今季リーグ戦全試合出場のダイアー、ダービー敗戦からの立ち直り強調 「アーセナル戦の敗北は失望以外の何物でもなかった」

2021.10.15 11:34 Fri
Getty Images
トッテナムのイングランド代表DFエリック・ダイアーが自身の好調さやチーム状況について語った。クラブ公式サイトが伝えている。

ダイアーは今シーズンのここまで公式戦8試合に出場しており、プレミアリーグでは負傷交代となった第4節のクリスタル・パレス戦を除き、全試合先発を続けている。
安定したパフォーマンスを発揮するダイアーとは対照的にチームは波の激しいシーズンを送っており、リーグ開幕から3連勝を飾った後は3連敗。第6節のアーセナルとのノースロンドン・ダービーで完敗を喫した後には、ヌーノ・エスピリト・サント監督の解任も騒がれた。しかし、第7節のアストン・ビラ戦では勝利を収め、息を吹き返している。

クラブ公式サイトのインタビューに応じたダイアーは個人レベルではここまで満足しているとしつつ、ダービーでの敗戦には後悔を露わに。それでもチームはビラ戦で形を示せたと強調しており、ここからの浮上を誓った。

「今季はとても良い気分だよ。シーズン最初の3試合で3勝して3回のクリーンシートを達成した後は、特に良い気分だった。その後の負傷で少し後退したけどね。でもそこから、100%の感覚を取り戻しつつある。ビラ戦で良い感触が得られたし、自分のパフォーマンスには満足だ。今は落ち着きがあり、これからどんどん良くなっていこうと思っている」
「前回のインターナショナルマッチウィーク明け以降は困難な時期だったと思う。3戦全勝から代表期間に入ってここまで非常に対照的な2つの期間があって、僕らにとっては厳しいものだった」

「アーセナル戦は失望以外の何物でもない。そしてビラ戦はボールを持っているときも持っていないときも、すべてのプレーにおいて素晴らしい反応を見せられた。責任感、試合への取り組み方、態度、すべてが良かったね。僕たちはアーセナル戦よりはるかに優れていた。アーセナル戦はクオリティや戦術と関係なく、基本が欠けていたんだ」

「ダービーでの敗戦は1試合以上のものだからとても痛い。あの試合の後は、眠れない夜が続いたよ。でも、あのような結果となっても自分たちは良いチームだと信じていて、それを示すこともできるはずだ。今はまだシーズン序盤であり、落ち着く必要がある。すべての選手が加速することで、良い状態になるだろう」

「僕はチームにしっかりとした基盤があると強く信じている。ミスは起こるものであり、勝つことも負けることもスポーツなら当然起こるだろう。でも、いつでもチームの基盤はそこになければならない。そして僕たちはそれがあるチームだと思うが、もっと一貫してそれを示す必要がある」

「ビラ戦ではそれを示せたし、スタジアムに起こったエネルギーからもそれを感じられた。僕たちはファンとつながれるホームで基盤を築く必要があるんだ。ギブ・アンド・テイクのようなものであり、僕たちはファンにエネルギーを与えて、彼らからは支えてもらう必要がある。とにかく、ビラ戦ではチームを軌道に乗せられて良かった」
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