ニース、補強方針巡ってガルティエ監督とSDの関係悪化か? 原因は幅を利かせるライオラ…

2021.07.26 20:42 Mon
Getty Images
ニースの新指揮官に就任したクリストフ・ガルティエ監督と、スポーツ・ディレクターを務めるジュリアン・フルニエ氏の関係が早くも悪化している模様だ。『Get French Football News』が報じている。

2019年にロンドンに拠点をおく化学会社である『INEOS』に買収されたニースは、イギリスの億万長者として知られるジム・ラトクリフ氏の下でビッグクラブへの発展を目指している。
今夏にはリールを10年ぶりのリーグ・アン制覇に導いたガルティエ監督を新指揮官として招へいし、若手タレントを中心に積極的な補強を敢行している。

しかし、ガルティエ監督とリクルートを取り仕切るフルニエ氏の間には早くも補強方針を巡って緊張関係が生まれているようだ。

ニースは今夏の移籍市場でバルセロナのフランス人DFジャン=クレール・トディボ、サウサンプトンのガボン代表MFマリオ・レミナ、リヨンのU-24フランス代表DFメルヴァン・バールを獲得。
ただ、両氏の間で問題になっているのは、同じく今夏に獲得したAZのオランダ代表FWカルヴァン・ステングス、ローマのオランダ代表FWユスティン・クライファートの2選手のオペレーションだ。

ガルティエ監督は今夏の補強に関してより経験豊富な選手をリクエストしているが、共に22歳のステングスとクライファートに関しては戦術理解度を含めて指揮官がリクエストしたタイプとは異なる。

また、両選手の代理人は世界屈指の辣腕代理人として知られるミーノ・ライオラ氏。ライオラ氏は両選手の他に守護神を務めるアルゼンチン人GKワルテル・ベニテス、U-20フランス代表MFケフラン・テュラム=ウリアンを顧客に持っており、現在クラブが獲得に動いているとされるPSVのオランダ代表MFパブロ・ロサリオも同じく同氏の顧客だ。

そのため、ガルティエ監督はクラブとライオラ氏の“ズブズブの関係”を含め補強戦略に異を唱えているとのことだ。

なお、フルニエ氏は先日のフランス『レキップ』のインタビューでライオラ氏との関係に関して釈明している。

「オランダ出身のプレーヤーに興味を持ったとき、ミーノはしばしば最高の人材を抱えている。我々がそういったプレーヤーを見極めると、自然と彼にぶつかる」

「しかし、多くの場合、彼がプレーヤーを売り込むのではなく、我々が彼とコンタクトを取る。カルヴァンの場合、我々のリクルートチームは3シーズン前から彼を追いかけていた…」

「我々はミーノとの間でショートカットを望んでいるわけではなく、ニースは彼以外の多くのエージェントと仕事をしている。私自身、ジョルジュ・メンデスとも連絡を取っている」

「移籍市場において大手のエージェンシーや有力なエージェントが影響力を増している。ただし、ニースに関してミーノが独占するようなことはない」

現時点でガルティエ監督とフルニエ氏の個人的な関係はそこまで悪くないようだが、今後もライオラ氏に依存するような市場での振る舞いを見せた場合、フランス人指揮官の早期退任の可能性も十分にあるはずだ。
関連ニュース

ユナイテッド&トッテナム関心のトディボ、移籍金76億円で獲得可か

ニースのフランス代表DFジャン=クレール・トディボ(24)にかかる移籍金額が判明したようだ。 バルセロナでは大成せずだったが、2021年2月加入のニースで実力を発揮し、フランス代表にまで活躍の場を広げるトディボ。今季のニースでもダンテを相棒にリーグ・アン最少タイとなる20失点の堅守を支えており、今夏の動向が注目されるところだ。 そんなセンターバックを巡ってはプレミアリーグ勢の関心が集まり、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムの名も。イギリス『talkSPORT』によると、ニースはこのDFの移籍金額を4000万ポンド(約76億3000万円)と評しているという。 なお、トディボとニースは2022年11月に2027年6月30日まで契約延長。そんなニースを保有するのはサー・ジム・ラトクリフ氏で、今年2月からユナイテッドの共同オーナーにも就任している。 2024.03.29 12:45 Fri

ベスト4が決定! PSGら名門3クラブに2部ヴァランシエンヌが躍進【クープ・ドゥ・フランス】

クープ・ドゥ・フランス準々決勝が行われ、ベスト4進出チームが決定した。 モナコやマルセイユ、リールといった強豪がすでに姿を消し、下部カテゴリーの3チームが躍進を果たした今大会。 今ラウンド屈指のカードとなったパリ・サンジェルマン(PSG)vsニースは、ホームのPSGが3-1の勝利を収めた。 立ち上がりからPSGペースで試合が進むと、14分にはボックス内でのファビアン・ルイスとのパス交換でゴール左に抜け出したムバッペのシュートでホームチームが先制に成功。さらに、33分にはデンベレの高い位置からのプレスで古巣対戦のGKブルカのボールロストを誘うと、これをファビアン・ルイスが冷静にゴールへ流し込んだ。 その後、ボガの見事な仕掛けからボックス内でこぼれに詰めたラボルドに正確な左足シュートで1点を返されたが、2-1のスコアで試合を折り返した。 後半は拮抗した展開が続いたが、60分にはセットプレーの流れからベラウドのヘディングシュートが決まってPSGが点差を2点に戻す。以降はダニーロやバルコラといった主力の投入でうまく試合を落ち着かせ、このまま3-1でのクローズに成功した。 同じくリーグ・アン勢対決となったリヨンvsストラスブールは、PK戦の末に名門リヨンが4強入りを決めている。 また、スタッド・レンヌは4部のル・ピュイ・フットに3-1と貫録勝ち。下部カテゴリー同士の対戦となった3部のFCルーアンと2部のヴァランシエンヌはPK戦の末にヴァランシエンヌが突破を決めた。 なお、4月初旬に行われる準決勝の対戦カードはパリ・サンジェルマンvsスタッド・レンヌ、リヨンvsヴァランシエンヌに決まっている。 ◆クープ・ドゥ・フランス準々決勝 結果 ▽2/27 リヨン 2-2(PK:4-3) ストラスブール ▽2/28 FCルーアン(3) 1-1(PK:2-4) ヴァランシエンヌ(2) ▽2/29 ル・ピュイ・フット(4) 1-3 スタッド・レンヌ ▽3/13 パリ・サンジェルマン 3-1 ニース ◆クープ・ドゥ・フランス準決勝 日程 ▽4/2 リヨン vs ヴァランシエンヌ(2) ▽4/3 パリ・サンジェルマン vs スタッド・レンヌ ※()内は所属カテゴリー 2024.03.14 07:14 Thu

新SD探すリバプール、ニースの敏腕SDギソルフィ氏に関心か?

リバプールが新たなスポーツディレクター(SD)としてニースのフローラン・ギソルフィ氏に関心を示しているようだ。イギリス『The Atletic』が報じている。 ユルゲン・クロップ監督の今シーズン限りでの退任によって今夏大幅な刷新が見込まれるリバプール。ただ、ヨルグ・シュマートケ氏の退任によって、その監督人事や来季に向けた補強を主導するSDが不在の状況だ。 そういったなか、新SD招へいへ動くクラブは、ニースで優れた手腕を発揮しているギソルフィ氏に関心を示しているようだ。 現役時代にバスティア、スタッド・ランスでプレーしたギソルフィ氏は、2016年に古巣スタッド・ランスでアシスタントマネージャーに就任。その後、ロリアンのアシスタントマネージャーを経て2019年にRCランスのスポーツコーディネーターに就任。リクルート部門での仕事をスタートし、2022年10月からニースでSD職を務めている。 ニースでは的確な選手補強に加え、今季から招へいしたフランチェスコ・ファリオーリ監督の招へいが完璧に嵌り、リーグ・アン3位躍進の立役者となっている。 『フェンウェイ・スポーツ・グループ』はそのギソルフィ氏の手腕を高く評価しており、新SD候補の一人としてリストアップしているようだ。 ただ、先日にマンチェスター・ユナイテッドの株式25%を取得したサー・ジム・ラトクリフ氏が率いる『INEOS』が保有するニースは、敏腕SDに全幅の信頼を寄せており、引き抜きは容易ではないようだ。 その他では近年の黄金期を牽引したマイケル・エドワーズ氏の復帰、前ミランのリッキー・マッサーラ氏が有力な候補として挙がっているようだ。 2024.02.21 08:00 Wed

「これはエグい」「痛がって当然」アシスト直後の南野拓実にアクシデント、一発退場のタックルを受けた傷痕が痛々しい「これでプレー続けてたのすごい」

モナコの日本代表MF南野拓実だが、痛みに堪えてプレーを続けていたことがわかった。 アジアカップ2023を敗退した翌日にいきなり試合に出場して驚かせた南野。8日にはクープ・ドゥ・フランスにも出場し、復帰を1週間で3試合目の出場となった。 11日にリーグ・アン第21節のニース戦に先発出場した南野は、1-1で迎えた50分に見事なアシストを記録。しかし、アシスト直後に痛い目に遭う。 52分、相手の後方でのパス回しがズレると、反応した南野がルーズボールを拾いにいく。しかし、これに対してニースの元ブラジル代表DFダンテが猛然とスライディング。その際に南野の左足にスパイクが入っており、VARチェックの後、オン・フィールド・レビューの結果、ダンテは一発退場に。スライディングした後の残り足が南野のスネに入っていた。 フランス『RMC Sports』が公式X(旧ツイッター)で南野のキズを投稿。「ニースvsモナコでダンテのタックルを受けた南野拓実の左足の状態」として投稿した写真には、脛にスパイクが入った痕が残っており、血が流れていた。 ファンは実際の傷を見て「これでプレー続けてたのはすごい」、「こんなことになってたのか」、「痛がって当然の傷」、「これはヤバすぎるでしょ」、「痛々しいな」、「これはエグい」とコメント。79分までプレーを続けていた南野を称えるコメントが寄せられている。 <span class="paragraph-title">【写真&動画】相手DFのスパイクが脛に…南野拓実の痛々しい傷痕</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="EpGPKBjF0Ac";var video_start = 275;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="fr" dir="ltr">L&#39;état de la jambe gauche de Takumi Minamino après le tacle de Dante lors de Nice-Monaco <a href="https://twitter.com/MaxTilliette?ref_src=twsrc%5Etfw">@MaxTilliette</a> <a href="https://t.co/qD11Nk3iLV">pic.twitter.com/qD11Nk3iLV</a></p>&mdash; RMC Sport (@RMCsport) <a href="https://twitter.com/RMCsport/status/1756831104533750154?ref_src=twsrc%5Etfw">February 12, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.12 22:45 Mon

「極上のクロス」南野拓実が今季5アシスト目、完璧なスペースへの抜け出しから絶妙クロス「アジアカップの悔しさぶつけてる」「調子上げてる」

モナコの日本代表MF南野拓実がアシストを記録した。 アジアカップ2023を敗退した翌日にいきなり試合に出場して驚かせた南野。8日にはクープ・ドゥ・フランスにも出場し、復帰を1週間で3試合目の出場となった。 11日、リーグ・アン第21節のニース戦に先発出場した南野。1-1で迎えた50分に見事なアシストを記録した。 モナコは右サイドを仕掛けると、スペースへのパスを呼び込んだ南野にスルーパス。フリーの状態で中を見ながらパスを受けると、すぐにクロス。これを走り込んだデニス・ザカリアがニアサイドで見事に頭で合わせ、勝ち越しに成功した。 今季5アシスト目となった絶妙な動き出しとクロスにファンは「素晴らしいクロス」、「調子上げてるな」、「極上のクロスだな」、「アジアカップの悔しさぶつけてる」、「調子上げてるのわかる」とコメントが寄せられた。 なお、試合は再びモナコが追い付かれるも、アレクサンドル・ゴロビンのゴールで勝ち越し、2-3で勝利を収めた。 <span class="paragraph-title">【動画】南野拓実が絶妙な呼び込みから完璧なクロスでアシストを記録</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="EpGPKBjF0Ac";var video_start = 242;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.02.12 10:10 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly