カナダがアメリカとの接戦制し初の決勝進出! 守備陣奮闘で虎の子のPK弾守り抜く《東京オリンピック》
2021.08.02 19:07 Mon
東京オリンピックの女子サッカー準決勝、アメリカ女子代表vsカナダ女子代表が2日に茨城カシマスタジアムで行われ、0-1で勝利したカナダが初の決勝進出を決めた。
大会最多4度の優勝を誇るアメリカはグループGをスウェーデンに次ぐ2位で突破。準々決勝ではグループFを首位通過したオランダを相手にPK戦までもつれ込んだ激闘を制し、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。
一方、なでしこジャパンと同じグループEをイギリスに次ぐ2位で通過したカナダは、準々決勝でグループF2位のブラジルと対戦。アメリカ同様にPK戦までもつれ込んだ一戦を制し、3大会連続のベスト4進出を果たした。
隣国対決ということもあり、手の内を知り尽くした強豪同士の一戦は、アメリカがよりアグレッシブな入りを見せる。前線に快速アタッカーを並べたチームは背後のスペースを長いボールで狙いつつ、全体を押し上げて前がかりな守備でカナダを押し込む。10分過ぎまでは圧倒的に押し込む形を作り出したが、決定機には至らず。
一方、相手の圧力を徐々にいなし始めたカナダはシンクレアを起点にプリンスのスピードを生かした鋭い攻めで反撃に転じていく。また、酷暑の影響もあり、アメリカのプレスのスピードが落ち始めたことでボール支配率でも徐々に押し返していく。
前半終盤にかけてもインテンシティの高い白熱の攻防が繰り広げられるが、互いに相手の集中した守備をこじ開ける、精度、アイデアを欠き、睨み合いのまま0-0のスコアで試合を折り返した。
後半は前半の立ち上がり同様にアメリカがカナダを押し込んでいく。さらに、60分にはモーガンらを下げて切り札のロイド、ラピノーを含む3枚替えを敢行し、勝負に出る。
すると、ラピノーの左サイドからの仕掛け、正確なプレースキックを軸に迫力を増すアメリカは65分過ぎにロイドのカットインからの右足シュート、右CKからのアーツの強烈なヘディングシュートなど、再三の決定機を創出。だが、カナダの守護神ラベがビッグセーブ連発で立ちはだかる。
すると、守護神を含む守備陣の奮闘に攻撃陣が応える。72分、ロングボールに反応した途中出場のローズが快足を飛ばして相手ボックス内でDFデービッドソンと交錯。一度プレーは流されるが、オンフィールドレビューの結果、先にボールに触ったローズがデービッドソンに足を蹴られたとの判定でカナダにPKが与えられる。
このプレッシャーがかかるPKの場面では代表通算187ゴールという世界記録を持つシンクレアではなくフレミングがキッカーを務めるも、きっちり右隅に決め切り、74分の先制点とした。
一方、相手の最初の枠内シュートでゴールを割られたアメリカは、DFを1枚削り前線に人数をかけてゴールをこじ開けにかかる。86分にはラピノーの左クロスをボックス内のロイドが頭で合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
その後、決死のパワープレーを仕掛けるアメリカの猛攻を一丸となった守備で撥ね返し続けたカナダがこのまま1-0で勝利。宿敵アメリカとの接戦を制し、同国史上初の決勝進出を果たした。
一方、押し込みながらも決定力を欠いたアメリカは今大会2敗目を喫し、2大会連続で金メダルを逃すことになった。
なお、初のファイナル進出を果たしたカナダは6日に新国立競技場で開催される決勝戦でオーストラリア女子代表vsスウェーデン女子代表の勝者と金メダルを懸けて激突する。
また、敗れたアメリカは5日に茨城カシマスタジアムで行われる3位決定戦でオーストラリア女子代表vsスウェーデン女子代表の敗者と銅メダルを懸けて対戦する。
アメリカ女子代表 0-1 カナダ女子代表
【カナダ】
フレミング(74分[PK])
大会最多4度の優勝を誇るアメリカはグループGをスウェーデンに次ぐ2位で突破。準々決勝ではグループFを首位通過したオランダを相手にPK戦までもつれ込んだ激闘を制し、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。
隣国対決ということもあり、手の内を知り尽くした強豪同士の一戦は、アメリカがよりアグレッシブな入りを見せる。前線に快速アタッカーを並べたチームは背後のスペースを長いボールで狙いつつ、全体を押し上げて前がかりな守備でカナダを押し込む。10分過ぎまでは圧倒的に押し込む形を作り出したが、決定機には至らず。
一方、相手の圧力を徐々にいなし始めたカナダはシンクレアを起点にプリンスのスピードを生かした鋭い攻めで反撃に転じていく。また、酷暑の影響もあり、アメリカのプレスのスピードが落ち始めたことでボール支配率でも徐々に押し返していく。
前半20分を過ぎると、試合は完全にイーブンの展開に。その流れの中でアメリカにアクシデント発生。守護神ネイハーがクロスボール対応の際に着地で足首を痛めると、一度はプレーに復帰したものの、30分に自ら交代を要求し、控えGKフランチがスクランブルで今大会初出場となった。
前半終盤にかけてもインテンシティの高い白熱の攻防が繰り広げられるが、互いに相手の集中した守備をこじ開ける、精度、アイデアを欠き、睨み合いのまま0-0のスコアで試合を折り返した。
後半は前半の立ち上がり同様にアメリカがカナダを押し込んでいく。さらに、60分にはモーガンらを下げて切り札のロイド、ラピノーを含む3枚替えを敢行し、勝負に出る。
すると、ラピノーの左サイドからの仕掛け、正確なプレースキックを軸に迫力を増すアメリカは65分過ぎにロイドのカットインからの右足シュート、右CKからのアーツの強烈なヘディングシュートなど、再三の決定機を創出。だが、カナダの守護神ラベがビッグセーブ連発で立ちはだかる。
すると、守護神を含む守備陣の奮闘に攻撃陣が応える。72分、ロングボールに反応した途中出場のローズが快足を飛ばして相手ボックス内でDFデービッドソンと交錯。一度プレーは流されるが、オンフィールドレビューの結果、先にボールに触ったローズがデービッドソンに足を蹴られたとの判定でカナダにPKが与えられる。
このプレッシャーがかかるPKの場面では代表通算187ゴールという世界記録を持つシンクレアではなくフレミングがキッカーを務めるも、きっちり右隅に決め切り、74分の先制点とした。
一方、相手の最初の枠内シュートでゴールを割られたアメリカは、DFを1枚削り前線に人数をかけてゴールをこじ開けにかかる。86分にはラピノーの左クロスをボックス内のロイドが頭で合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
その後、決死のパワープレーを仕掛けるアメリカの猛攻を一丸となった守備で撥ね返し続けたカナダがこのまま1-0で勝利。宿敵アメリカとの接戦を制し、同国史上初の決勝進出を果たした。
一方、押し込みながらも決定力を欠いたアメリカは今大会2敗目を喫し、2大会連続で金メダルを逃すことになった。
なお、初のファイナル進出を果たしたカナダは6日に新国立競技場で開催される決勝戦でオーストラリア女子代表vsスウェーデン女子代表の勝者と金メダルを懸けて激突する。
また、敗れたアメリカは5日に茨城カシマスタジアムで行われる3位決定戦でオーストラリア女子代表vsスウェーデン女子代表の敗者と銅メダルを懸けて対戦する。
アメリカ女子代表 0-1 カナダ女子代表
【カナダ】
フレミング(74分[PK])
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