リシャルリソン2発の王者ブラジルが首位通過! 前大会準優勝ドイツはコートジボワールに屈す…《東京オリンピック》
2021.07.28 19:26 Wed
東京オリンピックのグループD第3節の2試合が28日に行われ、ブラジルとコートジボワールの決勝トーナメント進出が決定した。
◆エース2発で王者ブラジルが首位通過
埼玉スタジアム2002で行われたU-24サウジアラビア代表vsU-24ブラジル代表の一戦は、ブラジルが1-3で勝利した。
共に退場者を出したコートジボワールとの第2節をゴールレスドローで終えた首位のブラジルは、引き分け以上でグループ突破が決まる最終節で最下位サウジアラビアと対戦。コートジボワール戦で退場したドウグラス・ルイスの代役にマテウス・エンリケを起用した以外、同じメンバーで臨んだ。
サウジアラビアが勢いを持って入ったこともあり、立ち上りは一進一退の攻防が続いたが、試合巧者のディフェンディングチャンピオンがワンチャンスを生かして先制に成功する。14分、左CKの場面でキッカーのクラウジーニョが右足インスウィングで入れたボールをニアに飛び込んだマテウス・クーニャが頭で合せた。
一方、失点以降も粘り強く戦うサウジアラビアは27分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのアル・ファラジが浮き球で入れたボールをボックス中央で競り勝ったアル・アラムリが巧みなヘディングシュートをゴール右隅に流し込み、こちらもセットプレーからのゴールで試合を振り出しに戻した。
前半終盤にかけては再びブラジルが押し込む場面が目立つが、アラーナの絶妙なグラウンダークロスに飛び込んだアントニーのゴール至近距離からのシュートをGKアミン・アルブハリが身体を張ったセーブで阻むなど、サウジアラビアの粘り強い守備をこじ開けるまでには至らなかった。
1-1のイーブンで折り返した試合は後半も拮抗した展開に。より主導権を握ったブラジルはマテウス・クーニャやマテウス・エンリケが幾度か決定機に絡んだものの、最後の一押しが足りない。
それでも、後半はより守備面で安定感を見せたブラジルは76分、左CKの二次攻撃からブルーノ・ギマランイスのヘディングパスに反応したリシャルリソンが相手DFとGKをまんまと出し抜き、ゴール前でヘディングシュートを流し込んだ。
これで勝利に大きく近づいたセレソンは積極的にカードを切りながら逃げ切り態勢に。試合終了間際には直前のマウコムのお膳立てからの2点目を取り消されていたリシャルリソンが、今度はヘイニエルのお膳立てを難なくゴールに結びつけ、トドメの3点目とした。
そして、エースの2ゴールでサウジアラビアを振り切ったブラジルが2勝1分けの無敗でグループステージを首位で突破した。
U-24サウジアラビア代表 1-3 U-24ブラジル代表
【サウジアラビア】
アリ・アラムリ(前27)
【ブラジル】
マテウス・クーニャ(前14)
リシャルリソン(後31)
リシャルリソン(後48)
◆前大会準優勝のドイツが散る…
また、宮城スタジアムで行われたU-24ドイツ代表vsU-24コートジボワール代表は、1-1のドローに終わった。
共に2試合連続で退場者を出したもののしぶとく勝ち点を獲得し、試合前の段階でドイツが勝ち点3の3位、コートジボワールが勝ち点4で2位という状況で直接対決を迎えた。
逆転突破に勝ち点3が必須のドイツはサウジアラビア戦から先発3人を変更し、出場停止のピーペルに代えてトルナリガ、レーヴェンとトイヒャートに代えてキャプテンのアルノルトとリヒターを起用。対するコートジボワールは2ボランチをイドリサ・ドゥンビア、ケイタに入れ替え、アマド・ディアロに代えてクアメを右ウイングで起用した。
試合は戦前の予想通り、勝ち点3必須のドイツが立ち上がりから攻勢を強めていく。11分にはボックス中央でクルーゼからのパス収めたリヒターが左足のシュートを放つが、ここは相手GKのファインセーブに阻まれる。
以降もリスクを冒した攻撃で相手を押し込むドイツは26分、再び左に流れたクルーゼからのクロスをゴール前で競り勝ったアヘが頭で合わすが、今度はクロスバーに嫌われる。
一方、粘り強い守備で失点こそ防ぐコートジボワールだが、ダオやクアメといった前線の選手たちが相手の出足鋭い守備に苦しみ、なかなか起点を作れず。幾度かサイドを起点に良い形までは持ち込んだものの、さしたる決定機を作れないまま前半終了を迎えた。
迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。より前がかるドイツがリヒターを起点に再三フィニッシュまで持ち込んでいくが、最後の精度を欠きゴールをこじ開けられない。
すると、試合を通して攻撃面で苦しんでいたコートジボワールが意外な形からゴールをこじ開ける。67分、右サイド深くで得たスローインの流れからゴール前で混戦を作り出すと、戻りながらの対応となったDFヘンリクスの足に当たったボールがゴール右隅に決まった。
これで逆転に2点が必要となったドイツだが、今大会で見せてきた逆境時の粘り強さを見せる。73分、ボックス手前の好位置で得たFKの場面で途中出場のレーヴェンがキッカーを務めると、強烈なドライブ回転をかけた見事なシュートをゴール左隅に突き刺した。
1-1の振り出しに戻った試合はここからさらに激しさを増す。引き続き前がかりなドイツに対して、コートジボワールは受け身になることなくカウンターを繰り出す。77分と83分にはグラデルが強烈なボレーシュートとゴール左に抜け出してのシュートと続けざまに決定機に絡むが、これはGKミュラーの好守などに阻まれた。
一方、ドイツは試合終盤に2試合連発中のアミリを下げて長身センターバックのシュロッターベックを投入し、力業でゴールをこじ開けにかかる。しかし、バイリーを中心に球際で強さを見せる相手の守備陣を崩し切ることはできず。
この結果、ブラジル、ドイツと難敵からしぶとく勝ち点1ずつを手にしたコートジボワールが、前回大会準優勝チームを退けて決勝トーナメント進出を決めた。
U-24ドイツ代表 1-1 U-24コートジボワール代表
【ドイツ】
レーヴェン(73分)
【コートジボワール】
オウンゴール(67分)
■グループD最終順位■
1.ブラジル 勝ち点7
2.コートジボワール 勝ち点5
3.ドイツ 勝ち点4
4.サウジアラビア 勝ち点0
◆エース2発で王者ブラジルが首位通過
共に退場者を出したコートジボワールとの第2節をゴールレスドローで終えた首位のブラジルは、引き分け以上でグループ突破が決まる最終節で最下位サウジアラビアと対戦。コートジボワール戦で退場したドウグラス・ルイスの代役にマテウス・エンリケを起用した以外、同じメンバーで臨んだ。
サウジアラビアが勢いを持って入ったこともあり、立ち上りは一進一退の攻防が続いたが、試合巧者のディフェンディングチャンピオンがワンチャンスを生かして先制に成功する。14分、左CKの場面でキッカーのクラウジーニョが右足インスウィングで入れたボールをニアに飛び込んだマテウス・クーニャが頭で合せた。
幸先よく先制に成功したブラジルは失点以降、前がかりになり始めた相手の背後を効果的に突き幾度か良い形でフィニッシュまで持っていく。20分にはアラーナの左クロスにゴール前で反応したアントニーがヘディングシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
一方、失点以降も粘り強く戦うサウジアラビアは27分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのアル・ファラジが浮き球で入れたボールをボックス中央で競り勝ったアル・アラムリが巧みなヘディングシュートをゴール右隅に流し込み、こちらもセットプレーからのゴールで試合を振り出しに戻した。
前半終盤にかけては再びブラジルが押し込む場面が目立つが、アラーナの絶妙なグラウンダークロスに飛び込んだアントニーのゴール至近距離からのシュートをGKアミン・アルブハリが身体を張ったセーブで阻むなど、サウジアラビアの粘り強い守備をこじ開けるまでには至らなかった。
1-1のイーブンで折り返した試合は後半も拮抗した展開に。より主導権を握ったブラジルはマテウス・クーニャやマテウス・エンリケが幾度か決定機に絡んだものの、最後の一押しが足りない。
それでも、後半はより守備面で安定感を見せたブラジルは76分、左CKの二次攻撃からブルーノ・ギマランイスのヘディングパスに反応したリシャルリソンが相手DFとGKをまんまと出し抜き、ゴール前でヘディングシュートを流し込んだ。
これで勝利に大きく近づいたセレソンは積極的にカードを切りながら逃げ切り態勢に。試合終了間際には直前のマウコムのお膳立てからの2点目を取り消されていたリシャルリソンが、今度はヘイニエルのお膳立てを難なくゴールに結びつけ、トドメの3点目とした。
そして、エースの2ゴールでサウジアラビアを振り切ったブラジルが2勝1分けの無敗でグループステージを首位で突破した。
U-24サウジアラビア代表 1-3 U-24ブラジル代表
【サウジアラビア】
アリ・アラムリ(前27)
【ブラジル】
マテウス・クーニャ(前14)
リシャルリソン(後31)
リシャルリソン(後48)
◆前大会準優勝のドイツが散る…
また、宮城スタジアムで行われたU-24ドイツ代表vsU-24コートジボワール代表は、1-1のドローに終わった。
共に2試合連続で退場者を出したもののしぶとく勝ち点を獲得し、試合前の段階でドイツが勝ち点3の3位、コートジボワールが勝ち点4で2位という状況で直接対決を迎えた。
逆転突破に勝ち点3が必須のドイツはサウジアラビア戦から先発3人を変更し、出場停止のピーペルに代えてトルナリガ、レーヴェンとトイヒャートに代えてキャプテンのアルノルトとリヒターを起用。対するコートジボワールは2ボランチをイドリサ・ドゥンビア、ケイタに入れ替え、アマド・ディアロに代えてクアメを右ウイングで起用した。
試合は戦前の予想通り、勝ち点3必須のドイツが立ち上がりから攻勢を強めていく。11分にはボックス中央でクルーゼからのパス収めたリヒターが左足のシュートを放つが、ここは相手GKのファインセーブに阻まれる。
以降もリスクを冒した攻撃で相手を押し込むドイツは26分、再び左に流れたクルーゼからのクロスをゴール前で競り勝ったアヘが頭で合わすが、今度はクロスバーに嫌われる。
一方、粘り強い守備で失点こそ防ぐコートジボワールだが、ダオやクアメといった前線の選手たちが相手の出足鋭い守備に苦しみ、なかなか起点を作れず。幾度かサイドを起点に良い形までは持ち込んだものの、さしたる決定機を作れないまま前半終了を迎えた。
迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。より前がかるドイツがリヒターを起点に再三フィニッシュまで持ち込んでいくが、最後の精度を欠きゴールをこじ開けられない。
すると、試合を通して攻撃面で苦しんでいたコートジボワールが意外な形からゴールをこじ開ける。67分、右サイド深くで得たスローインの流れからゴール前で混戦を作り出すと、戻りながらの対応となったDFヘンリクスの足に当たったボールがゴール右隅に決まった。
これで逆転に2点が必要となったドイツだが、今大会で見せてきた逆境時の粘り強さを見せる。73分、ボックス手前の好位置で得たFKの場面で途中出場のレーヴェンがキッカーを務めると、強烈なドライブ回転をかけた見事なシュートをゴール左隅に突き刺した。
1-1の振り出しに戻った試合はここからさらに激しさを増す。引き続き前がかりなドイツに対して、コートジボワールは受け身になることなくカウンターを繰り出す。77分と83分にはグラデルが強烈なボレーシュートとゴール左に抜け出してのシュートと続けざまに決定機に絡むが、これはGKミュラーの好守などに阻まれた。
一方、ドイツは試合終盤に2試合連発中のアミリを下げて長身センターバックのシュロッターベックを投入し、力業でゴールをこじ開けにかかる。しかし、バイリーを中心に球際で強さを見せる相手の守備陣を崩し切ることはできず。
この結果、ブラジル、ドイツと難敵からしぶとく勝ち点1ずつを手にしたコートジボワールが、前回大会準優勝チームを退けて決勝トーナメント進出を決めた。
U-24ドイツ代表 1-1 U-24コートジボワール代表
【ドイツ】
レーヴェン(73分)
【コートジボワール】
オウンゴール(67分)
■グループD最終順位■
1.ブラジル 勝ち点7
2.コートジボワール 勝ち点5
3.ドイツ 勝ち点4
4.サウジアラビア 勝ち点0
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