アメリカが世界ランク1位の意地見せ初の銅メダル! オーストラリアは見事な粘りも及ばず…《東京オリンピック》
2021.08.05 19:03 Thu
東京オリンピックの女子サッカー3位決定戦、オーストラリア女子代表vsアメリカ女子代表が5日に県立カシマスタジアムで行われ、3-4で勝利したアメリカが銅メダルを獲得した。
グループステージに続き準決勝でもスウェーデンに屈したオーストラリアは、史上初のメダル獲得を目指して今回の大一番に臨んだ。
一方、世界ランク1位にして大会最多優勝を誇るアメリカは、準決勝でカナダに惜敗し、2大会連続で金メダルを逃す結果に。それでも、意地を見せたい王者はグループステージで破っているオーストラリア連破を狙った。
オーストラリアは出場停止のDFカーペンターを除き準決勝と同じメンバーを起用。対するアメリカは負傷した守護神ネイハーに代えてGKフランチを起用した他、3トップをそっくり入れ替えてラピノー、プレス、ロイドを起用した。
試合は立ち上がりから両チームがサイドからのシンプルな攻撃を起点にゴールへ迫るオープンな展開に。そして、開始8分にプレスが強烈なミドルシュートで最初の決定機を作り出すと、このプレーで得た左CKからゴールが生まれる。キッカーのラピノーが右足インスウィングでゴールへ向かう鋭いボールを入れると、競りに来た相手選手が気になったか、GK
マイカがボールに触られず、そのままファーポストに決まった。
すると、オーストラリアは17分にフォードのスルーパスに反応したカーがボックス左からニア下を狙ったシュートを放つと、GKフランチの反応が若干遅れてはじき出せなかったボールがゴールネットを揺らす。
すぐさま追いついたオーストラリアが直後にカーが逆転に迫るなど、完全に流れを引き戻したかに思われたが、百戦錬磨のベテランアタッカーがアメリカに勝ち越しゴールをもたらす。21分、ボックス左で相手DFのクリアミスに反応したラピノーが圧巻の右足ダイレクトボレーをゴールネットへ突き刺した。
再びアメリカがリードを奪った試合は以降も拮抗した展開が続いたが、試合巧者のアメリカが一歩前に出る。前半終了間際のアディショナルタイム1分、相手陣内左サイドで強引に仕掛けたホランが局面を打開して出したラストパスに反応したロイドがボックス左から左足のシュートを流し込んだ。
このハーフタイム直前の追加点によって2点リードで試合を折り返したアメリカは、後半も畳みかける。立ち上がりの51分には相手DFの短くなったバックパスを奪ったロイドがボックス内に抜け出して冷静に右足のシュートを流し込み、アメリカ女子代表最多となるオリンピックでの通算10ゴールに到達した。
これで3点差を付けられたオーストラリアだが、史上初のメダル獲得に向けて意地を見せる。失点直後の54分にサイモンの浮き球のクロスをボックス中央のフォードが頭で合わせ、すぐさま1点を返す。さらに直後の56分にはラソの右クロスにカーが飛び込むが、この渾身のヘディングシュートは惜しくも左ポストを叩いた。
その後は序盤から飛ばし続けてきたツケか、互いに運動量が落ち始めて試合は膠着状態に陥る。その中で両ベンチが積極的に交代カードを切っていく。
流れ自体はアメリカもオーストラリアが守護神マイカを中心に何とか2点差を維持すると、90分には途中出場のギルニクがペナルティアーク付近から強烈な右足のミドルシュートをゴール左隅に突き刺し1点差に迫る。
これで銅メダルの行方が一気にわからなくなった中、4分が加えられた後半アディショナルタイムは白熱の展開に。オーストラリアはリスクを冒した決死のパワープレーを敢行したが、ラストプレーとなったゴール前の競り合いの中でファウラーが放ったシュートは枠の右に外れた。
この結果、オーストラリアとの激闘を制したアメリカが世界ランク1位の意地を見せて初の銅メダルを獲得した。
オーストラリア女子代表 3-4 アメリカ女子代表
【オーストラリア】
サム・カー(17分)
ケートリン・フォード(54分)
エミリー・ギルニク(90分)
【アメリカ】
メーガン・ラピノー(8分)
メーガン・ラピノー(21分)
カーリー・ロイド(45分+1)
カーリー・ロイド(51分)
グループステージに続き準決勝でもスウェーデンに屈したオーストラリアは、史上初のメダル獲得を目指して今回の大一番に臨んだ。
オーストラリアは出場停止のDFカーペンターを除き準決勝と同じメンバーを起用。対するアメリカは負傷した守護神ネイハーに代えてGKフランチを起用した他、3トップをそっくり入れ替えてラピノー、プレス、ロイドを起用した。
試合は立ち上がりから両チームがサイドからのシンプルな攻撃を起点にゴールへ迫るオープンな展開に。そして、開始8分にプレスが強烈なミドルシュートで最初の決定機を作り出すと、このプレーで得た左CKからゴールが生まれる。キッカーのラピノーが右足インスウィングでゴールへ向かう鋭いボールを入れると、競りに来た相手選手が気になったか、GK
マイカがボールに触られず、そのままファーポストに決まった。
この先制点で勢いづくアメリカは直後の13分にもボックス右で仕掛けたプレスがカットインから絶妙な左足のシュートをファーポストに飛ばすが、これはGKマイカがビッグセーブ。
すると、オーストラリアは17分にフォードのスルーパスに反応したカーがボックス左からニア下を狙ったシュートを放つと、GKフランチの反応が若干遅れてはじき出せなかったボールがゴールネットを揺らす。
すぐさま追いついたオーストラリアが直後にカーが逆転に迫るなど、完全に流れを引き戻したかに思われたが、百戦錬磨のベテランアタッカーがアメリカに勝ち越しゴールをもたらす。21分、ボックス左で相手DFのクリアミスに反応したラピノーが圧巻の右足ダイレクトボレーをゴールネットへ突き刺した。
再びアメリカがリードを奪った試合は以降も拮抗した展開が続いたが、試合巧者のアメリカが一歩前に出る。前半終了間際のアディショナルタイム1分、相手陣内左サイドで強引に仕掛けたホランが局面を打開して出したラストパスに反応したロイドがボックス左から左足のシュートを流し込んだ。
このハーフタイム直前の追加点によって2点リードで試合を折り返したアメリカは、後半も畳みかける。立ち上がりの51分には相手DFの短くなったバックパスを奪ったロイドがボックス内に抜け出して冷静に右足のシュートを流し込み、アメリカ女子代表最多となるオリンピックでの通算10ゴールに到達した。
これで3点差を付けられたオーストラリアだが、史上初のメダル獲得に向けて意地を見せる。失点直後の54分にサイモンの浮き球のクロスをボックス中央のフォードが頭で合わせ、すぐさま1点を返す。さらに直後の56分にはラソの右クロスにカーが飛び込むが、この渾身のヘディングシュートは惜しくも左ポストを叩いた。
その後は序盤から飛ばし続けてきたツケか、互いに運動量が落ち始めて試合は膠着状態に陥る。その中で両ベンチが積極的に交代カードを切っていく。
流れ自体はアメリカもオーストラリアが守護神マイカを中心に何とか2点差を維持すると、90分には途中出場のギルニクがペナルティアーク付近から強烈な右足のミドルシュートをゴール左隅に突き刺し1点差に迫る。
これで銅メダルの行方が一気にわからなくなった中、4分が加えられた後半アディショナルタイムは白熱の展開に。オーストラリアはリスクを冒した決死のパワープレーを敢行したが、ラストプレーとなったゴール前の競り合いの中でファウラーが放ったシュートは枠の右に外れた。
この結果、オーストラリアとの激闘を制したアメリカが世界ランク1位の意地を見せて初の銅メダルを獲得した。
オーストラリア女子代表 3-4 アメリカ女子代表
【オーストラリア】
サム・カー(17分)
ケートリン・フォード(54分)
エミリー・ギルニク(90分)
【アメリカ】
メーガン・ラピノー(8分)
メーガン・ラピノー(21分)
カーリー・ロイド(45分+1)
カーリー・ロイド(51分)
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