藤枝が熊本からMF水野泰輔、DF小笠原佳祐を完全移籍で獲得

2021.12.24 14:13 Fri
©︎J.LEAGUE
藤枝MYFCは24日、ロアッソ熊本のMF水野泰輔(28)、DF小笠原佳祐(25)が完全移籍で加入することを発表した。

水野は名古屋グランパスの下部組織出身で、名古屋の他、FC岐阜、藤枝MYFCでもプレー。2021年に熊本へ加入していた。
熊本では明治安田生命J3リーグで10試合、天皇杯で1試合に出場していた。

小笠原は東福岡高校から筑波大学へと進学し、2019年に熊本へ入団。3シーズンを過ごし、明治安田J3で66試合に出場し1得点、天皇杯で3試合に出場していた。

両選手はクラブを通じてコメントしている。
◆MF水野泰輔
「この度藤枝MYFCへ加入することになりました。再び藤枝の地でプレーするチャンスをくれたクラブに感謝しています。ファン・サポーターの皆さん、スポンサーの方々に成長した姿を見せられるよう全力で戦います」

「昨シーズンから積み上げている新しい藤枝スタイルをさらにパワーアップさせ昇格しましょう!皆さんにお会いできるのが今から楽しみです。応援よろしくお願いします!」

◆DF小笠原佳祐
「藤枝MYFCのサポーターの皆さん。はじめまして、小笠原 佳祐です」

「まずはじめに藤枝MYFCに関わる皆さん、プロサッカー選手としての活動の場を与えていただき本当にありがとうございます。全国各地でプロになりたくてもチャンスを得ることができなかった選手がいて、プロとして続けたくても続けられない選手が多く存在するなか、サッカーを続けられることに感謝の気持ちでいっぱいです」

「声をかけていただいたあと、すぐに頭に浮かんだのは後期のFC岐阜さんとのゲームでした。昇格のかかる最終戦の前だったので対戦をチェックしていました。結果は0-0とスコアレスでしたが大切にボールを扱い、勇気を持って前進させ、方向を問わずゴール前へどんどんボールを供給するスタイルはとても魅力的に映りました。合わせて須藤監督の想いの詰まった続投コメントもすぐに拝見しました。その後須藤監督との面談の場を設けていただき、想いの強さ、選手と対話しながら物事を進めていく人柄やスタイルに惹きつけられました」

「また、須藤監督の続投コメントから、結果と内容のどちらかを取る「orの思考」ではなく、両極端どちらも追い求め続ける「andの思考」をされる方であると分かり、僕自身 両極端どちらも追い求める思考は大きなテーマとして掲げてきたものだったため直感的な共鳴を感じました。私事ですが学生時代はサッカーの戦績と勉強の成績をどちらも追い求めるような生活をしてきました」

「サッカーという競技だけを見れば、もちろん体格に恵まれ、足が速く、高く跳べる方が優位なのは間違いありません。また学校の勉強でいえば、親が賢かったり環境面として子どもの教育にお金をかけてくれたりする家庭であればあるほど学力が上がる可能性が高いのかもしれません。ですが、先天的に与えられたものや自分のコントロールできない外部要因によってプロになれなかったり、様々な可能性が潰れたりするわけではありません。もし生まれ持ったものだけで人生が決まるのならば、足が遅くてCBとして背の高くもない僕のようなタイプはプロのカテゴリーでサッカーをすることを諦めなければならなかったでしょう。だからこそどちらも追い求め、追い求めるからこそ生まれる相乗効果があり、互いに良い影響を及ぼしあったから今の自分が形成されてきたのだと思っています」

「2021シーズン中は常にサッカーを辞めるかどうか自問自答しながら生活していました。しかし、サッカー選手を続ける決断をし、文武両道を目指していた僕と似た境遇に置かれた子どもたちのロールモデルとして、この結果と内容のどちらも求められる世界で必死にもがくこともひとりの人間の生き方としておもしろいのではないかと考えました。またそれは藤枝MYFCが掲げる「志太榛原地域の人々とともに歩み、子どもたちに夢を与え、地域の活性化に貢献すること」に通ずる部分もあるのではないかと思います」

「最後になりますが、今シーズン僕にしかできないことは、昨シーズン昇格を決めた試合に出場し素晴らしい景色や雰囲気を感じた経験をJ3の舞台で還元することだと思っています。声をかけていただいた藤枝MYFCに関わる皆さんの決断と加入を決めた自分の決断を、どちらも “正解” だったと言ってもらえるように覚悟を持って2022シーズンを闘います」

「ずっと考えていたのでリリース文が長くなってしまいました。申し訳ありません。皆さん、よいクリスマスを!」
関連ニュース
thumb

地震から8年、熊本がFW道脇豊のJ初ゴールで追いつき甲府との打ち合いでドロー! 首位を窺う岡山は秋田とゴールレスドロー、横浜FCが4位浮上【明治安田J2第10節】

14日、明治安田J2リーグ第10節の4試合が全国各地で行われた。 3位につけるファジアーノ岡山(勝ち点18)は9位のブラウブリッツ秋田(勝ち点14)とアウェイで対戦。立ち上がりはホームの秋田がペースを握る展開となる。 すると13分、ゴールから離れた位置から畑潤基がロングシュート。パンチのある鋭いシュートが枠に飛ぶが、GKスベンド・ブローダーセンが落ち着いて弾いて凌いでいく。 秋田はセットプレーから岡山を押し込んでいくと、24分にもクロスボールをファーに蹴ると、折り返しを詰めにいくが、これは合わない。 押されていた岡山だったが30分に反撃。ラインの裏に出されたボールをグレイソンが追いかけるも小柳達司が対応。しかし、迷いが見られた中グレイソンが奪うと、最後はガブリエル・シャビエルがボックス内からシュートも、GK圍謙太朗が横っ飛びでセーブしピンチを凌いだ。 秋田は39分にバイタルエリアで相手をかわした小野原和哉が右足一閃。しかし、これはGKブローダーセンがセーブする。 ゴールレスで迎えた後半。風上に立った秋田は47分に畑が前半に続いてロングシュート。これも枠をとらえるが、GKブローダーセンに対応される。 秋田は62分にもビッグチャンス。佐藤大樹がクロスと見せかけてシュート。ゴールに飛んだボールはクロスバーを叩いてしまう。 互いに攻め込みながらも両守護神の好守もあり0-0のゴールレスドローに終わった。 5位につける横浜FC(勝ち点15)が18位と苦戦する藤枝MYFC(勝ち点8)をホームに迎えた一戦。立ち上がりに横浜FCがいきなりスコアを動かす。 10分、西矢健人のファウルを受けてFKを獲得した横浜FCは、福森晃斗が得意の左足でゴール前にクロス。これをンドカ・ボニフェイスがジャンピングボレーで見事に合わせ、横浜FCが先制する。 セットプレーから先制を許した藤枝は22分にチャンス。こちらもFKからの西矢のクロスをボックス内でフリーになった久富良輔が合わせにいくが、ミートしない。 すると横浜FCは41分に右サイドから福森が左足でクロス。これに髙橋利樹がヘッドで合わせてネットを揺らすが、これはオフサイドでゴールは認められない。 後半に入っても横浜FCがペースを握ると、84分にカプリーニがドリブルを仕掛けてPKを獲得。これを自ら落ち着いて決めてリードを広げ、2-0で勝利を収めた。 震災から8年が経過した熊本での試合。15位のロアッソ熊本(勝ち点11)と8位のヴァンフォーレ甲府(勝ち点14)の試合は壮絶な打ち合いとなる。 開始5分にアダイウトンのゴールで甲府が先制すると、11分には熊本が竹本雄飛のゴールで同点に。しかし、12分に甲府が木村卓斗のゴールで勝ち越す。 立ち上がりにスコアが大きく動いた中、42分には熊本が岩下航のゴールで追いつくが、アディショナルタイム8分に三平和司がゴール。甲府が2-3とリードして折り返す。 後半はなかなかゴールが生まれない展開となっていったが、79分に道脇豊がJリーグでの初ゴールを決めて同点に。熊本が終盤は押し込むも3-3のドローに終わった。 13位レノファ山口FC(勝ち点12)と19位ザスパ群馬(勝ち点6)の試合は、山口が圧倒。河野孝汰の2ゴールなど4-0と快勝した。 ◆明治安田J2第10節 ▽4月14日(日) ロアッソ熊本 3-3 ヴァンフォーレ甲府 ブラウブリッツ秋田 0-0 ファジアーノ岡山 横浜FC 2-0 藤枝MYFC レノファ山口FC 4-0 ザスパ群馬 ▽4月13日(土) ベガルタ仙台 2-0 モンテディオ山形 V・ファーレン長崎 6-1 徳島ヴォルティス 水戸ホーリーホック 2-2 栃木SC ジェフユナイテッド千葉 1-1 大分トリニータ いわきFC 2-3 清水エスパルス 愛媛FC 2-2 鹿児島ユナイテッドFC 2024.04.14 16:10 Sun

藤枝DF中川創が前額部挫創、脳震とうで離脱…全治は未定

藤枝MYFCは22日、DF中川創の負傷を発表した。 中川は20日に行われた明治安田J2リーグ第5節のモンテディオ山形戦に先発出場。試合中に負傷交代していた。 検査の結果、前額部挫創、脳震とうと診断。全治は未定で、経過観察するとのことだ。 中川は柏レイソル、SC相模原、ジュビロ磐田、FC琉球でプレー。2023シーズンは8月から期限付き移籍で藤枝に加入。今シーズンから完全移籍に切り替わっていた。 中川は今シーズンのJ2で5試合に出場。山形戦は3試合ぶりに先発していた。 2024.03.22 12:10 Fri
thumb

劇的勝利の岡山が開幕4試合無敗! 連敗回避の甲府、清水が首位追走【明治安田J2第4節】

明治安田J2リーグの8試合が16日に各地で行われた。 開幕から2勝1分けでリーグ首位に立つファジアーノ岡山は、未だ勝利なしの藤枝MYFCとアウェイで対戦。前半はスコア動かず、0-0で試合を折り返す。 後半もゴールレスのまま時間が進んだが、アディショナルタイムにドラマが。思い切って右足を振った田中雄大のシュートが相手に当たってゴールに吸い込まれ、岡山がついに先制。これで開幕から4試合無敗とし、勝ち点を「10」に伸ばした。 同じく2勝1分けで2位のベガルタ仙台は、ブラウブリッツ秋田との東北ダービー。ようやくホーム開幕戦を迎えた秋田が前半からチャンスを複数作るが、活かしきれないまま仙台に押し返されてハーフタイムを迎える。 結局後半もゴールは生まれず、0-0で試合終了。勝ち点「1」を分け合う結果となったが仙台は無敗をキープした。 その他、5位・モンテディオ山形vs4位・ヴァンフォーレ甲府の上位対決は、ピーター・ウタカの決勝点により甲府が1-0で勝利。この2チームと同様に3連勝を逃していた6位・清水エスパルスは、大分トリニータ相手に2-0の勝利をあげ、甲府と共に首位を追走している。 下位では徳島ヴォルティスが今シーズン初勝利をゲット。敗れたザスパ群馬は藤枝と共に4試合勝ちなしとなっている。 ◆明治安田J2リーグ第4節 ▽3月16日(土) ブラウブリッツ秋田 0-0 ベガルタ仙台 栃木SC 1-0 横浜FC 水戸ホーリーホック 1-2 徳島ヴォルティス モンテディオ山形 0-1 ヴァンフォーレ甲府 藤枝MYFC 0-1 ファジアーノ岡山 清水エスパルス 2-0 大分トリニータ ザスパ群馬 0-1 愛媛FC 鹿児島ユナイテッドFC 4-2 ジェフユナイテッド千葉 ▽3月17日(日) 《13:00》 ロアッソ熊本 vs いわきFC 《13:15》 レノファ山口FC vs V・ファーレン長崎 2024.03.16 18:12 Sat

藤枝退団のFWレオナルドが中国2部の蘇州東呉へ完全移籍、名古屋でもプレー

藤枝MYFCは4日、FWレオナルド(31)が中国2部の蘇州東呉足球倶楽部へ完全移籍することを発表した。 レオナルドは、ブラジル国内でのプレーを続けたほか、オマーンや中国でプレー。2022年7月に名古屋グランパスへと完全移籍で加入し、Jリーグでのキャリアをスタートさせた。 名古屋では2022シーズンにJ1で9試合、2023シーズンは3試合に出場。YBCルヴァンカップでも3試合に出場していたが、2023年8月に藤枝に完全移籍していた。 藤枝ではJ2で4試合の出場に終わり、半年でチームを去ることに。中国では自身4クラブ目の所属となる。 2024.03.04 12:17 Mon

藤枝の2選手が負傷離脱…MF水野泰輔、FWアンデルソンが右ヒザ内側側副じん帯を損傷

藤枝MYFCは28日、MF水野泰輔、FWアンデルソンの負傷を報告した。 水野は27日のトレーニング中、アンデルソンは11日の練習試合中に負傷。検査の結果、両者とも右ヒザ内側側副じん帯損傷と診断されたとのことだ。全治は水野が約6週間、アンデルソンが6~8週間の見込みとなっている。 名古屋グランパスの下部組織出身である水野は、名古屋、FC岐阜でのプレーを経て2017年に藤枝へ加入。2021年にロアッソ熊本へ完全移籍するも翌年藤枝へ復帰すると、昨シーズンはJ2で36試合2得点を記録していた。 アンデルソンはブラジルのベロ・ジャルジンFC出身で、2023年に藤枝へ加入。日本ならび国外初挑戦となった昨シーズンは、J2で23試合3得点を記録した。 2024.02.28 17:25 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly