ラッシュフォードが人種差別受け、声明を発表! 「出自について決して謝罪するつもりはない」
2021.07.13 18:39 Tue
マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが公式SNSを通じて、自身を含め数選手が被害を受けた人種差別的な攻撃に対して断固たる反対姿勢を示した。
イングランドは11日に聖地ウェンブリーで行われたユーロ2020決勝でイタリア代表と対戦。初優勝を懸けた一戦は1-1のままPK戦までもつれ込む激闘となった中、PK要員として投入されたラッシュフォードはMFジェイドン・サンチョの2選手は、5人目のキッカーとなったFWブカヨ・サカと共に3人連続の失敗となり、悲願達成に貢献することはできなかった。
すると、同試合後にはPKを失敗した3選手のSNSに多くの誹謗中傷と共に、人種差別的なメッセージが書き込まれた。加えて、ラッシュフォードに関しては地元マンチェスターのウィジントンにある自身の壁画の一部が破壊される被害にも遭っていた。
これを受け、ラッシュフォードは公式SNSを通じて、人種差別的な攻撃に対して断固たる反対姿勢を示した。
ただ、ラッシュフォードは人種差別に対する反論を行う前に、チームメイトやサポーターに対して、期待に応えられなかったことを謝罪している。
「いつもPKを蹴る覚悟を持っていたけど、何かがうまくいかなかった。長い距離を走っている間、少しでも自分を落ちつかせようと思っていたけど、残念ながら望んでいた結果にはならなかった」
「チームメイトを失望させてしまったような気がしたよ。同時にみんなを失望させてしまったような気がした。自分がチームのために貢献することを求められていたのはPKを決めることだけだった。僕は寝ている間でもPKを決められるはずなのに、あのPKは…」
「ボールを蹴った瞬間から何度も頭の中であの光景が再生されているけど、この気持ちを表す言葉はない。決勝戦。55年ぶりのタイトル。1つのPK。歴史…」
「申し訳ないということしか、言いようがないよ。もし、違った結果になっていたらと思うとね…。謝罪を続ける一方で、チームメイトに改めて声をかけたいと思う」
「この夏は僕が経験した中で最高のキャンプの一つだったと思うし、みんなが大きな役割を果たしてれた。僕らの間には決して切れない兄弟愛が築かれているし、みんなの成功は僕の成功。誰かの失敗は僕の失敗だと感じているよ」
PKはメンタルだけでなく運が多くを左右するものであり、キッカー個人の責任ではなく、キッカーを選んだ指揮官を含めチーム全員の責任だ。その中でも自身の責任を真正面から受け止めたラッシュフォードだが、人種差別的な攻撃に対しては、「決して謝罪するつもりはない」と断固たる姿勢を示した。
「僕は、自分自身について書かれたものを読む立場の人間となり、それが成長に繋がったとも感じている。肌の色やどこで育ったか、最近ではピッチ外でどのように過ごしているかを含めてね」
「個人的に自分のパフォーマンスに関しては一日中批評を受けることはできる。僕のPKは十分ではなかった。それは甘んじて受け入れるつもりだよ。だけど、自分が何者で、どこから来たのかについては決して謝罪するつもりはない」
「この胸にスリーライオンズのエンブレムを付けて、何万人もの観衆の中で家族が応援してくれるのを見ること。これほど誇らしいことはないよ。そのような日を夢見ていたからね」
「今日受け取ったメッセージは本当に素晴らしいもので、(地元)ウィジントンでの反応を見て、涙が出そうになった。いつも僕を包み込んでくれるコミュニティが僕を支え続けてくれている」
「僕はマーカス・ラッシュフォード。南マンチェスターのウィジントンとウィゼンショー出身の23歳の黒人男性だ。他に何もなくても、これが僕だ」
「僕はより強くなって戻ってくる。そして、“僕ら”も強くなって戻ってくるよ」
現在、フットボール界では試合ごとに自チーム、相手チームに関わらず、試合中、試合後を中心にSNSでの誹謗中傷が横行している。とりわけ、肌の色や出自に関する侮辱的なメッセージが目立っており、各プラットフォームとの連携を含め、誹謗中傷、人種差別に対する断固たる対応が求められている。
イングランドは11日に聖地ウェンブリーで行われたユーロ2020決勝でイタリア代表と対戦。初優勝を懸けた一戦は1-1のままPK戦までもつれ込む激闘となった中、PK要員として投入されたラッシュフォードはMFジェイドン・サンチョの2選手は、5人目のキッカーとなったFWブカヨ・サカと共に3人連続の失敗となり、悲願達成に貢献することはできなかった。
これを受け、ラッシュフォードは公式SNSを通じて、人種差別的な攻撃に対して断固たる反対姿勢を示した。
ただ、ラッシュフォードは人種差別に対する反論を行う前に、チームメイトやサポーターに対して、期待に応えられなかったことを謝罪している。
「どこから手をつけていいかわからないし、今の気持ちをどうやって言葉にしていいかもわからない。僕が難しいシーズンを過ごしてきたことは誰の目にも明らかで、おそらく自信を失った状態で今回の決勝に臨んだと思う」
「いつもPKを蹴る覚悟を持っていたけど、何かがうまくいかなかった。長い距離を走っている間、少しでも自分を落ちつかせようと思っていたけど、残念ながら望んでいた結果にはならなかった」
「チームメイトを失望させてしまったような気がしたよ。同時にみんなを失望させてしまったような気がした。自分がチームのために貢献することを求められていたのはPKを決めることだけだった。僕は寝ている間でもPKを決められるはずなのに、あのPKは…」
「ボールを蹴った瞬間から何度も頭の中であの光景が再生されているけど、この気持ちを表す言葉はない。決勝戦。55年ぶりのタイトル。1つのPK。歴史…」
「申し訳ないということしか、言いようがないよ。もし、違った結果になっていたらと思うとね…。謝罪を続ける一方で、チームメイトに改めて声をかけたいと思う」
「この夏は僕が経験した中で最高のキャンプの一つだったと思うし、みんなが大きな役割を果たしてれた。僕らの間には決して切れない兄弟愛が築かれているし、みんなの成功は僕の成功。誰かの失敗は僕の失敗だと感じているよ」
PKはメンタルだけでなく運が多くを左右するものであり、キッカー個人の責任ではなく、キッカーを選んだ指揮官を含めチーム全員の責任だ。その中でも自身の責任を真正面から受け止めたラッシュフォードだが、人種差別的な攻撃に対しては、「決して謝罪するつもりはない」と断固たる姿勢を示した。
「僕は、自分自身について書かれたものを読む立場の人間となり、それが成長に繋がったとも感じている。肌の色やどこで育ったか、最近ではピッチ外でどのように過ごしているかを含めてね」
「個人的に自分のパフォーマンスに関しては一日中批評を受けることはできる。僕のPKは十分ではなかった。それは甘んじて受け入れるつもりだよ。だけど、自分が何者で、どこから来たのかについては決して謝罪するつもりはない」
「この胸にスリーライオンズのエンブレムを付けて、何万人もの観衆の中で家族が応援してくれるのを見ること。これほど誇らしいことはないよ。そのような日を夢見ていたからね」
「今日受け取ったメッセージは本当に素晴らしいもので、(地元)ウィジントンでの反応を見て、涙が出そうになった。いつも僕を包み込んでくれるコミュニティが僕を支え続けてくれている」
「僕はマーカス・ラッシュフォード。南マンチェスターのウィジントンとウィゼンショー出身の23歳の黒人男性だ。他に何もなくても、これが僕だ」
「僕はより強くなって戻ってくる。そして、“僕ら”も強くなって戻ってくるよ」
現在、フットボール界では試合ごとに自チーム、相手チームに関わらず、試合中、試合後を中心にSNSでの誹謗中傷が横行している。とりわけ、肌の色や出自に関する侮辱的なメッセージが目立っており、各プラットフォームとの連携を含め、誹謗中傷、人種差別に対する断固たる対応が求められている。
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