残留争い直接対決は湘南に軍配、敗れた仙台は清水の結果次第で降格に…【明治安田J1第36節】
2021.11.20 16:16 Sat
明治安田生命J1リーグ第36節、ベガルタ仙台vs湘南ベルマーレが20日にユアテックスタジアム仙台で行われ、0-2でアウェイの湘南が勝利を収めた。
前節の名古屋グランパス戦は追い付いて勝ち点1を拾った仙台。勝たなければ場合によっては降格が決まる今節は、出場停止明けのアピアタウィア久が先発に復帰し、福森とセンターバックを組む。左サイドハーフには前節に続き、西村が入った。
一方の湘南も、前節はドローに終わっている。早い時間に数的優位となったものの、引いたサンフレッチェ広島を崩し切れずにゴールレス。勝てば残留に大きく前進する今節は、石原広教、高橋、町野に代わり、舘、畑、タリクがスタメンに名を連ねた。
両チームともに序盤は長いボールを前線に入れて守備ラインを下げさせ、セカンドボールの回収からビルドアップに移行する。9分に右CKを得た仙台はそこから波状攻撃。富樫、赤崎、さらには福森がフィニッシュを迎えるが、湘南DFも体を張って死守する。
すると、今度はしのいだ湘南にビッグチャンスが訪れる。左サイドから畑がクロスを入れると、茨田がヘディング。こぼれ球を岡本が拾って柔らかいボールを再びゴール前へ送ると、待っていたのはウェリントン。今季6つ目となる頭での得点で、10分に先制点をもたらした。
ブロックの外側でのパス回しが続く仙台は、横へ揺さぶりながら縦をうかがう。スライドしながら中を閉める湘南との我慢比べとなり、以降は膠着したまま前半を終えた。
後半早々に仕掛けたのは、ビハインドで折り返した仙台。高い位置で赤崎がセカンドボールを拾い、スルーパスに抜け出した西村が左の深い位置からクロスを送る。だが、富樫のヘディングは枠を捉えられず。
湘南もボックス右でこぼれ球を茨田がダイレクトでたたき、さらにはクロスのこぼれからボックス内に侵入していた岡本が右足を振り抜く。だが、いずれも枠外となり、追加点を奪うことができない。
仙台は53分、左右から立て続けにクロスを入れると石原崇兆のクロスに西村が飛び込む。ここからは仙台が怒涛の反撃を見せ、湘南を自陣に釘付けに。セットプレーを含めて猛攻仕掛けるが、肝心のゴールだけが遠い。
悪い流れを断ち切りたい湘南は67分、茨田に代えて山田を投入して打開を試みると、仙台も加藤千尋を送り出して攻勢を強める。73分にも両ベンチが動くと、その流れで直後にゲームも大きく動いた。投入直後のフォギーニョの横パスが流れ、高い位置で岡本がカット。そのまま自ら持ち込み、ペナルティアーク内から右足を振り抜くと、魂のこもった一撃が左隅に突き刺さった。
押し込んでいたにも関わらず失点を喫した仙台は、意気消沈とは言わないまでも勢いがそがれた恰好に。前線をフレッシュにした湘南にパスが捕まるようになり、これまでのような連続攻撃につながらない。それでも、右CKからアピアタウィアがヘディングで狙うなど、意地を見せる。
だが、一度失った流れを取り戻すのは容易ではなく、湘南の牙城を最後まで崩し切ることはできずにタイムアップ。敗れた仙台は15時にキックオフを迎えている清水エスパルスが引き分け以上となると、降格が決まる状況に追い込まれた。
一方の湘南は先制から追加点まで理想的な形で仙台をシャットアウト。残留へ向け、大きな勝ち点3を獲得した。
ベガルタ仙台 0-2 湘南ベルマーレ
【湘南】
ウェリントン(前10)
岡本拓也(後29)
前節の名古屋グランパス戦は追い付いて勝ち点1を拾った仙台。勝たなければ場合によっては降格が決まる今節は、出場停止明けのアピアタウィア久が先発に復帰し、福森とセンターバックを組む。左サイドハーフには前節に続き、西村が入った。
両チームともに序盤は長いボールを前線に入れて守備ラインを下げさせ、セカンドボールの回収からビルドアップに移行する。9分に右CKを得た仙台はそこから波状攻撃。富樫、赤崎、さらには福森がフィニッシュを迎えるが、湘南DFも体を張って死守する。
すると、今度はしのいだ湘南にビッグチャンスが訪れる。左サイドから畑がクロスを入れると、茨田がヘディング。こぼれ球を岡本が拾って柔らかいボールを再びゴール前へ送ると、待っていたのはウェリントン。今季6つ目となる頭での得点で、10分に先制点をもたらした。
先制されると今季は未勝利という不穏なデータを持つ仙台だが、次第にボールを握る時間が増加。19分にはテンポの良いパス回しから上原がミドルを放つ。湘南も茨田のスルーから平岡が左上を狙ったが、アピアタウィアが頭でクリアして追加点を許さない。CKからのウェリントンのシュートも、直前でコースが変わるも、GKヤクブがビッグセーブでしのぎ切った。
ブロックの外側でのパス回しが続く仙台は、横へ揺さぶりながら縦をうかがう。スライドしながら中を閉める湘南との我慢比べとなり、以降は膠着したまま前半を終えた。
後半早々に仕掛けたのは、ビハインドで折り返した仙台。高い位置で赤崎がセカンドボールを拾い、スルーパスに抜け出した西村が左の深い位置からクロスを送る。だが、富樫のヘディングは枠を捉えられず。
湘南もボックス右でこぼれ球を茨田がダイレクトでたたき、さらにはクロスのこぼれからボックス内に侵入していた岡本が右足を振り抜く。だが、いずれも枠外となり、追加点を奪うことができない。
仙台は53分、左右から立て続けにクロスを入れると石原崇兆のクロスに西村が飛び込む。ここからは仙台が怒涛の反撃を見せ、湘南を自陣に釘付けに。セットプレーを含めて猛攻仕掛けるが、肝心のゴールだけが遠い。
悪い流れを断ち切りたい湘南は67分、茨田に代えて山田を投入して打開を試みると、仙台も加藤千尋を送り出して攻勢を強める。73分にも両ベンチが動くと、その流れで直後にゲームも大きく動いた。投入直後のフォギーニョの横パスが流れ、高い位置で岡本がカット。そのまま自ら持ち込み、ペナルティアーク内から右足を振り抜くと、魂のこもった一撃が左隅に突き刺さった。
押し込んでいたにも関わらず失点を喫した仙台は、意気消沈とは言わないまでも勢いがそがれた恰好に。前線をフレッシュにした湘南にパスが捕まるようになり、これまでのような連続攻撃につながらない。それでも、右CKからアピアタウィアがヘディングで狙うなど、意地を見せる。
だが、一度失った流れを取り戻すのは容易ではなく、湘南の牙城を最後まで崩し切ることはできずにタイムアップ。敗れた仙台は15時にキックオフを迎えている清水エスパルスが引き分け以上となると、降格が決まる状況に追い込まれた。
一方の湘南は先制から追加点まで理想的な形で仙台をシャットアウト。残留へ向け、大きな勝ち点3を獲得した。
ベガルタ仙台 0-2 湘南ベルマーレ
【湘南】
ウェリントン(前10)
岡本拓也(後29)
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