前田と稲垣のゴールで名古屋が初優勝! C大阪を下して11年ぶりのタイトル獲得《ルヴァンカップ》
2021.10.30 16:13 Sat
30日、YBCルヴァンカップ決勝戦の名古屋グランパスvsセレッソ大阪が埼玉スタジアム2002で行われ、2-0で勝利した名古屋が初優勝を果たした。
準決勝でFC東京を下した名古屋と、浦和レッズを破ったC大阪。前者は悲願の初優勝、後者は4年ぶりの優勝を狙う。両チームは27日に行われた天皇杯準々決勝でも対戦しており、その際はC大阪が3-0で完勝。3日ぶりの再戦となったこの決勝では、17000人を超える観客が駆け付けた。
試合は10分、先に名古屋が決定機を迎える。右サイドを突破したマテウスのクロスがボックス中央で受けた柿谷。トラップは浮いてしまったものの、構わずオーバーヘッドシュートへ。思い切りのあるプレーだったが、惜しくも枠の上に外れた。
その後はお互いに慎重な試合運びとなる。両チームとも守備時は[4-4-2]で構えてハイプレスを封印。相手のサイドバックの位置に合わせて5バックの陣形をとることで、まずは失点を避ける戦い方で試合を進めていく。
その中で先に仕掛けたのはC大阪。25分ごろから積極的に前線からプレッシングをかけるようになり、ボールホルダーに厳しく寄せていく。そしてロングボールを回収し、ポゼッションを上げていった。
するとC大阪にビッグチャンス。敵陣中央でボールを持った松田陸がボックス左にアーリークロスを送ると、ここに山田が飛び込む。しかし数センチ届かず、ゴールには至らなかった。
一方の名古屋は、相手の戦術的なビルドアップに対応できず。特に右サイドハーフのマテウスは、丸橋と乾への対応で後手に回り、易々と前進を許してしまっていた。
前半の主導権を握ったC大阪は、ハーフタイムに最前線の山田に代えて清武を投入。中盤での優位性をさらに活かす戦い方にシフトした。
しかし、試合の流れとは裏腹に先制したのは名古屋。47分、相馬が蹴った左CKに対して、ファーサイドからゴール前に入ってきた前田が頭で合わせてゴールイン。防戦一方の中、千載一遇のチャンスをモノにした。
リードを奪った名古屋は58分、相馬に代えて長澤、そして得点を決めた前田に代えて齋藤を投入。中盤を1枚増やした[4-5-1]にシステムを変更し、ピッチ中央での相手のビルドアップに対応していく。
一方、押し込み続けるもののなかなか点が取れないC大阪は77分にビッグチャンスを迎えた。ボックス手前で松田陸が地を這うようなシュートを放つと、これに大久保が反応してコースを変える。だが惜しくも左ポストに当たり同点とはならず。その後も攻め続けるC大阪が点を決めるのは時間の問題かと思われた。
しかし、79分に名古屋に追加点。途中出場のシュヴィルツォクが左サイドを突破し、ボックス左からシュートを放つ。GKキム・ジンヒョンに左足で弾かれるも、このボールに反応した稲垣がボックス中央からボレーシュート。巧みに地面に叩きつけたシュートがゴール左上に突き刺さり、残り10分でリードを広げることに成功した。
大きく勝利を手繰り寄せた名古屋は81分、負傷した木本に代えて森下を送り込む。システムを[5-4-1]に変更して残り時間で耐え切る方向に舵を切った。
そして、そのままリードを守り切った名古屋がマッシモ・フィッカデンティ監督体制3年目にして悲願のルヴァンカップ初優勝。11年ぶり4つ目となるタイトルを獲得した。
名古屋グランパス 2-0 セレッソ大阪
【名古屋】
前田直輝(後2)
稲垣祥(後34)
準決勝でFC東京を下した名古屋と、浦和レッズを破ったC大阪。前者は悲願の初優勝、後者は4年ぶりの優勝を狙う。両チームは27日に行われた天皇杯準々決勝でも対戦しており、その際はC大阪が3-0で完勝。3日ぶりの再戦となったこの決勝では、17000人を超える観客が駆け付けた。
その後はお互いに慎重な試合運びとなる。両チームとも守備時は[4-4-2]で構えてハイプレスを封印。相手のサイドバックの位置に合わせて5バックの陣形をとることで、まずは失点を避ける戦い方で試合を進めていく。
その中で先に仕掛けたのはC大阪。25分ごろから積極的に前線からプレッシングをかけるようになり、ボールホルダーに厳しく寄せていく。そしてロングボールを回収し、ポゼッションを上げていった。
また、ボール保持の際には、左サイドバックの丸橋を高い位置に押し上げてビルドアップ。一列前の乾は自由なポジショニングで右サイドにも顔を出し、時に丸橋への展開で前進を試みる。
するとC大阪にビッグチャンス。敵陣中央でボールを持った松田陸がボックス左にアーリークロスを送ると、ここに山田が飛び込む。しかし数センチ届かず、ゴールには至らなかった。
一方の名古屋は、相手の戦術的なビルドアップに対応できず。特に右サイドハーフのマテウスは、丸橋と乾への対応で後手に回り、易々と前進を許してしまっていた。
前半の主導権を握ったC大阪は、ハーフタイムに最前線の山田に代えて清武を投入。中盤での優位性をさらに活かす戦い方にシフトした。
しかし、試合の流れとは裏腹に先制したのは名古屋。47分、相馬が蹴った左CKに対して、ファーサイドからゴール前に入ってきた前田が頭で合わせてゴールイン。防戦一方の中、千載一遇のチャンスをモノにした。
リードを奪った名古屋は58分、相馬に代えて長澤、そして得点を決めた前田に代えて齋藤を投入。中盤を1枚増やした[4-5-1]にシステムを変更し、ピッチ中央での相手のビルドアップに対応していく。
一方、押し込み続けるもののなかなか点が取れないC大阪は77分にビッグチャンスを迎えた。ボックス手前で松田陸が地を這うようなシュートを放つと、これに大久保が反応してコースを変える。だが惜しくも左ポストに当たり同点とはならず。その後も攻め続けるC大阪が点を決めるのは時間の問題かと思われた。
しかし、79分に名古屋に追加点。途中出場のシュヴィルツォクが左サイドを突破し、ボックス左からシュートを放つ。GKキム・ジンヒョンに左足で弾かれるも、このボールに反応した稲垣がボックス中央からボレーシュート。巧みに地面に叩きつけたシュートがゴール左上に突き刺さり、残り10分でリードを広げることに成功した。
大きく勝利を手繰り寄せた名古屋は81分、負傷した木本に代えて森下を送り込む。システムを[5-4-1]に変更して残り時間で耐え切る方向に舵を切った。
そして、そのままリードを守り切った名古屋がマッシモ・フィッカデンティ監督体制3年目にして悲願のルヴァンカップ初優勝。11年ぶり4つ目となるタイトルを獲得した。
名古屋グランパス 2-0 セレッソ大阪
【名古屋】
前田直輝(後2)
稲垣祥(後34)
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