吉田麻也がフル出場、サンプドリアが新加入FWカプートの初ゴールなどで今季初勝利《セリエA》

2021.09.19 21:25 Sun
Getty Images
19日、セリエA第4節のエンポリvsサンプドリアが行われ、0-3でサンプドリアが勝利を収めた。
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サンプドリアの日本代表DF吉田麻也はこの試合も4バックの右CBで先発出場し、フル出場を果たした。
昇格組のエンポリはここまで1勝2敗の勝ち点3で14位、対するサンプドリアは2分け1敗で勝ち点2の15位に位置。勝ち点1差で迎えた大事な一戦となった。

立ち上がりからペースをつかんだのはエンポリ。2分、クトローネがボックス内左で吉田を背負いながら反転パス。最後はマンクーゾがダイレクトでシュートもGKアウデーロがセーブする。

サンプドリアは4分、相手のミスからチャンス。ディフェンスラインの裏に蹴ったボールをイスマイリがクリアも、これがゴール方向へ。しかし、これは枠を越えていきことなきを得る。
12分には相手のハンドでボックス手前の良い位置でFKを獲得したサンプドリア。しかし、クアリアレッラのシュートは壁に阻まれてしまう。

攻め立てるサンプドリアは14分、カンドレーバがボックス内左でドリブルを仕掛け、DFをかわして右足シュート。しかし、これはGKがニアサイドを消してシュートを防ぐ。

31分、ドリブルで持ち出したカンドレーバがスルーパス。タイミングを見計らって飛び出したカプートがボックス内から左足シュート。これが決まり、サンプドリアが先制する。

先制を許したエンポリだが攻撃の手は緩めない。39分、ロングボールを送ると、こぼれ球を拾ったマンクーゾがボックス手前から鋭いシュート。これは枠を外れる。さらに40分には、ドリブルで持ち込んだマルキッツァがボックス手前からクロス。これをファーサイドでマンクーゾがダイレクトボレーも、シュートはわずかに右に外れる。

時間の経過とともに試合前から降っていた雨も激しさを増していき、ボールが転がらないピッチコンディションとなる。

そんな中、押し込まれていたサンプドリアだったが一瞬の隙を突く。42分、相手と入れ替わったカプートがドリブルで独走。そのままボックス内に入るとGKとの一対一でシュートも、GKがセーブする。その後にはクアリアレッラがボックス手前中央からミドルシュートも、これはワンタッチがあり枠を外れる。

サンプドリアの1点リードで迎えた後半も、立ち上がりからサンプドリアが押し込む。48分にはダムスゴーアがボックス内左からシュートを放つがGKがセーブ。これで得たCKからサインプレー。マイナスのグラウンダーのパスをダムスゴーアがミドルシュートで狙うが、GKヴィカーリオが再びセーブする。

50分には左CKからのクロスをコリーがヘディングで落とすと、カプートが反転してシュート。しかし、これはクロスバーを直撃してゴールとはならない。

それでも52分、右サイドを仕掛けたベレシュインスキがボックス右からマイナスのクロス。これをボックス内右で受けたカプートが相手をかわして左足シュート。これがGKの手を弾いて決まり、リードを2点に広げる。

エンポリは62分、クロトーネが後方からのパスに完全に抜け出すと、そのままボックス内へと持ち込み右足シュート。これがネットを揺らすが、オフサイドディレイによりゴールが認められず。VARのチェックの末にノーゴールとなった。

互いに選手を入れ替えて臨む中、70分にはカンドレーバが美しいゴールを決める。左サイドへと展開したボールをしっかりとコントロールすると、ボックス内左で相手DFと対峙。一瞬の隙を見てコースを作ると、右足一閃。見事なシュートがゴール右へと突き刺さった。

エンポリはここから徐々に押し込み出すが、決定力を欠き最後までゴールを奪えず。サンプドリアは無失点で今季初勝利を収めた。

エンポリ 0-3 サンプドリア
【サンプドリア】
カプート(前31、後7)
カンドレーバ(後25)

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