不屈アトレティコが最下位からの逆転で三つ巴の争い制す! グリーズマン躍動で退場者4人出たポルトとの乱戦制す《CL》

2021.12.08 07:33 Wed
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チャンピオンズリーグ(CL)のグループB最終節、ポルトvsアトレティコ・マドリーが7日にエスタディオ・ド・ドラゴンで行われ、アウェイのアトレティコが1-3で勝利した。
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CLでは直近2試合未勝利も自力突破の可能性を有する2位のポルト(勝ち点5)は、前回対戦で0-0のドローに終わったスペイン王者相手の勝利で2年連続の決勝トーナメント進出を目指した。
一方、アトレティコ(勝ち点4)は前節のホームゲームで土壇場に失点を喫し、勝利はおろかドローにも持ち込めず。当該戦績で完全に並んだミランにグループ全体の得失点差で「1」上回られて最下位に転落した。

逆転突破にはポルト戦の勝利に加え、3位ミラン(勝ち点4)が勝利した場合には大量得点を奪って得失点差や総得点で上回る必要がある崖っぷちの状況となった。その運命の一戦に向けてシメオネ監督は、土壇場の失点で痛恨の逆転負けを喫したマジョルカ戦から先発5人を変更。出場停止のフェリペ、負傷のホセ・ヒメネス、サビッチ、トリッピアーの不在を受け、3バックにヴルサリコ、コンドグビア、エルモソを起用。グリーズマンとスアレスを2トップに配した[3-5-2]の布陣で臨んだ。

互いに相手の出方を窺う慎重な入りを見せた中、アトレティコにいきなりアクシデントが発生。10分過ぎに筋肉系のトラブルに見舞われたスアレスがプレー続行不可能となり、自らの足でピッチを後に。これを受け、13分にマテウス・クーニャがスクランブル投入された。
エースの負傷離脱によってピッチ内にイヤな流れが漂うアトレティコは、集中したホームチームの堅守を前に苦戦。それでも、20分過ぎに最初の決定機を創出する。

22分、ボックス左で仕掛けたカラスコが複数のDFを軽やかにかわしてゴールライン際に抜け出す。そして、グラウンダーの高速クロスを入れると、ニアに飛び込んだレマルに当たってファーに流れたところにグリーズマンとマルコス・ジョレンテが反応。手前のグリーズマンはわずかに届かなかったものの、ジョレンテが右足のダイレクトシュートをニアに飛ばしたが、これはGKジオゴ・コスタの足を使ったビッグセーブに阻まれた。

この決定機をキッカケにアウェイチームに流れが傾くかに思われたが、以降はボールの主導権を握るポルトが押し込む展開に。31分には右サイド深くでジョアン・マリオが入れたグラウンダーの折り返しを、ボックス中央のルイス・ディアスが右足ダイレクトシュート。これが枠に飛んだが、GKオブラクが味方のブラインドをモノともせずに見事にはじき出した。

その後、前半終盤にかけて攻勢を強めるポルトはセットプレーから幾度か際どい場面を作り出すと、43分には3列目から豪快な攻め上がりを見せたグルイッチがボックス右から強烈なシュートを放つが、これはGKオブラクの正面を突いた。

ポルトペースも0-0のイーブンで折り返した試合は、後半も引き続きホームチームが押し込む。立ち上がりの47分にボックス付近でカラスコからボールを奪ったオタビオの折り返しをボックス中央のタレミがシュートも、これを枠の上に外す。さらに、51分には完璧なカウンターからルイス・ディアスのスルーパスに抜け出したタレミがボックス内でGKとの一対一を迎えるが、右足のシュートはGKオブラクの残した右足のセーブに遭い、続けて絶好機を逸した。

一方、守護神の再三のビッグプレーに救われたアトレティコは攻撃陣が応える。56分、右CKの場面でゴール前のタレミの頭に当たってファーに流れたボールがドフリーのグリーズマンの足元にこぼれると、これを背番号8が冷静に押し込んだ。

終始劣勢を強いられながらも勝負強さを発揮してリードを手にしたアトレティコは、やや強引な攻めが増え始めたホームチーム相手にカウンターを繰り出せるようになり、クーニャの豪快な持ち上がりからのループシュートにグリーズマン、コケが飛び込む決定機を作り出すなど、ようやく自分たちのペースで試合を進める。

だが、67分には思わぬアクシデントが発生。相手のスローインを遅らせようとしたカラスコがオタビオと小競り合いを起こした際に顔面にラリアットをかます形となり、この暴力行為にレッドカードが掲示される。

痛恨の退場によって厳しい状況となったアトレティコだが、このプレーをキッカケに試合が荒れ模様となったことが優位に働く。直後の71分には今度はクーニャとヴェンデウが先ほどと同じようなシチュエーションで小競り合いを起こすと、クーニャの喉付近にエルボーを見舞ったヴェンデウにレッドカードが掲示される。さらに、ここでの両軍入り乱れる乱闘の中でベンフィカの控えGKマルチェシンとコーチングスタッフにもレッドカードが出された。

10人同士のイーブンに戻った試合はここからさらに激しさを増していく中、ビハインドのポルトは積極的に攻撃的な選手を投入。対するアトレティコは前半途中投入のクーニャを下げてロージを投入する守備的な采配で逃げ切りを図る。

試合終盤にかけてはポルトが決死のパワープレーでゴールをこじ開けにかかるが、守護神オブラクを中心とするアトレティコ守備陣がことごとく撥ね返していく。

すると、5分が加えられたアディショナルタイムにはアトレティコが底力を見せる。まずは90分、ロングカウンターから中盤で粘ったグリーズマンからのスルーパスに抜け出したアンヘル・コレアがそのままボックス内に運んで冷静に右足のシュートをゴール左隅へ流し込む。さらに、直後の92分には相手陣内左サイドの高い位置でのデ・パウルのボール奪取からショートカウンターを発動。ゴール前でのグリーズマンのシュートのこぼれ球を起点となったデ・パウルが押し込み、勝利を決定づける3点目とした。

その後、後半ラストプレーで与えたPKをセルジ・オリベイラに決められたものの、このまま2点リードを守り切ったアトレティコが敵地で会心の3-1の勝利。

さらに、同時刻開催のミランvsリバプールがリバプールの2-1の勝利に終わったことで、最下位アトレティコが一気に順位を2位まで上げて劇的な形での決勝トーナメント進出を決定。今週末のレアル・マドリーとのダービーを最高の形で迎えることになった。

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前線刷新の可能性あるアトレティコ、ブンデス25得点のギラシーに注目か

アトレティコ・マドリーの前線のメンバーが大きく入れ替わるかもしれない。スペイン『アス』が報じた。 チャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝でドルトムントに敗れ、ベスト8敗退となったアトレティコ。残す今シーズンの戦いは4位死守を懸けたラ・リーガのみとなっている。 そんな中で見据えたいのが来シーズンに向けた補強だが、前線で残留確実と言えるのはフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンだけとのこと。シーズン終盤に失速したスペイン代表FWアルバロ・モラタ、稼働率が低いオランダ代表FWメンフィス・デパイ、冬にも移籍へと近づいていたアルゼンチン代表FWアンヘル・コレアらは去就が不透明となっている。 一方で新戦力候補として挙がっているのがブンデスリーガでセンセーショナルな活躍を見せているシュツットガルトのギニア代表FWセール・ギラシー(28)。完全移籍へ移行した今シーズンは現在3位につけるチームの得点源として機能し、リーグ戦25ゴールはバイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインに次ぐ得点ランキング2位の数字となっている。 ギラシーは身長187cmの屈強なフィジカルの持ち主で、ディエゴ・シメオネ監督好みなパワフルなストライカー。シュツットガルトとの契約は2026年6月までだが、4000万ユーロ(約65億9000万円)の市場価格に対して1750万ユーロ(約28億8000万円)という比較的安価な契約解除条項が設けられており、バイエルンやミラン、マンチェスター・ユナイテッドといった各国のビッグクラブも動向を追っているという。 また、アトレティコにはアラベスへレンタル移籍中のU-21スペイン代表FWサム・オモロディオン(19)という評価急上昇中の若手ストライカーも存在。こちらも戦力として数えられるが、バルセロナへレンタル移籍中のポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(24)は、少なくともアトレティコで来シーズンを迎える可能性はないとみられている。 2024.04.19 21:26 Fri
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