盟友対決は片野坂監督に軍配!小出のJ1初得点などで大分が山口新体制の湘南を下す【明治安田J1第28節】
2021.09.11 20:50 Sat
11日、明治安田生命J1リーグ第28節の大分トリニータvs湘南ベルマーレが昭和電工ドーム大分で行なわれ、ホームの大分が2-0で湘南を下した。
最下位に沈みながらも片野坂路線を継続した大分に対し、15位湘南は浮嶋前監督から山口智新監督へバトンを託した。2001年にはガンバ大阪でともにプレーし、2007~09年には選手とコーチという間柄だった2人が、指揮官として初めて顔を合わせた。
ホームチームは前節のサンフレッチェ広島戦からスタメンを6人変更。9試合ぶりに小出、11試合ぶりに羽田が先発に名を連ねた。一方の湘南は、ウェリントンを3試合ぶりにスタートから起用し、タリクとの2トップを形成した。
山口監督は初陣で [3-5-2]を採用し、失われた湘南らしいアグレッシブさを存分に引き出す。前線からのプレスを軸に大分の自由を奪うと、15分にはタリクのクロスを茨田が落とし、ボックス内から山田がシュート。これはエンリケ・トレヴィザンにブロックされた。
勢いに乗る湘南は21分にFKのこぼれからボックス内で古林が狙うも、枠の上へ。さらには、古林のクロスからタリクが狙うが、ヘディングシュートはGK高木に阻まれる。
前半の終了間際にはゴール正面25m付近でFKを得た湘南は、ウェリントンが直接狙うも大きく枠を外してしまう。両チームともにハーフタイムでの選手交代はなく、後半も攻勢に出るのは湘南。ただ、大分も守備陣が集中を切らずに対応を続けると、次第に流れは大分へと傾いていく。61分には古巣対戦となる下田の左CKから刀根が頭で合わせるが、シュートは枠の上へ外れた。
1点が欲しい湘南が山田から池田へのカードを切ると、両チームのベンチワークも慌ただしさを増す。古林、ウェリントンを下げて岡本、大橋を投入し、大分は殊勲の小出、小林成豪に代えて藤本、増山をピッチへと送り出した。どちらも運動量を落とすまいと、中盤でのせめぎあいが続いた。
残り10分を切った辺りからは湘南がセカンドボールを拾えるようになり、80分には茨田に代わって入ったウェリントン・ジュニオールが立て続けにミドルを狙うが精度は芳しくない。
すると、前半同様に耐え続けていた大分が少ないチャンスを生かしてリードを広げる。中盤で相手のパスを引っ掛けると、こぼれ球を伊佐が回収。湘南を裏返してハーフウェーライン付近からドリブルで持ち込むと、GK谷との一対一をきっちりと沈めた。
7分と示された長いアディショナルには湘南が猛攻を仕掛け、なりふり構わずボックス内へ。終了間際には空中戦の競り合いで杉岡と野嶽が頭部同士の接触。長く時計が止まり、野嶽は脳震盪による大事をとって町田と交代した。
さらにアディショナルタイムが加わり、トータル100分を超えたところでようやくタイムアップのホイッスル。大分が7試合ぶりに白星をつかみ、最下位を脱出した。
大分トリニータ 2-0 湘南ベルマーレ
【大分】
小出悠太(前32)
伊佐耕平(後41)
最下位に沈みながらも片野坂路線を継続した大分に対し、15位湘南は浮嶋前監督から山口智新監督へバトンを託した。2001年にはガンバ大阪でともにプレーし、2007~09年には選手とコーチという間柄だった2人が、指揮官として初めて顔を合わせた。
山口監督は初陣で [3-5-2]を採用し、失われた湘南らしいアグレッシブさを存分に引き出す。前線からのプレスを軸に大分の自由を奪うと、15分にはタリクのクロスを茨田が落とし、ボックス内から山田がシュート。これはエンリケ・トレヴィザンにブロックされた。
勢いに乗る湘南は21分にFKのこぼれからボックス内で古林が狙うも、枠の上へ。さらには、古林のクロスからタリクが狙うが、ヘディングシュートはGK高木に阻まれる。
思うようにボールを握れない大分だったが、ワンチャンスを生かしてゲームを動かす。三竿がアーリークロスを入れると、ボックス内でクリアボールを拾った小出が左足を一閃。ボールは杉岡に当たってゴールに吸い込まれ、小出のJ1初ゴールで32分に大分が先制点を奪った。
前半の終了間際にはゴール正面25m付近でFKを得た湘南は、ウェリントンが直接狙うも大きく枠を外してしまう。両チームともにハーフタイムでの選手交代はなく、後半も攻勢に出るのは湘南。ただ、大分も守備陣が集中を切らずに対応を続けると、次第に流れは大分へと傾いていく。61分には古巣対戦となる下田の左CKから刀根が頭で合わせるが、シュートは枠の上へ外れた。
1点が欲しい湘南が山田から池田へのカードを切ると、両チームのベンチワークも慌ただしさを増す。古林、ウェリントンを下げて岡本、大橋を投入し、大分は殊勲の小出、小林成豪に代えて藤本、増山をピッチへと送り出した。どちらも運動量を落とすまいと、中盤でのせめぎあいが続いた。
残り10分を切った辺りからは湘南がセカンドボールを拾えるようになり、80分には茨田に代わって入ったウェリントン・ジュニオールが立て続けにミドルを狙うが精度は芳しくない。
すると、前半同様に耐え続けていた大分が少ないチャンスを生かしてリードを広げる。中盤で相手のパスを引っ掛けると、こぼれ球を伊佐が回収。湘南を裏返してハーフウェーライン付近からドリブルで持ち込むと、GK谷との一対一をきっちりと沈めた。
7分と示された長いアディショナルには湘南が猛攻を仕掛け、なりふり構わずボックス内へ。終了間際には空中戦の競り合いで杉岡と野嶽が頭部同士の接触。長く時計が止まり、野嶽は脳震盪による大事をとって町田と交代した。
さらにアディショナルタイムが加わり、トータル100分を超えたところでようやくタイムアップのホイッスル。大分が7試合ぶりに白星をつかみ、最下位を脱出した。
大分トリニータ 2-0 湘南ベルマーレ
【大分】
小出悠太(前32)
伊佐耕平(後41)
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