鳥栖MF松岡大起、清水に完全移籍 「新たな環境で厳しいチャレンジしたいという気持ちが…」

2021.08.02 13:30 Mon
©︎J.LEAGUE
清水エスパルスは2日、サガン鳥栖からMF松岡大起(20)の完全移籍加入を発表した。背番号は「33」を着用する。

パリ五輪世代の松岡は鳥栖下部組織出身で、高校2年時の2018年にトップチームデビュー。2019年6月にプロ契約を結び、世代別代表にも呼ばれてきた鳥栖の有望株だ。
昨季は明治安田生命J1リーグ32試合に出場と不動の主力として活躍。チームがJ1リーグで上位躍進を続ける今季もボランチを主戦場にここまで21試合でプレーした。

今季の鳥栖に反して、残留争いの真っ只中にいる清水行きを決断した松岡はクラブを通じて、意気込みを語っている。

「こんにちは。清水エスパルスのファン、サポーターの皆様、サガン鳥栖から来ました松岡大起です。このタイミングでの加入になりましたが、やってきたことや学んだことを自分らしく全力で表現します。これから清水エスパルスの為に戦います! また多くの方々に感動を与えます! 応援よろしくお願いします!」
一方、鳥栖を通じては移籍決断までの経緯に触れるなど、長文のメッセージを発信した。

「こんにちは。松岡大起です。いつも温かく、心強いご声援ありがとうございます。毎試合、選手1人1人の心の支えとなっています。急ではありますが、私、松岡大起は清水エスパルスに移籍する事を報告させて頂きます」

「この移籍を考え、決断に至るまで、生きてきた中で一番悩みました。評価されているはずのポジティブな悩みなのに、毎日のルーティンをする中で、勝手に涙が出てきたり、口の中にたくさん口内炎ができたり、寝ているはずなのに、寝た気がしなかったり、目を動かす度に眼球が痛くなったりもしました。正直、今のサガン鳥栖なら、リーグ優勝を狙う事も出来るし、ACLを目指す事も出来ます。シーズンが終わってからでも遅くは無いのでは?と何度も自分自身に問いかけました」

「しかし、海外で活躍する為、自分の夢を叶える為、更に自分自身を奮い立たせ、新たな環境でプレーしたいという強い想いが、常に頭の中にあり続けました。選手、監督、コーチングスタッフ、トレーナー、スポンサー、ファンサポーター、サガン鳥栖に関わる全ての皆様と共に、Jリーグ優勝やACLを目指したかった想いはすごく強いです。それでも自分自身の夢や目標を1番に考えた時、新たな環境で厳しいチャレンジしたいという気持ちが抑えられず、今回の移籍の決断に至りました」

「今の自分があるのは、12年間もの長い間、成長を見守ってくれた「ソレッソ熊本」の皆様。そして、サッカー選手として、1人の人間として、ユースを合わせ5年間、大きく成長の機会を与えて頂いた、サガン鳥栖関係者の皆様へは感謝しかありません。そして、どんな時でもサポートしてくれた両親にも感謝してます。本来であれば選手、スタッフ、トレーナー、ファンサポーター、自分の成長に関わって頂いた方、応援してくれてる全ての方に想いや御礼を1人1人に伝えたい所ですが、それは難しいので、この場を借りて伝えさせて頂きました」

「正直、この文を読んで頂き、気持ちを理解してもらいたいのですが、すべての方に理解してもらえない事もわかります。将来、この決断を理解して頂けるよう、1人の人間として、行動、言動で示し、またプロサッカー選手として結果で表現していきます。チームは変わってもサガン鳥栖は自分自身の心の中にあります。これから先もずっと、僕は変わらずサガン鳥栖が大好きです。また、スタジアムで会いましょう」

「最後に明輝さんへ。明輝さんが居たから、今の自分があります。どんな時も明輝さんは常に声をかけてくれました。プレーがうまく行かず、悩んでいる時に声をかけてくださいました。プレーにおごりがあった時も強く声をかけてくださいました。どんな事も僕の為を思って言って頂いた言葉で、すべてが僕にとって最高の思い出です。明輝さんは僕にとって最高の監督です。また必ず、成長した姿で会いに行きます。本当にお世話になりました。ありがとうございました」
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