“街クラブ”の代表として期待を背に戦うMF相馬勇紀「こうやって出てこれることを証明したい」

2021.07.11 23:12 Sun
©超ワールドサッカー
U-24日本代表のMF相馬勇紀勇気(名古屋グランパス)が、翌12日に控えるU-24ホンジュラス代表戦を前にメディアのオンライン取材に応対した。

東京オリンピックに出場する、U-24日本代表は5日から静岡合宿をスタート。10日に大阪へと移動し、12日にヨドコウ桜スタジアムでU-24ホンジュラス代表とキリンチャレンジカップ2021を戦う。
相馬はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦うチームを離れ、タイから帰国して代表チームに合流。ハードなスケジュールでU-24日本代表に合流することとなった。

現在のコンディションについて相馬は「今日が合流して4日目になるんですが、最初の日は一日移動日で、翌日は回復する時間をいただいて一旦リフレッシュできたというか、気持ちも体もリフレッシュして、昨日から体を動かす作業に移行しました」とコメント。「連戦をやっていたので、キレだったりというコンディションは良い形を持っています。オフ明けなので息を上げていくような段階です」と語った。

「動きとかは良かったですが、心肺の部分は休んでいたんですが、昨日上げられたので良い状態です」と、そちらも問題ない様子だ。
その相馬だが、昨日の練習ではDF酒井宏樹(浦和レッズ)との一対一に挑み、止められた後にアドバイスを受けていた。その点については「ガーナ戦の時に一番楽しみにしていたのが、酒井選手とのマッチアップだったんですが、やっとそれが実現できました」と対峙してみたい相手だったとコメント。「あのシーンでは、もっと内側にドリブルのコースを変えていったほうがいいよとアドバイスをもらって、「確かにな」と。本当にその通りだなと思いました」と良いアドバイスをもらったようだ。

ただ「昨日は行けなかったので、また対戦するときはコンディションも上がっていると思うので、次は抜きに行きたいと思います」とコメント。リベンジしたいと語った。

五輪本大会に向けて詰めていきたい部分については「今までやってきたことをここから変われと言われても難しいですが、やっぱり今年入って得点だったりアシストの結果を去年と比べてこだわってやっている」とし、その部分を見せたいと語った。

相馬は体格面では小柄であり、大柄な選手とのマッチアップでは苦しむこともある。しかし、自身の特徴について語り、「色々なところで言われていると思いますが、体格差はあまり関係ないというか、僕自身小さい頃は僕は2月生まれで4月生まれの選手とは約1年ぐらい違うので体格差に苦労した時期もあったんですけど、それがあったからこそ今のドリブルが身についたと思います」とコメント。「身長を気にする子が多いと思いますが、身長差は関係ない。ドリブルの体の入れ方や素早さが逆に特徴になるというプレーを見せたいと考えています」と語り、自分のプレーを子供たちに参考にしてもらえればと語った。

また、自身が育った環境も三菱養和SCという街クラブの名門出身だが「僕は三菱養和という街クラブで育って、Jリーグと違う部分はトップ昇格がないところです。個性を伸ばしてもらったというか、養和の12年間では、技術もたくさん育ってもらいましたが、一番は自分のスピードという特徴を活かす武器を何個も教えてもらって、そこが今の自分の特徴にもなっていっていると思うので、街クラブからこうやって出てこれることを証明したいと思います」と、自身と同じ道を辿っている少年たちの目標にもなりたいと語った。

相馬はその後早稲田大学に進学し、名古屋へと入団している。早稲田での学びについては「早稲田のところは難しいですが人間性を学ぶことができました」とコメント。「プレーで言えば攻撃だけじゃなく守備でも個を強くするということやりましたが、人間的にどうあるべきか、私生活やプレー中の動作を教えてもらいました」と人間性の部分を育んだとした。

また「プロに入ってからは色々な経験をしましたけど、風間監督の下で受け方や止める、蹴るの質、マッシモ(・フィッカデンティ)監督の下では守備の質が本当に上がったなと思います」と語り、「ボールを取りきる力や走力、ポジショニングを細かく教えてもらっているので、成長していると思います」と、それぞれの局面で色々な部分が成長していると語った。

五輪本番に向けては「金メダルを獲らせるプレーをしたいのが一番です」とし、「アタッカーなので一対一で剥がすところと守備で戦えるところも特徴だと思うので、とにかく目の前の相手とのマッチアップで絶対に勝つというところをベースに、チームのために走って戦って、得点とアシストを目指したいと思います」と意気込みを語った。
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新理事会と残念だった西尾隆矢の報復/六川亨の日本サッカー見聞録

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