「団結力」がポイントと語る個人2冠のレアンドロ・ダミアン、ベストゴールは「湘南戦」、印象に残った試合は「名古屋との連戦」

2021.12.06 23:31 Mon
©超ワールドサッカー
2021シーズンのJリーグベストイレブンに選ばれた川崎フロンターレのFWレアンドロ・ダミアンが、受賞の喜びを語った。6日にJリーグアウォーズが行われ、MVPや得点王、ベストヤング賞などの各賞が発表された。
ベストイレブンでは、優勝した川崎Fから最多7名が選出。レアンドロ・ダミアンは初のベストイレブン選出。さらに、リーグ得点王に加え、最優秀選手賞も受賞となった。

充実のシーズンを過ごしたレアンドロ・ダミアンは「今シーズンは移動も多く、隔離生活が長いシーズンでしたが、より自分たちの団結力を生むことができたのかなと思います」とチームの団結力がポイントだったとコメント。「この団結力をもって今シーズンを戦うことによって、Jリーグを優勝することができましたし、みんなのおかげで自分は得点王にたどり着けたので、みんなには感謝していますし、この賞をもらって嬉しく思います」とチームメイトを含めた全員への感謝を述べた。

今シーズンで印象に残っている試合は「名古屋戦の連戦のところの試合です。あそこは1つカギになった試合だったと思います」とコメント。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の日程の関係もあり、まさかの首位攻防戦が連戦で行われたところがポイントだったとコメント。「名古屋とはあのタイミングで競っていたので、フロンターレの力を見せることができたのかなと思います」と、そこで結果を残せたことがプラスだったと語った。
また、一番印象に残っているゴールについては「湘南戦(第16節)のゴールです」と5月26日の湘南ベルマーレ戦のゴールを挙げ、「隣にいる山根視来選手から素晴らしいパスをもらって、自分がゴールをしました。あのゴールは自分でもすごく気に入っていて、友人たちからもメッセージが届きました。あのゴールは1つ強く思い出に残っています」と、5月の月間最優秀ゴールに選ばれた一発を挙げた。

このゴールは周囲からの反応も大きかったとコメント。「バイシクルシュートを数々決めてきていますが、相手にサプライズを起こす1つの手段です」と語り、「パスは転がってきたボールでしたが、自分で上手く上げることができて、自分の特徴であるバイシクルシュートを決めることができました」とゴールを解説。「あのゴールを見た時に、友人たちはスーパーゴールだと。これからもこういったゴールを決めてくれと言ってくれました」と、素晴らしいゴールを量産したいとした。

リーグ連覇、得点王にMVP、そしてベストイレブンと充実したシーズンだが、来シーズンはアジアのタイトルも狙う。

「ACLに関しては1位で予選を突破することもできましたし、本当に良い大会を過ごすことができたと思います。残念ながらPKであのような結果になってしまいましたが、今大会はあそこでチームとして非常に良い経験ができたのではないかなと思います」

「この素晴らしい経験を必ず来年のACLに生かして、タイトルを勝ち取りたいと思っています」

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