難しい『なでしこらしさ』…1勝1分け1敗は妥当、なでしこジャパンの東京五輪の戦いを振り返る
2021.07.28 18:20 Wed
◆定義しづらい『なでしこらしさ』
そもそも『なでしこらしさ』とはなにか。ボールを保持してパスワークで相手を攻略することか、しぶとく粘って少ないチャンスをモノにすることか。
FIFAランキングは日本が10位で、上位に位置するカナダ(8位)、イギリス(イングランドが6位)には自由なポゼッションを許してもらえず、下位のチリ戦(37位)でようやく意図通りにボールを扱うことができた。パススピードやキックの飛距離も強豪国と比べると、見劣りしていると言わざるを得ない。ならば、どの相手に対してもコンパクトな陣形を保ってショートパスで前進できているかと問われればノーだろう。強豪国相手ではプレッシャーに負けて逃げのパスが増えている印象だ。
そもそも、強度の高い相手と親善試合でマッチメイクできたのは、直前のオーストラリア女子代表戦(9位)だけ。その試合でも効果的な縦パスが入らず、攻撃は停滞気味で奪ったゴールはPKの1点のみ。ランキング上位の相手に対しては、効果的なパスワークを発揮できず、ボックス外からのミドルシュートが主になった。当然ゴールの確率は下がり、パワーで劣る日本にとって妙手とは言えない。
Getty Images
そもそも『なでしこらしさ』とはなにか。ボールを保持してパスワークで相手を攻略することか、しぶとく粘って少ないチャンスをモノにすることか。
FIFAランキングは日本が10位で、上位に位置するカナダ(8位)、イギリス(イングランドが6位)には自由なポゼッションを許してもらえず、下位のチリ戦(37位)でようやく意図通りにボールを扱うことができた。パススピードやキックの飛距離も強豪国と比べると、見劣りしていると言わざるを得ない。ならば、どの相手に対してもコンパクトな陣形を保ってショートパスで前進できているかと問われればノーだろう。強豪国相手ではプレッシャーに負けて逃げのパスが増えている印象だ。
そもそも、強度の高い相手と親善試合でマッチメイクできたのは、直前のオーストラリア女子代表戦(9位)だけ。その試合でも効果的な縦パスが入らず、攻撃は停滞気味で奪ったゴールはPKの1点のみ。ランキング上位の相手に対しては、効果的なパスワークを発揮できず、ボックス外からのミドルシュートが主になった。当然ゴールの確率は下がり、パワーで劣る日本にとって妙手とは言えない。
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