低調アトレティコが今季初黒星…開幕5戦全敗の最下位アラベスに金星献上《ラ・リーガ》

2021.09.25 22:59 Sat
Getty Images
ラ・リーガ第7節、アラベスvsアトレティコ・マドリーが25日にエスタディオ・デ・メンディソローサで行われ、ホームのアラベスが1-0で勝利した。

リーグ連勝を狙うアトレティコは開幕5戦全敗の最下位アラベスと敵地で対戦。前節は開幕全敗のヘタフェ相手に大苦戦を強いられたが、相手の退場によって数的優位を得た後半半ば過ぎから猛攻を仕掛けると、ルイス・スアレスの見事なドブレーテの活躍によって後半アディショナルタイムでの劇的な逆転勝利を収めた。
28日に重要なチャンピオンズリーグ(CL)のミラン戦を控えている中、大幅なターンオーバーも見込まれたが、ヘタフェ戦からのメンバー変更は4人に留まった。ホセ・ヒメネスとロージ、コレア、エレーラに替わってフェリペ、エルモソ、コンドグビア、デ・パウルを起用した。

今シーズンはスロースタートの印象が強いアトレティコはいきなりビハインドを負う難しい入りを強いられる。開始4分、アラベスの右CKの場面でキッカーのドゥアルテが右足インスウィングで上げたボールに対して、DFフェリペが被ってしまうと、その背後に飛び込んだラグアルディアのヘディングシュートがゴールネットを揺らした。

ここ数試合を教訓に早い時間帯に同点に追いつき勝ち越したいアトレティコは、ここから反撃を開始。カラスコとトリッピアー、マルコス・ジョレンテが幅を取りつつ、70%近いボール支配率で相手を押し込んでいく。
だが、[4-4-2]のコンパクトな守備ブロックを敷き、中央の危険なエリアをしっかりとケアするアラベスの守備に苦戦を強いられ、セットプレー以外に可能性を感じさせる仕掛けを見せることができない。結局、前半に5本のシュートを放ったものの、枠内シュート0で試合を折り返すことになった。

迎えた後半、同じ11人で臨んだアトレティコは立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。52分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でニアへ飛び込んだジョレンテがヘディングでコースを変えたボールがゴール方向へ向かうが、これはDFラグアルディアのゴールカバーに阻まれる。

何とか流れを変えたいシメオネ監督は60分にトリッピアー、カラスコ、コンドグビアを下げてマテウス・クーニャ、ロージ、コレアを同時投入。さらに、エルモソとジョレンテに替えてエレーラ、ヴルサリコを投入し、試合終了まで15分以上を残して全ての交代カードを切る。

だが、69分にコレアがようやく最初の枠内シュートを放ったものの、選手交代の効果もなく集中したアラベスの守備を前に、完全に攻撃が八方塞がりに。それでも、アラベスがママドゥ・ルム、ピナと決定的なカウンターチャンスをフイにしたことで、今季勝負強さを発揮している試合終盤まで最少得点差を維持した。

しかし、この日のアトレティコは最後まで攻撃にスイッチが入り切らず、GKオブラクも攻撃参加を見せたラストプレーのFKも不発に終わり、試合はこのままタイムアップ。

開幕5戦全敗だったアラベスに今季初勝利となる金星を献上したアトレティコは、今季初黒星を喫することになった。
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