ケイン3戦連発のスパーズ、10人セインツ相手に痛恨ドローで年内最終戦を白星で飾れず…《プレミアリーグ》
2021.12.29 02:03 Wed
プレミアリーグ第20節、サウサンプトンvsトッテナムが28日にセント・メリーズ・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。
コロナ禍によって51日ぶりのリーグ戦でのアウェイゲームに向け、コンテ監督は先発3人を変更。タンガンガ、スキップ、ルーカス・モウラに代えてベン・デイビス、ウィンクス、デレ・アリを起用した。
大幅なターンオーバーに加え、[3-4-3]への布陣変更を図ったサウサンプトンの勢いに呑まれて押し込まれる入りとなったトッテナム。後方からのビルドアップの場面で相手の激しいプレスに苦戦し、なかなか良い形でボールを前に運べない。
それでも、要所を締める守備と相手センターバックに対して優位性を保つケインを起点に幾度か良い仕掛けを見せると、14分にはソン・フンミンのFKに反応したベン・デイビスがヘディングシュートでゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドでゴールは認められず。
前半の内に追いつきたいトッテナムは、ここから全体の運動量を上げて反撃に打って出る。ケインの直接FK、ソン・フンミンのミドルシュートで続けて枠内シュートを放っていくが、得意のトランジションの局面では相手に潰される場面が目立ち、攻撃のリズムを掴み切れない。
しかし、コンテ体制移行後、勝負強さを発揮しつつあるトッテナムは、ワンプレーで試合の流れを一気に変えた。
39分、中盤でのウィンクスの局面を変える持ち出しからのスルーパスにソン・フンミンが絶妙な動き出しで反応。ボックス内へ抜け出すと、DFサリスに後方から倒されてPKを獲得。これをキッカーのケインが難なく決めて3試合連続ゴールを記録。さらに、このファウルで2枚目のカードをもらったサリスが退場処分となり、数的優位を手にした。
前半の内に逆転には至らなかったものの、ようやく主導権を握って試合を進めるトッテナム。後半頭には疲労に加え、1枚カードをもらっていたレギロンを下げてドハーティを左ウイングバックに投入した。
前半とは打って変わって余裕を持ってボールを動かすアウェイチームは53分、ウィンクスからの絶妙な浮き球のフィードに抜け出したケインが質の高いファーストタッチで収めてボックス中央から右足のシュートを流し込む。だが、逆転ゴールかに思われたこの場面はVARの介入によって非常に微妙な肩のオフサイドを取られて認められず。
早い時間帯に2点目を奪いたいトッテナムは62分、デレ・アリを下げて前節全ゴールに絡んだ切り札のルーカスを投入。この交代で攻勢を強めると、よりボックス付近でのプレーを増やしてゴールの匂いをさせる。67分にはボックス内での混戦からドハーティがGKフォースターのファンブルからのオウンゴールを誘ったが、これはオフェンスファウルを取られてゴールは認められず。
攻め込みながらもあと一押しが足りないアウェイチームは、77分にエメルソンを下げて左利きのウイングプレーヤーのブライアン・ヒルを右ウイングバックに配置。直後にはそのブライアン・ヒルの左足クロスからソン・フンミンが早速ヘディングシュートを放ってゴールに迫る。
この交代で攻撃を活性化させたいトッテナムだが、相手の粘りの守備に苦戦を強いられゴールをこじ開けられぬまま時間だけが過ぎていく。5分が加えられた後半アディショナルタイムにはダイアーのボールロストからブロヤにあわやという場面を作られた一方、リスクを冒した攻めからケイン、ブライアン・ヒルにボックス内で決定機が訪れたが、いずれも決め切ることはできなかった。
この結果、10人のサウサンプトン相手に痛恨のドローとなったトッテナムは、2021年最終戦を白星で飾ることができず。就任以降のリーグ7戦無敗というクラブ記録を樹立したコンテ監督だったが、ウェストハムに抜かれて6位に転落している。
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トッテナム(勝ち点29)は前節、クリスタル・パレスとのダービーに3-0の快勝を収め5位に浮上。連勝を狙う中1日の一戦では14位のサウサンプトン(勝ち点20)と対戦した。大幅なターンオーバーに加え、[3-4-3]への布陣変更を図ったサウサンプトンの勢いに呑まれて押し込まれる入りとなったトッテナム。後方からのビルドアップの場面で相手の激しいプレスに苦戦し、なかなか良い形でボールを前に運べない。
それでも、要所を締める守備と相手センターバックに対して優位性を保つケインを起点に幾度か良い仕掛けを見せると、14分にはソン・フンミンのFKに反応したベン・デイビスがヘディングシュートでゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドでゴールは認められず。
すると、依然として高いプレー強度を維持するホームチームにゴールを奪われる。25分、自陣右サイドで与えたスローインの場面でサリスのロングスローを大きく弾き出せずにボックス内へボールがこぼれると、これをウォード=プラウズに右足アウトにかけた見事なダイレクトシュートでゴール右隅へ突き刺された。
前半の内に追いつきたいトッテナムは、ここから全体の運動量を上げて反撃に打って出る。ケインの直接FK、ソン・フンミンのミドルシュートで続けて枠内シュートを放っていくが、得意のトランジションの局面では相手に潰される場面が目立ち、攻撃のリズムを掴み切れない。
しかし、コンテ体制移行後、勝負強さを発揮しつつあるトッテナムは、ワンプレーで試合の流れを一気に変えた。
39分、中盤でのウィンクスの局面を変える持ち出しからのスルーパスにソン・フンミンが絶妙な動き出しで反応。ボックス内へ抜け出すと、DFサリスに後方から倒されてPKを獲得。これをキッカーのケインが難なく決めて3試合連続ゴールを記録。さらに、このファウルで2枚目のカードをもらったサリスが退場処分となり、数的優位を手にした。
前半の内に逆転には至らなかったものの、ようやく主導権を握って試合を進めるトッテナム。後半頭には疲労に加え、1枚カードをもらっていたレギロンを下げてドハーティを左ウイングバックに投入した。
前半とは打って変わって余裕を持ってボールを動かすアウェイチームは53分、ウィンクスからの絶妙な浮き球のフィードに抜け出したケインが質の高いファーストタッチで収めてボックス中央から右足のシュートを流し込む。だが、逆転ゴールかに思われたこの場面はVARの介入によって非常に微妙な肩のオフサイドを取られて認められず。
早い時間帯に2点目を奪いたいトッテナムは62分、デレ・アリを下げて前節全ゴールに絡んだ切り札のルーカスを投入。この交代で攻勢を強めると、よりボックス付近でのプレーを増やしてゴールの匂いをさせる。67分にはボックス内での混戦からドハーティがGKフォースターのファンブルからのオウンゴールを誘ったが、これはオフェンスファウルを取られてゴールは認められず。
攻め込みながらもあと一押しが足りないアウェイチームは、77分にエメルソンを下げて左利きのウイングプレーヤーのブライアン・ヒルを右ウイングバックに配置。直後にはそのブライアン・ヒルの左足クロスからソン・フンミンが早速ヘディングシュートを放ってゴールに迫る。
この交代で攻撃を活性化させたいトッテナムだが、相手の粘りの守備に苦戦を強いられゴールをこじ開けられぬまま時間だけが過ぎていく。5分が加えられた後半アディショナルタイムにはダイアーのボールロストからブロヤにあわやという場面を作られた一方、リスクを冒した攻めからケイン、ブライアン・ヒルにボックス内で決定機が訪れたが、いずれも決め切ることはできなかった。
この結果、10人のサウサンプトン相手に痛恨のドローとなったトッテナムは、2021年最終戦を白星で飾ることができず。就任以降のリーグ7戦無敗というクラブ記録を樹立したコンテ監督だったが、ウェストハムに抜かれて6位に転落している。
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