘南ベルマーレ時代の教え子である鈴木冬一をスイスから戻し、サイドにも厚みを持たせることにも成功した。中盤にもハードなプレーが得意で対人プレーが得意な塚川孝輝もFC東京から獲得。退団選手もいる中で、チームに必要な人材を揃えたと言える。 <span class="paragraph-subtitle">◆軸を定められるか</span> 京都として気になるのは、チームの軸になっている選手が少ないこと。2023シーズンから残る選手で先発出場を20試合以上達成したのは4名だけ。良く言えば実力が拮抗していると言えるが、悪く取れば固定できるほどのハイパフォーマンスを出し続けた選手がいなかったとも言える。自動降格が3チームになる今季は早くチームを波に乗せることが重要になる。目標に掲げた勝ち点60を達成するためにも任せられる軸になる選手が多く出ることは必要になるだろう。 【IN】 GKク・ソンユン(29)←北海道コンサドーレ札幌/期限付き移籍→完全移籍 GKファンティーニ燦(25)←福島ユナイテッドFC/完全移籍 DF飯田陸斗(18)←京都サンガF.C.U-18/昇格 DF喜多壱成(18)←京都サンガ.C.U-18/昇格 DF松田佳大(23)←水戸ホーリーホック/完全移籍 DF鈴木義宜(31)←清水エスパルス/完全移籍 DF鈴木冬一(23)←ローザンヌ・スポルト(スイス)/完全移籍 DF宮本優太(24)←浦和レッズ/期限付き移籍 MF安齋悠人(18)←尚志高校/新加入 MF塚川孝輝(29)←FC東京/期限付き移籍 FWマルコ・トゥーリオ(25)←セントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)/完全移籍 【OUT】 GK若原智哉(24)→V・ファーレン長崎/期限付き移籍 GKマイケル・ウッド(25)→未定 DF井上黎生人(26)→浦和レッズ/完全移籍 DF植田悠太(19)→大宮アルディージャ/期限付き移籍 DFイヨハ理ヘンリー(25)→サンフレッチェ広島/期限付き移籍満了 DF飯田貴敬(29)→ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍 MF三沢直人(28)→ヴァンフォーレ甲府/完全移籍 MF荒木大吾(29)→FC岐阜/完全移籍 MF山田楓喜(22)→東京ヴェルディ/期限付き移籍 FWパトリック(36)→名古屋グランパス/完全移籍 FW木下康介(29)→柏レイソル/完全移籍 FW木村勇大(22)→東京ヴェルディ/期限付き移籍 FW田中和樹(24)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍→完全移籍 FWイスマイラ(25)→栃木SC/期限付き移籍→完全移籍 2024.02.15 18:45 Thu

井原正巳監督がシーズン初めから指揮、天皇杯決勝の戦いを足がかりに【J1開幕直前ガイド|柏レイソル】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、柏レイソルを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:17位(6勝15分け13敗) 2022シーズン:7位(13勝8分け13敗) 2021シーズン:15位(12勝5分け21敗) 【昨季チーム得点王】 細谷真大 14ゴール 【今季ノルマ】 残留 【編集部イチオシ】 FW細谷真大 昨季J1:34試合出場/14ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆ギリギリの残留</span> 昨季は天皇杯で11年ぶりの決勝進出とタイトルにもう一歩のところまで迫ったが、リーグ戦はというと、前年の7位から大きく落としての17位に。ネルシーニョ監督の後任として井原正巳監督が指揮するようになってからも課題が少なかったわけではなかったが、最下位のみが降格というレギュレーションにも希望を見いだしつつ、犬飼智也の夏加入や守備整備で勝ち点を着実に積み上げ、残留を決めた。 <span class="paragraph-subtitle">◆補強は…</span> J1優勝の過去を持つチームであるのを考えると、到底満足できるものではなく、この冬のチーム整備から力を入れていきたいところだったが、補強はレンタルバックとJ2からのステップアップが中心に。昨年もJ1クラブでプレーした新戦力は木下康介に限られており、ほかの新顔では野田裕喜や白井永地、島村拓弥といった個人昇格者が占める。 <span class="paragraph-subtitle">◆細谷真大の残留は朗報だが</span> 一方、主力からの退団者では椎橋慧也、仙頭啓矢、山田康太がそれぞれ新たなチャレンジを選択。武者修行先の徳島ヴォルティスで昨季13ゴールとブレイクの森海渡は横浜FCによもやの完全移籍を決断した。昨季14ゴールのエース、細谷真大に冬の海外移籍がなさそうな情勢というのは朗報だが、チーム力は現時点でIN&OUTの動向からしてダウン感が強い。 <span class="paragraph-subtitle">◆若手の成長度合いでチーム力が変化も</span> ほかでは守備の立て直しにひと役を買った犬飼の完全移籍移行も良い知らせではあったが、現時点ではJ1経験の乏しい選手がどこまで戦力として独り立ちしていけるかどうかといったところ。修行でひと回り大きくなって戻った鵜木郁哉をはじめ、ポテンシャルを秘めた若手も多く、そこから何選手が台頭を遂げるかでチーム力も変わってくる。 <span class="paragraph-subtitle">◆シーズンを通じて天皇杯決勝の戦いを</span> 攻守にわたって多くの課題を持ち越しての今季だが、天皇杯決勝では川崎フロンターレを相手に前線からのプレッシングと組織としての守りで相手のパスワークに制限をかけ、PK戦にもつれる死闘。川崎Fを大いに苦しめたあのスタイルは可能性を感じさせ、今季の初めから打ち出していければ楽しみだ。井原監督も続投。17位に沈んだ昨季からの巻き返しを期す。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 DF野田裕喜(26)←モンテディオ山形/完全移籍 DF関根大輝(21)←拓殖大学/新加入 DF犬飼智也(30)←浦和レッズ/完全移籍移行 MF島村拓弥(24)←ロアッソ熊本/完全移籍 MF白井永地(28)←徳島ヴォルティス/完全移籍 MF熊坂光希(22)←東京国際大学/新加入 MF鵜木郁哉(22)←水戸ホーリーホック/期限付きより復帰 FW木下康介(29)←京都サンガF.C./完全移籍 FW升掛友護(20)←愛媛FC/期限付きより復帰 【OUT】 DFブエノ(28)→未定 DF岩下航(24)→期限付き移籍 DF田中隼人(20)→V・ファーレン長崎/期限付き移籍 DF大嶽拓馬(21)→EDO ALL UNITED/完全移籍 DFエメルソン・サントス(28)→インテルナシオナウ(ブラジル)/完全移籍 MF三原雅俊(35)→未定 MF椎橋慧也(26)→名古屋グランパス/完全移籍 MF山田康太(24)→ガンバ大阪/完全移籍 MF仙頭啓矢(29)→FC町田ゼルビア/完全移籍 MF落合陸(24)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍 MF加藤匠人(24)→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍 FWドウグラス(36)→未定 FWアンジェロッティ(25)→FC今治/完全移籍 FW森海渡(23)→横浜FC/完全移籍 2024.02.15 18:15 Thu

攻撃陣は多士済々、2年目のクラモフスキー体制は真価を発揮できるか【J1開幕直前ガイド|FC東京】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、FC東京を紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:11位(12勝7分け15敗) 2022シーズン:6位(14勝7分け13敗) 2021シーズン:9位(15勝8分け15敗) 【昨季チーム得点王】 ディエゴ・オリヴェイラ 15ゴール 【今季ノルマ】 上位 【編集部イチオシ】 MF松木玖生 昨季J1:22試合出場/1ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆不完全燃焼に終わった昨シーズン</span> アルベル監督の下で2年目を迎えた2023シーズン。タイトル争いを目標としながら開幕から成績が安定せず、6月にリーグ戦3連敗を喫して12位にまで沈み、アルベル監督解任の決断を下した。後任にピーター・クラモフスキー監督が就任してからも劇的な改善はなく、パフォーマンスも低調に。最終的にはリーグ11位、3シーズン無冠の結果に終わり、誰にとっても不満の残る1年となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆即戦力を補強し攻撃陣は多士済々</span> 思うような結果を残せなかった昨シーズンからの巻き返しを目指し、即戦力の補強に成功した。主だったところでは北海道コンサドーレ札幌から小柏剛、アルビレックス新潟から高宇洋、鹿島アントラーズから荒木遼太郎を獲得。さらに、ウニオン・ベルリンからは遠藤渓太が加わり、アタッカーの選択肢が豊富になったことは頼もしい。一方で、守備陣についてはユースからの昇格や大卒の加入など、最小限にとどまった。 <span class="paragraph-subtitle">◆クラモフスキー監督にとって勝負の年に</span> 即戦力の補強に成功し、渡邊凌磨こそ去ったもののディエゴ・オリヴェイラ、松木玖生、小泉慶ら多くの主力は残留。上位を争える戦力は十分揃っているだけに、就任2シーズン目を迎えるクラモフスキー監督の手腕が問われることになるだろう。昨シーズンは途中就任の難しさもあり、最後まで説得力のあるサッカーは見せられず。前クラブのモンテディオ山形でも2シーズン目に成績を上げJ1参入プレーオフにチームを導いているだけに、指揮官がどのような采配を振るうかは注目だ。 <span class="paragraph-subtitle">◆新時代に向けた第一歩を踏み出せるか</span> ここ最近はタイトル争いに絡めず、もどかしい想いを抱くファンも少なくない。そんな中で、クラブは創設25周年を契機にエンブレムを一新。ここから新しい歴史を築いていく決意を新たにした。今シーズンは東京ヴェルディやFC町田ゼルビアの昇格により、にわかに首都が熱気を帯びているが、そんな中で長年J1を戦ってきた矜持を示し、ファンを熱狂させるサッカーが見せられるか、クラブの真価が問われる。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GK小林将天(18)←FC東京U-18/昇格 GK波多野豪(25)←V・ファーレン長崎/期限付き移籍より復帰 DF岡哲平(22)←明治大学/新加入 DFペク・インファン(18)←チョナンジェイル高校(韓国)/新加入 DF東廉太(19)←SC相模原/期限付き移籍より復帰 MF高宇洋(25)←アルビレックス新潟/完全移籍 MF安斎颯馬(21)←早稲田大学/新加入 MF荒木遼太郎(22)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍 MF遠藤渓太(26)←ウニオン・ベルリン(ドイツ)/期限付き移籍 MF安田虎士朗(20)←栃木SC/期限付き移籍より復帰 MF品田愛斗(24)←ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍より復帰 MF原川力(30)←セレッソ大阪/完全移籍移行 FW小柏剛(25)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍 FW野澤零温(20)←松本山雅FC/期限付き移籍より復帰 【OUT】 GKヤクブ・スウォビィク(32)→コンヤスポル(トルコ)/完全移籍 DF木村誠二(22)→サガン鳥栖/期限付き移籍 DFペク・インファン(18)→ツエーゲン金沢/期限付き移籍 DF大森理生(21)→いわきFC/期限付き移籍 DF蓮川壮大(25)→清水エスパルス/期限付き移籍 DF岡庭愁人(24)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍 MF渡邊凌磨(27)→浦和レッズ/完全移籍 MF青木拓矢(34)→未定/契約満了 MF塚川孝輝(29)→京都サンガF.C./期限付き移籍 MFアルトゥール・シルバ(28)→大宮アルディージャ/完全移籍 MF西堂久俊(22)→鹿児島ユナイテッドFC/期限付き移籍 MF梶浦勇輝(20)→ツエーゲン金沢/育成型期限付き移籍延長 MF内田宅哉(25)→名古屋グランパス/完全移籍移行 FWアダイウトン(33)→ヴァンフォーレ甲府/完全移籍 FW熊田直紀(19)→ヘンク(ベルギー)/期限付き移籍 FWペロッチ(26)→シャペコエンセ(ブラジル)/期限付き移籍満了 2024.02.14 19:00 Wed
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