C大阪vsFC東京は6点生まれる壮絶ドロー…6戦ぶり失点のFC東京は5連勝ならず…【明治安田J1第21節】
2021.07.21 21:06 Wed
明治安田生命J1リーグ第21節、セレッソ大阪vsFC東京が21日にヨドコウ桜スタジアムで行われ、3-3のドローに終わった。
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージでは無敗の首位通過を決めたC大阪(勝ち点24)だが、前半戦のラストゲームとなった前節のヴィッセル神戸戦では1-1のドローに終わり、リーグ戦7試合未勝利の12位でシーズンを折り返すことになった。ヨドコウ桜スタジアムで初勝利を目指す一戦では為田に代えて加藤を起用し、[4-2-3-1]から[4-4-2]の布陣に変更した。
一方、10日前に行われた前節の湘南ベルマーレ戦を1-0で制し、リーグ戦4連勝を飾った7位のFC東京(勝ち点34)は、5連勝での中断期間突入を目指した。なお、休養十分ということもあり、前節と全く同じスタメンで臨んだ。
試合は立ち上がりこそC大阪が押し込む入りを見せたが、10分を過ぎた辺りから攻守が目まぐるしく入れ替わる展開に。
まずは10分、C大阪が左サイドの深い位置に侵攻した丸橋がクロスを入れると、GK波多野がファンブル。これにゴール前で反応した清武がすかさず右足で蹴り込むが、左ポストを叩いたボールは相手守備陣にはじき出される。
13分、安部の果敢なインターセプトからショートカウンターに転じると、ボックス手前でディエゴ・オリヴェイラとのダイレクトのパス交換を試みたレアンドロがボックス中央で受け直して右足を一閃。DFにディフレクトしたシュートがゴール左隅に決まった。
以降は早い時間帯の同点を目指すC大阪がボールを握り、FC東京が自陣でブロックを敷きながら強度の高い守備で冷静に応対。また、2ボランチを起点に要所で良いボールを奪い方を見せると、ブラジル人トリオの圧倒的な個の力を生かした鋭いカウンターで一気にフィニッシュの局面まで持っていく。
すると、39分にはD・オリヴェイラのハーフウェイライン付近でのボールキープから東の絶妙なミドルスルーパスに抜け出したD・オリヴェイラがDF西尾とGKキム・ジンヒョンが完全に出し抜きボックス右角度のないところから右足のシュート。西尾が決死のゴールカバーを見せたもののそのままゴールに押し込む形となり、主砲のゴールとなった。
まさに狙い通りの形から2点リードを得たFC東京は畳みかける。40分、バングーナガンデ佳史扶のアグレッシブな守備からショートカウンターに転じてアダイウトンとレアンドロの連係からゴールをこじ開けるが、これはVARのレビューの結果、抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られて3点目とはならず。
一方、VARに救われたC大阪だが、2トップがなかなか起点を作れず、攻め手を見いだせない苦しい展開が続く。前半終了間際には右サイドで仕掛けた坂元のお膳立てからボックス手前でフリーの原川に絶好のシュートチャンスが訪れるが、ここはシュートをふかしてしまった。
迎えた後半、巻き返しを図るC大阪は大久保を下げて高木をハーフタイム明けに投入。清武をトップ下の位置に置いた[4-2-3-1]に布陣を変更。すると、開始早々の46分にいきなりゴールが生まれる。左サイド深くで原川からの大きな展開を受けた丸橋がGKと最終ラインの間のスペースに絶妙なクロスを入れると、これに反応した加藤が右足のワンタッチボレーでゴール左下隅に流し込んだ。
この電光石火のゴールによって完全に息を吹き返したホームチームは攻勢を強めていく。50分には清武の意表を突いた浮き球の右クロスがチャンスを作りかけるが、ファーでフリーの高木が反応し切れず。
それでも、一度掴んだ流れを放さないホームチームは57分、相手陣内の左サイドで縦に運んだ高木が左のハーフスペースからアーリークロスを供給。中央の加藤がスルーしたボールがファーに流れると、これに詰めていた坂元が冷静にワンタッチで押し込んだ。
リーグ5試合連続クリーンシートの堅守が崩壊し、試合を振り出しに戻されたFC東京は63分に3枚替えを敢行。青木、東、アダイウトンを下げて品田、田川、永井をピッチに送り出した。66分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でレアンドロの鋭いボールに反応した森重がゴールネットを揺らすが、これはオフサイドに加え森重のハンドによってゴールは認められず。
一方、ACLでのタフな戦いを経験したことで底力を見せるC大阪は74分に試合を引っくり返す。74分、右CKの場面でキッカーの原川がニアに入れたボールを奥埜が頭で中央へ流すと、これをチアゴがダイビングヘッドで押し込んだ。
この試合初めて追いかける展開となったFC東京はD・オリヴェイラを下げて三田を投入し、異なるアプローチで同点を目指す。流れの中ではなかなか決定機まで至らなかったが、レアンドロの右足が流れを変える。82分、ボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのレアンドロが直接狙うと、GKキム・ジンヒョンが逆を取られた影響もあったか、ゴール右上隅を捉えたシュートが手を弾いてゴールネットを揺らした。
その後、FC東京の鈴木準弥がJ1デビューを飾るなど、互いに交代カードを切って最終盤の戦いに臨んだが、両チームの粘りの守備もあって勝敗を決する4点目は生まれず。
一時は試合を引っくり返したC大阪だが、桜スタジアムでの初白星はまたしてもお預けとなり、リーグ戦8試合未勝利に。一方、6戦ぶりの失点を含む3失点を喫したFC東京は連勝が「4」でストップしている。
セレッソ大阪 3-3 FC東京
【C大阪】
加藤陸次樹(後1)
坂元達裕(後12)
チアゴ(後29)
【FC東京】
レアンドロ(前13)
ディエゴ・オリヴェイラ(前39)
レアンドロ(後37)
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージでは無敗の首位通過を決めたC大阪(勝ち点24)だが、前半戦のラストゲームとなった前節のヴィッセル神戸戦では1-1のドローに終わり、リーグ戦7試合未勝利の12位でシーズンを折り返すことになった。ヨドコウ桜スタジアムで初勝利を目指す一戦では為田に代えて加藤を起用し、[4-2-3-1]から[4-4-2]の布陣に変更した。
試合は立ち上がりこそC大阪が押し込む入りを見せたが、10分を過ぎた辺りから攻守が目まぐるしく入れ替わる展開に。
まずは10分、C大阪が左サイドの深い位置に侵攻した丸橋がクロスを入れると、GK波多野がファンブル。これにゴール前で反応した清武がすかさず右足で蹴り込むが、左ポストを叩いたボールは相手守備陣にはじき出される。
一方、この試合最初のピンチを凌いだFC東京は直後にブラジル人トリオの個人技を生かしたロングカウンターでホームチームのゴールを脅かすと、早い時間帯に先手を奪う。
13分、安部の果敢なインターセプトからショートカウンターに転じると、ボックス手前でディエゴ・オリヴェイラとのダイレクトのパス交換を試みたレアンドロがボックス中央で受け直して右足を一閃。DFにディフレクトしたシュートがゴール左隅に決まった。
以降は早い時間帯の同点を目指すC大阪がボールを握り、FC東京が自陣でブロックを敷きながら強度の高い守備で冷静に応対。また、2ボランチを起点に要所で良いボールを奪い方を見せると、ブラジル人トリオの圧倒的な個の力を生かした鋭いカウンターで一気にフィニッシュの局面まで持っていく。
すると、39分にはD・オリヴェイラのハーフウェイライン付近でのボールキープから東の絶妙なミドルスルーパスに抜け出したD・オリヴェイラがDF西尾とGKキム・ジンヒョンが完全に出し抜きボックス右角度のないところから右足のシュート。西尾が決死のゴールカバーを見せたもののそのままゴールに押し込む形となり、主砲のゴールとなった。
まさに狙い通りの形から2点リードを得たFC東京は畳みかける。40分、バングーナガンデ佳史扶のアグレッシブな守備からショートカウンターに転じてアダイウトンとレアンドロの連係からゴールをこじ開けるが、これはVARのレビューの結果、抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られて3点目とはならず。
一方、VARに救われたC大阪だが、2トップがなかなか起点を作れず、攻め手を見いだせない苦しい展開が続く。前半終了間際には右サイドで仕掛けた坂元のお膳立てからボックス手前でフリーの原川に絶好のシュートチャンスが訪れるが、ここはシュートをふかしてしまった。
迎えた後半、巻き返しを図るC大阪は大久保を下げて高木をハーフタイム明けに投入。清武をトップ下の位置に置いた[4-2-3-1]に布陣を変更。すると、開始早々の46分にいきなりゴールが生まれる。左サイド深くで原川からの大きな展開を受けた丸橋がGKと最終ラインの間のスペースに絶妙なクロスを入れると、これに反応した加藤が右足のワンタッチボレーでゴール左下隅に流し込んだ。
この電光石火のゴールによって完全に息を吹き返したホームチームは攻勢を強めていく。50分には清武の意表を突いた浮き球の右クロスがチャンスを作りかけるが、ファーでフリーの高木が反応し切れず。
それでも、一度掴んだ流れを放さないホームチームは57分、相手陣内の左サイドで縦に運んだ高木が左のハーフスペースからアーリークロスを供給。中央の加藤がスルーしたボールがファーに流れると、これに詰めていた坂元が冷静にワンタッチで押し込んだ。
リーグ5試合連続クリーンシートの堅守が崩壊し、試合を振り出しに戻されたFC東京は63分に3枚替えを敢行。青木、東、アダイウトンを下げて品田、田川、永井をピッチに送り出した。66分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でレアンドロの鋭いボールに反応した森重がゴールネットを揺らすが、これはオフサイドに加え森重のハンドによってゴールは認められず。
一方、ACLでのタフな戦いを経験したことで底力を見せるC大阪は74分に試合を引っくり返す。74分、右CKの場面でキッカーの原川がニアに入れたボールを奥埜が頭で中央へ流すと、これをチアゴがダイビングヘッドで押し込んだ。
この試合初めて追いかける展開となったFC東京はD・オリヴェイラを下げて三田を投入し、異なるアプローチで同点を目指す。流れの中ではなかなか決定機まで至らなかったが、レアンドロの右足が流れを変える。82分、ボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのレアンドロが直接狙うと、GKキム・ジンヒョンが逆を取られた影響もあったか、ゴール右上隅を捉えたシュートが手を弾いてゴールネットを揺らした。
その後、FC東京の鈴木準弥がJ1デビューを飾るなど、互いに交代カードを切って最終盤の戦いに臨んだが、両チームの粘りの守備もあって勝敗を決する4点目は生まれず。
一時は試合を引っくり返したC大阪だが、桜スタジアムでの初白星はまたしてもお預けとなり、リーグ戦8試合未勝利に。一方、6戦ぶりの失点を含む3失点を喫したFC東京は連勝が「4」でストップしている。
セレッソ大阪 3-3 FC東京
【C大阪】
加藤陸次樹(後1)
坂元達裕(後12)
チアゴ(後29)
【FC東京】
レアンドロ(前13)
ディエゴ・オリヴェイラ(前39)
レアンドロ(後37)
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