【2021-22セリエA前半戦総括】超WS選出の最優秀選手はブロゾビッチ

2022.01.06 18:00 Thu
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前半戦を終えて首位に立ったのは昨季王者インテルとなった。コンテ監督の退任、昨季MVPのFWルカク退団で戦力低下が予想されたが、それらを覆しての首位ターンとなった。

◆S・インザーギ監督の確かな手腕~インテル~
昨季スクデット獲得の立役者だったコンテ監督の退任に伴い、ラツィオで好結果を収め続けていたS・インザーギ監督の招へいを決断したインテルだったが、これが吉と出た。コンテ監督同様にラツィオ時代から愛用していた3バックシステムを採用し、大幅な戦術変更がなかった点も奏功した格好だ。また、ルカクの代役として補強されたベテランFWジェコの活躍もチーム力の維持に貢献。ミランから加入したMFチャルハノールもすんなりとチームにフィットし、首位ターンに相応しい穴のないチームに仕上がった。
◆インテル同様にチーム力維持~ミラン~
インテルに続いたのはミランとなった。ミランもインテル同様に開幕前は主力の移籍があり不安があったが、代役がきっちりと穴を埋めた。とりわけ守護神ドンナルンマの代わりに迎えられたGKメニャンが大当たりで戦力低下を免れた。司令塔チャルハノールの代役に関してもMFブラヒム・ディアスが一本立ちしたことで補い、チーム力を維持して見せた。8季ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ敗退に終わったが、セリエAでは安定した戦いを続けた。

◆スパレッティ監督の手腕~ナポリ~
主力の流出、新戦力加入の少なかったナポリが、ミラノ勢に続いた。その立役者はガットゥーゾ前監督の退任に伴い、招へいされたスパレッティ監督。手慣れの指揮官はガットゥーゾ前監督の作り上げたチームをベースにしつつ、大きな戦術変更を行わなかった。そんな中で輝きを放ったのがMFファビアン・ルイスとMFジエリンスキ。共にゲームメークを担うだけでなく積極的にゴールを狙いに行き、前半戦を終えてそれぞれ5ゴールを記録。攻撃的なスタイルで結果、内容ともに申し分ない前半戦を過ごした。

◆CL敗退もセリエAでは上位維持~アタランタ~
6季目となったガスペリーニ監督の下、3季連続でCL出場を果たしたプロビンチャの雄アタランタが4位でシーズンを折り返した。惜しくもCLでは決勝トーナメント進出は果たせなかったが、セリエAでは順調に勝ち点を積み重ねた。守護神ゴッリーニ、ディフェンスリーダーだったロメロが移籍したが、代わって加入のGKムッソ、DFデミラルがしっかりと穴を埋め、チーム力を維持している。
◆アッレグリ復帰も深刻な得点力不足~ユベントス~
ピルロ監督の解任に伴い、アッレグリ監督を3季ぶりに呼び戻したユベントスだったが、低調な試合が続いた。堅守こそ取り戻した感はあるものの、昨季までの得点源だったFWロナウドの退団もあって深刻な得点力不足に陥った。何とか5位でシーズンを折り返したが、1月でのストライカー獲得は急務な状態だ。

◆モウリーニョ招へいも改革半ば~ローマ~
かつてインテルで3冠を成し遂げたモウリーニョ監督を迎えたローマは、昨季同様に上位勢相手にことごとく敗れて波に乗れなかった。唯一アタランタには快勝としたものの、それ以外の強豪には敗戦。勝負弱さを露呈したが、後半戦でかつてのモウリーニョ監督率いるチームのような勝負強さを手に入れることはできるか。

◆サッリ招へいも戦術浸透は先~ラツィオ~
S・インザーギ監督のインテル監督就任に伴い、サッリ監督を招へいしたラツィオもローマ同様に不安定な戦いが続いた。サッリ監督の好む[4-3-3]への変更に戸惑いがあるのか試合によってはハマることもあったが、相手の守備を崩せず何もできないこともしばしばで、両極端の試合が続いている。後半戦では戦術の浸透により上昇気流に乗りたい。

◆レギュラーキープもチームは低迷~サンプドリアDF吉田~
昨季は9位フィニッシュのチームの中で主力センターバックとして存在感を示した吉田。加入3季目となる今季はダヴェルサ新監督の下、引き続きレギュラーをキープしているが、チームは低迷。吉田自身は奮闘しているものの、課題は山積だ。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆MFマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)
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ファビアン・ルイスと迷ったが、首位ターンを決めたインテルからブロゾビッチを選出。前半戦全試合で先発し、オーガナイザーとして確実な仕事を果たした。地味ながらも味方へ的確な配球を行うことで両脇のチャルハノール、バレッラが生き生きとプレーすることができていた。

★最優秀監督
◆シモーネ・インザーギ(インテル)
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コンテ監督が作り上げたチームをうまく引き継ぎ、前半戦首位ターンとしたインテルのS・インザーギ監督を選出。自身の我を出し過ぎず、スター選手たちを気持ちよくプレーさせることに専念している様子。うまい舵取りを見せている。

【期待以上】
★チーム
◆インテル
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王者インテルが14勝4分け1敗の圧巻の成績で前半戦を終えた。主砲ルカクやDFハキミが移籍した中でこの成績は上々。後半戦も駆け抜けることはできるか。

★選手
FWエディン・ジェコ(インテル)
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ローマで斜陽のキャリアを送りかけていた35歳がインテルでもう一花咲かせにかかっている。8ゴール4アシストを記録し、相棒のラウタロと共にゴールを重ねている。

【期待外れ】
★チーム
◆ユベントス
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アッレグリ監督の復帰で復権は濃厚かに思われたが、そう甘くはなかった。守備の立て直しを図るのに精いっぱいで攻撃に手が回らず、深刻な得点力不足に陥ってしまった。

★選手
◆FWフェデリコ・キエーザ(ユベントス)
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ユーロで活躍し、ユベントスでも同様の活躍を期待していたが、ケガなどもあり思うような結果を残せず。前半戦は1ゴールと寂しい結果に。
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人種差別的発言疑惑のアチェルビ、証拠不十分で無罪に…

ナポリ戦での元ブラジル代表DFファン・ジェズスに対する人種差別的発言疑惑がかけられたインテルのイタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビだが、最終的に無罪の判決が下された。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数メディアが伝えている。 アチェルビは、17日に行われたセリエA第29節のナポリ戦でジェズスと小競り合いになっていた。その際、ジェズスは人種差別的発言を受けたとして主審のフェデリコ・ラ・ペンナに報告していた。 同試合後、アチェルビはジェズスに謝罪を行っていたものの、人種差別的発言疑惑がかけられた後は一転してその発言を否定。この翻意に対して、激高したジェズスが発言内容を明かすと共に憤りを示していた。 両者の主張が真っ向から食い違う中、イタリアサッカー連盟(FIGC)のスポーツ判事は、両者への聞き取り調査に加え、関連映像や他のインタビューを含む他の証拠も検討。慎重に調査を進めてきた。 そして、ヘラルド・マストランドレア氏は、今回の一件に関してアチェルビがジェズスを人種的に虐待したことを証明する十分な証拠はなかったとして、無罪の判決を下した。 これにより、アチェルビは次節に行われるエンポリ戦での出場が可能となった。 なお、今回の判決に至った経緯を説明する報告書では証拠不十分と判断した理由について以下のように説明されている。 「ピッチ上での一連の出来事はマッチオフィシャルの協力を得て公式文書に基づいて再構成され、いずれの場合もビデオで見ることができ、必然的に試合の衝突とアチェルビによるいくつかの言葉の発声行為から始まることが注目された」 「フェン・ジェズスに対するこの発言は、あからさまではないものの、侮辱の表現と確かに一致する。これはインテルプレーヤーによるものであり、攻撃的かつ脅迫的な態度で無視されなかったが、その差別的な内容はサッカー協会のプレーヤーの誠意を疑うものではなかった。ナポリは、『気分を害した』フットボーラー(ファン・ジェズス)によってのみ、発言が認識されているようであり、音声、ビデオ、さらには証言など、外部の証拠の裏付けがない」 2024.03.27 00:29 Wed

イタリアが誇る“サン・シーロ”に現職閣僚から警鐘「今のままではユーロ2032を開催できません」

スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サン・シーロ)を巡り、イタリアの現職閣僚から警鐘だ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 インテリスタにとってのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ、ミラニスタにとってのサン・シーロ。“カルチョのスカラ座”と言われる由緒正しいスタジアムであり、長い歴史を通じ、数多の名勝負が繰り広げられてきた。(※1) (※1)以下サン・シーロ しかし、近年はインテルとミラン、現サン・シーロの隣に新スタジアムを建設する独自プロジェクトを共同推進(現在は破談し双方が個別に思案中)しており、サン・シーロ大規模改修計画を発表した所有者のミラノ市とは、常に一定の距離感がある。 そんななか、イタリアは2032年のユーロ(欧州選手権)をトルコと共同開催することが決まり、これを受けて先月には、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が本拠地移転・新スタジアム建設計画スタートを明言している。 イタリア全体のスタジアム老朽化が、ドイツやイングランドにない“味”を出している一方、快適さやバリアフリー面などで劣っているのも現実。ミラノ市からサン・シーロ改修計画を委託される建設会社「WeBuild」の担当者は、国政も絡んだ円卓会議でこう語る。 「現状のサン・シーロは、障がいを持つファンのための設備が不足しており、VIPゾーンと名付けられた区画でさえ、スタジアムの雰囲気を十分に楽しめるものではありません。ここが特別な席として販売されているのはスキャンダルとも言えます。スタジアムに関して言えば、サン・シーロは“中世”です」 また、同席したイタリア共和国のスポーツ大臣、アンドレア・アボディ氏は民間出身で、長年にわたってスポーツ業界と観光業界でマーケティング活動に従事してきた、この道のプロフェッショナル。サン・シーロの厳しい現実を語る。 「サン・シーロはユーロ2032を開催できる状態にありません。ミラノをローマやトリノなどと共に開催都市の1つとすることは勿論可能ですが、ことサン・シーロについては、スタジアムインフラの観点から、遅くとも2026年末までに何らかの返答(進展)が必要です」 二転三転し続けるサン・シーロ問題。インテル、ミラン、行政…なかなか折衝案が浮かび上がらない。 2024.03.26 18:25 Tue
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