史上初GS連敗スタートのバルセロナはクーマン解任待ったなし…ベンフィカがヌニェスの2発などで3発圧勝!《CL》

2021.09.30 06:23 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループE第2節、ベンフィカvsバルセロナが29日にエスタディオ・ダ・ルスで行われ、ホームのベンフィカが3-0で勝利した。

バイエルンとのホーム開幕戦で0-3の惨敗を喫したバルセロナは、以降のリーグ戦でも格下相手に連続ドローとなり、クーマン監督の更迭への動きが進む。直近のレバンテ戦ではベンチ入り禁止処分を科されたオランダ人指揮官不在の中で3-0の快勝。公式戦4試合ぶりの白星を手にした。
ただ、現時点で指揮官更迭の動きに変化はなく、2試合ぶりにベンチに戻って指揮を執るクーマン監督は、わずかな続投の可能性に懸けて今季CL初勝利を目指した。なお、レバンテ戦からは先発4人を変更。ミンゲサとコウチーニョ、ニコ・ゴンサレス、ガビに替わって、アラウホ、セルジ・ロベルト、フレンキー・デ・ヨング、ペドリを起用。並びを[3-5-2]の形に変更した。

一方、バルセロナをホームで迎え撃つベンフィカは0-0に終わったディナモ・キエフ戦以降のリーグ戦をいずれも3-1の勝利で飾っており、調子は上々だ。この試合では今季順調にゴールを重ねるヌニェスとヤレムチュクがラファ・シウバと共に前線に入った。

互いに相手の出方を窺うことなくアグレッシブに試合へ入った中、ホームチームがいきなりゴールをこじ開ける。3分、ヴァイグルからのフィードに抜け出したヌニェスが左サイド深くに侵攻。対面のDFエリック・ガルシアをスピードで振り切って内へ切れ込むと、クロスやファーポストを匂わせてからニア下に鋭い右足のシュートを突き刺した。
いきなりビハインドを背負う厳しい入りとなったバルセロナは、以降しばらくはシンプルに背後を狙う相手の攻撃に後手を踏み守勢を強いられる。それでも、徐々に相手陣内でボールを動かす場面を作り始めると、10分過ぎにはベンフィカの守備を完全に崩し切ってルーク・デ・ヨング、F・デ・ヨングとボックス中央で絶好機が訪れるが、相手DFの見事なブロック、シュートミスによって早い時間帯の同点ゴールとはならず。

一連の決定機をキッカケに流れを引き寄せたバルセロナは18分にも中央で浮いたペドリが果敢に持ち上がってミドルシュートを狙うが、これはわずかに枠の左へ。さらに、30分には2列目からの飛び出しでボックス内に飛び出したF・デ・ヨングの丁寧なヘディングの折り返しをL・デ・ヨングがスライディングシュートで合わすが、これは枠の右へ外れた。

決定機を作る一方、ヌニェス、ラファ・シウバを起点としたカウンターに手を焼くバルセロナは33分、すでに1枚カードをもらっていたピケを下げてガビを投入。[3-5-2]の並びは継続も、F・デ・ヨングを3バックの中央、ガビを左のインテリオールに配置。相手のカウンターへの対応を行った。前半終盤にかけてもデパイらの仕掛けでゴールチャンスを窺うも、前半の内に追いつくことはできなかった。

迎えた後半、勢いを持って逆転を目指したいバルセロナだったが、逆に相手の勢いに呑まれる。51分には最終ラインが背後を取られてGKテア・シュテーゲンがやや無謀に飛び出すと、自陣左サイドでヌニェスに交わされて無人のゴールへロングシュートを打たれるが、これは右ポストに救われる。

だが、完全に後半の入りに失敗したアウェイチームは以降も攻撃のリズムが上がらず、なかなか反撃のムードを出せない。68分にはブスケッツ、L・デ・ヨング、ペドリを下げて、切り札のアンス・ファティをコウチーニョ、ニコ・ゴンサレスと共に投入する。

だが、直後の69分には相手に押し込まれてボックス手前でヤレムチュクとのワンツーでボックス左に抜け出したジョアン・マリオに決定的なシュートを許すと、GKテア・シュテーゲンが何とか弾いたボールをラファ・シウバに押し込まれて2失点目を喫した。

これで完全に崩れたバルセロナは79分、ボックス内でのデストのハンドで与えたPKをヌニェスに決められてダメ押しの3点目を奪われると、試合終盤にはエリック・ガルシアが2枚目のカードを受けて退場となった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、バイエルン戦に続き0-3の惨敗を喫したバルセロナは、1972-73シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)1回戦でのポルト相手の連敗による敗退以来となる、UEFAコンペティションでの連敗スタートとなった。

今週末のリーグ戦ではアトレティコ・マドリーとのビッグマッチを控えるが、その前にオランダ人指揮官の解任が濃厚な情勢だ。

ベンフィカ 3-0 バルセロナ
【ベンフィカ】
ヌニェス(3分)
ラファ・シウバ(69分)
ヌニェス(79分[PK])
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