柴崎岳が考える難敵サウジアラビア攻略のカギは「情報を頭に入れて、整理して、練習に落とし込むことができるか」

2021.10.06 21:10 Wed
©︎JFA
日本代表は6日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア代表戦を翌日に控え、試合会場で最終調整を行なった。

9月に行われた最終予選では1勝1敗でスタートした日本代表。今月対戦するのは、ともに連勝スタートを切ったサウジアラビア代表とオーストラリア代表となる。
W杯出場に向けたライバルとの直接対決。前半戦の山場となる2連戦に向け、5日に日本代表は全員が揃ってトレーニングを実施。明日の試合に向けて準備を進めた。

メディアのオンライン取材に応対したMF柴崎岳(レガネス)がサウジアラビアの印象についてコメント。「テクニックに優れていて、機動力もありますし、身体能力も中東ならではのものがあり、非常にレベルの高い印象があります」と警戒した。

2019年のアジアカップではラウンド16で対戦し1-0で勝利。しかし、長い時間ポゼッションをされる展開となった。
試合に出場していた柴崎は今のチームと当時のチームを比較し「同じようなスタイルを継続して、多少の違いはあると思いますけど、基本的にテクニカルなチームという印象は変わっていないですし、ボールを保持するという印象もあって、自分たちの身体能力、テクニック、飛び出しを生かしたダイナミックな攻撃も見受けらます」とコメント。「アジアカップの時も難しい試合をさせられた印象がありますが、しっかりとしたチームとして対応して試合に臨まないといけないと思っています」と、侮れない相手であることを強調した。

そのサウジアラビア攻略の狙い目については「守備に関してはルーズな部分もいくつか見受けられます。意識の部分で、そこまで集中力最大限保っている印象はないので、隙は十分あると思います。アウェイなので先制点も大きなキーポイントになると思います」と、少ない隙を突いていきたいと語った。

その柴崎は直近のルーゴ戦で強烈なミドルシュートを決め、今シーズンの初ゴールを記録。良い状態で合流した。ゴールについては「ゴールを決めたことは僕にとってプラスなことですし、悪い方向に行かないと思います。自分の中ではポジティブな気持ちを持って、今回の代表に挑めているという流れもあります。試合に出れば、しっかりとしたパフォーマンスを見せたいと思います」と、良いイメージで戦えると語った。

少ないチャンスでゴールを目指すという点ではレガネスでも慣れている柴崎。サウジアラビア戦については「相手をしっかりと見ないといけないと言うところですかね」と語り、相手の出方が重要だとした。

「サウジアラビアが、彼らにとってのホームでどういった入り方をするのか。意識で臨んでくるのかを見ないといけないですし、自分たちに対してどういった対応をするのかはキーポイントになります」

「自分たちはアウェイでも勝ち点3を取りに来ているので、小さなディテールのところがポイントになることもあるので、僕のプレーも含めてですが、チームとしてどれだけやっていけるかだと思います」

9月の2試合での反省点については「個人的には過ぎ去ったことはしょうがないとして、自分たちがどれだけ挽回していけるか。そこにフォーカスすべきだと思います」とコメント。反省はしながらも、この先に待つ試合に向かうとした。

その中で大事なことについては「100%に近い状態で試合に臨まなければいけないということと、短い時間でどれだけサウジアラビアを分析して情報を頭に入れて、整理して、練習に落とし込むことができるかがカギになると思います」とし、サウジアラビアのことをいかに理解して試合に臨めるか。ピッチ内での判断を行うためにも重要なポイントだとした。

ポゼッションが高い相手には押し込まれることも多くなる可能性がある。守り方について柴崎は「チームのピッチ内のポジショニングバランスはしっかり調整しないといけないと思います」とコメント。「前回もサイドバックが非常にサイドバックが高い位置を取って、サイドハーフが押し込まれるという現象が起きて、なかなか前に選手を配置できなかったです」と、高い位置を相手に取られて攻撃に転じることができなかったとした。

その反省を生かし、「そういったことがあるので、今回も同じような現象を相手は狙ってくると思うので、自分たちがそこをどうリアクションして、方針と実際にやる戦術というか守備の時の選手の配置、プレッシャーの掛け方、そういったものは整理して、あまり押し込まれる展開というのはアジアカップのように作りたくはないです」と再現はさせたくないと語り、「しっかりと中盤から前にブロックを作って、相手を前に来させないように押し込んでいくところは、時間帯によってですが、しっかりとある程度自分たちに流れを持ってくるためにもしないといけないと思います」と、アグレッシブな守備をとってイニシアチブを取りたいと語った。
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