G大阪がシックスポインターを制して13位浮上! 柏は連敗で残留争い続行【明治安田J1第30節】

2021.09.26 21:00 Sun
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明治安田生命J1リーグ第30節、ガンバ大阪vs柏レイソルが26日にパナソニックスタジアム吹田で行われ、ホームのG大阪が2-1で勝利を収めた。

残留争いからひとつ抜けた両クラブの一戦は、14位のG大阪(勝ち点30)が13位の柏(勝ち点33)に勝てばポイントが並び、負ければ引き離されるという勝ち点6ポイント分の意味を持ったシックスポインターとなった。
現在、リーグ戦5試合勝ち無しのG大阪は、残留争いから抜け出すための重要な試合で前節からスタメンを5名変更。前節までの[3-4-2-1]というシステムから、22日の天皇杯ラウンド16の湘南ベルマーレ戦で用いた[4-4-2]に変更し、2トップには宇佐美とパトリックを起用した。

一方の柏は、前節敗戦を喫したサンフレッチェ広島戦からスタメンを4名変更。トップに入っていた瀬川をシャドーに置き、ワントップには第28節のFC東京戦でチェイシングからゴールを奪った細谷を先発に選んだ。

G大阪のキックオフで始まった試合は、3分にホームチームがいきなり試合を動かす。左サイドの高い位置でFKを獲得すると、キッカーの宇佐美が右足で鋭いボールをゴール前へ配球。グラウンダー性でゴールへ向かったボールは、混戦を抜けてGKキム・スンギュの手を弾きゴールイン。G大阪が重要な一戦で貴重な先制点を挙げた。
開始早々にリードを奪ったG大阪だが、その後はペースを掴むことができず柏が主導権を握る展開が続く。12分に左サイドからのクロスをクリスティアーノが合わせると、15分には右サイドからのグラウンダー性のクロスに瀬川が合わせるなど、アウェイチームの攻撃が増える。

攻め込まれる展開になってきたG大阪は、追い込まれるかのようにアクシデントが発生する。試合開始直後にハムストリングスを痛めながらも試合を続行していた倉田が、25分に続行不可能となり、矢島が代わりに投入された。

先制するも不穏な展開となっていたG大阪だが、26分に菅沼が自身のJ1リーグ8年ぶりのゴールで追加点を挙げた。右サイドのバイタルエリア手前でFKを獲得すると、キッカーの宇佐美が直接ゴール前へボールを送る。すると、ファーサイドで構えていた菅沼が高い打点からゴール右にヘディングシュートを放ち、嫌な雰囲気を振り払う一発を決めた。

後半に入ると、2点を追いかける柏が武藤を投入してシステムも変更。[3-4-2-1]のシステムから[4-4-2]に変え、右サイドハーフにクリスティアーノ、左サイドハーフに瀬川を配置し、2トップに武藤と細谷を構え、G大阪とのミラーゲームを選択した。

この変更で流れを掴みたい柏は57分、相手陣内で得たFKのこぼれ球を左サイドから三丸がゴール前へ放り込む。これをボックス手前で大南が競り勝ち、最終ラインの裏を取った細谷がシュートを放つが、これはゴールポストを直撃。後半のシステム変更の効果もあってか、柏が徐々にゴールへ迫る時間が増える。

その後、細谷に変えて神谷を投入して攻撃に転じたい柏だが、65分にアクシデントに見舞われる。ここまで攻守に渡りハードワークをこなしていた瀬川が、股関節の辺りを抑えてピッチに座り込む。トレーナーに寄り添われながらピッチを後にし、戸嶋と交代となった。

一方のG大阪も、79分に再び負傷者が出てしまう。ウェリントン・シウバがプレーが切れた際にピッチに座り込んでしまうと、そこから立ち上がることができずに担架で運ばれていった。代わりに塚本が投入されている。

前半に2点を奪われ苦しむ柏だが、86分に神谷のゴールで一矢報いる。左サイドをドリブルで抜け出したクリスティアーノが、ボックス内まで運んで相手を抑えながらグラウンダー性のクロスを上げる。このボールに反応した神谷が、相手のマークを完全に外してゴールへ流し込み、自身のJ1リーグ50試合出場を祝うゴールで点差を縮めた。

しかし、柏の反撃は続かずに試合終了。負傷者の相次ぐ激闘を制したG大阪が勝ち点を積み上げ、得失点の差で柏を抜いて13位に浮上。一方の柏は、リーグ戦連敗で残留争いから距離を置くことはできなかった。

ガンバ大阪 2-1 柏レイソル
【G大阪】
宇佐美貴史(前3)
菅沼駿哉(前26)
【柏】
神谷優太(後41)
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川崎F戦でJ1初出場期待される東京Vの千田海人…秋田時代以来の再戦へ「J1に行って借りを返したかった」

東京ヴェルディのDF千田海人が、J1デビューが期待される川崎フロンターレ戦へ意気込む。 2017年に神奈川大学から当時J3リーグのブラウブリッツ秋田に加入し、プロキャリアをスタートした千田。その秋田で2017年と2020年のJ3優勝に貢献し、2021年にJ2リーグ昇格を果たすと、昨シーズンに東京Vに完全移籍した。 その新天地での1年目はリーグ戦12試合の出場にとどまったものの、チームはJ2を3位でフィニッシュした末に昇格プレーオフを制して16年ぶりのJ1昇格を果たした。 東京V加入時に「J1に行きたいという気持ちひとつで移籍を決めた」という言葉通り、加入2年目で待望のJ1の舞台にたどり着いたが、明治安田J1リーグ第2節の浦和レッズ戦でベンチ入りを果たして以降はベンチ外が続き、待望のJ1デビューはお預けの状態が続いている。 それでも、16日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ2回戦の鹿児島ユナイテッドFCで今季の公式戦初出場を飾り、ゲームキャプテンとしてハーフタイムに交代するまで攻守に安定したパフォーマンスを披露した186cmの屈強な守備者は、前節のFC東京戦で負傷交代したDF谷口栄斗の有力な代役候補として、20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われる明治安田J1リーグ第9節の川崎F戦でのスタメン起用が期待されている。 千田は自身を含め、「自分たちの価値を示す」、「今日やれないと意味がない」と試合前にチームメイトに発破をかけて臨み、今季初となる公式戦でのクリーンシートを達成した鹿児島戦を振り返り、その手応えを口に。 「ここ最近、去年と比べて今年は成長したと練習試合を通して実感したところを、公式戦でしっかり出せたのと、守備のところは、今年はよりウィークの改善と共に、自分のストロングもしっかりと出さないと、やっぱりJ1で戦えないと思って取り組んできたので、そういう自分のストロングの部分を出すところも意識してやっていました。昨日は前半しか出なかったですが、失点ゼロで終えられたのは良かったと思います」 その鹿児島戦の手応えを自信に臨む川崎F戦は、個人として秋田時代の2020年12月に行われた天皇杯準決勝以来の対戦となる。コロナ禍1年目の特殊なレギュレーションによって実現した当時のJ1王者との対戦では、三笘薫や守田英正、田中碧、旗手怜央、谷口彰悟ら現日本代表を擁した相手に0-2の敗戦を喫していた。 その相手との約3年半ぶりの再戦に向けては、J1の舞台で秋田時代の借りを返すと共に、東京Vでのプレーを通じて成長した部分を試したいと意気込む。 「あの時は天皇杯でチームは秋田でしたが、悔しい思いをしましたし、自分がJ1に行って借りを返したいと思っていたので、その機会があるのであれば、しっかり返したいです。また、このヴェルディに移ってきて秋田の時とは全然変わった自分だと思うので、自分のやれることをしっかりピッチで示すところを、やりたいなと思います」 直近3試合で無得点ではあるものの、前回対戦でも対峙したFW小林悠に加え、FWエリソン、FW山田新、FWバフェティンビ・ゴミスらを擁する強力な相手のアタッカー陣とのタフなマッチアップが予想されるが、「守備で劣っているとは全く思っていない」と、圧倒的な空中戦の強さやデュエルの強さを武器にルヴァンカップに続く今季2つ目のクリーンシートを狙う。 「全員が尖った特徴を持っていますし、J1にふさわしいストライカーが揃っていると思います。自分がもし試合に出るのであれば、相手に対して守備で劣っているとは全く思っていないので、そういう選手たちに対応するのではなく、しっかり完封できるように、ここ最近ゼロがないですし、ルヴァンではしっかりゼロで抑えられたというのを、良い形でリーグ戦に繋げられたらと思うので、しっかりとゼロにこだわってそれが勝利に繋がればと思います」 また、秋田時代からディフェンスラインでの統率力、リーダーシップに優れる29歳は「若い選手が多い中で、今は最後に追いつかれたりして勝ちを逃してきている。ゲームの締め方だったり、一瞬隙を見せてしまうところが、そういう終わり方に繋がっていると思うので、ゲームに入ったら自分中心に、しっかり締めながら90分通してゼロで抑えられるような守備の統一感というか、一体感を持ってやりたい」と、課題のクローズの部分でも主体的に振る舞いたいと語った。 J1でのプレーを目標すると共に、秋田とは大きく異なるスタイルを持つ東京Vで、自ら課題としてきたビルドアップや攻撃面の成長に真摯に取り組んできた元秋田のディフェンスリーダーは、今回の川崎F戦でJ1デビューのチャンスを掴み、今季リーグ戦初完封と共に2勝目をもたらすことができるか…。 2024.04.19 19:30 Fri
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