ホンジュラス戦控えるU-24日本代表、森保一監督は五輪無観客に「試合ができることに喜びを感じてもらいたい」

2021.07.11 13:20 Sun
©超ワールドサッカー
U-24日本代表の森保一監督が、12日に行われるU-24ホンジュラス代表とのキリンチャレンジカップ2021の前日会見に出席した。

東京オリンピックの初戦を10日後に控えた中で行われる一戦。同じく東京オリンピックに出場するU-24ホンジュラス代表との対戦は、グループで同居するU-24メキシコ代表を想定しての試合となる。
東京オリンピック本大会が無観客試合となることが決定し、このホンジュラス戦と15日のU-24スペイン代表戦が有観客で行われる最後の試合となる。

金メダルを目指す上で、しっかりと本大会に繋がる試合を見せたいU-24日本代表。森保監督は、試合に向けてオンラインでの記者会見に出席し、意気込みを語った。

-東京五輪初戦まで10日となる中で行われるホンジュラス戦のテーマは
「オリンピックに向けて、チームが始動して来て、昨日までキャンプという形で準備をして来た中で、攻守のコンセプトの確認という部分で、選手たちがピッチ上で共有してくれることをまずは見ていきたいと思います」

「トレーニングキャンプで大学生と2試合練習試合を組みましたが、試合感覚を取り戻そうと選手たちには言っていました。ホンジュラス戦で相手チームのレベルが上がった中で、本大会に向けたゲーム感、ゲーム体力を個々、チームとして上げていければと思います」

ー海外組が想像以上に暑さを感じていると話しているが、コンディションはどう見ているか

「海外組の選手たちはほとんどが前回のU-24の活動からチームとしては1カ月ぐらい活動していない中で、オフを挟んでコンディションを自主トレで、チームのキャンプで上げて来たところは、順調に本大会に向けてコンディションは整えて来ていると思います」

「彼らはヨーロッパで活動していて、キャリアの長さは人それぞれ違いますが、ヨーロッパでの生活が長くなっていって、夏場の日本の高温多湿なところは少しコンディションを作っていくのは難しく、体質も変わって来ているかもしれないので、選手としてはきつい部分もあるのかなと思います」

「そして、トレーニングも密度が濃く、量的にもハードにしているので、選手としてはかなり大変な部分があるかとも思います」

「選手が暑さを感じる、キツさを感じる部分においては、コンディションを崩すことになってはいけませんが、ギリギリのところでオリンピック本大会に向けて良いコンディションを作れるように、厳しい環境の中プランして、選手たちが積極的にトライしてくれていると思います」

ー日本での暑さ対策に関しては、これまでと違った暑さ対策はやっているのか。また、森保監督自身の対策は

「これまでのオリンピックとどういう暑さ対策の違いがあるかは、以前のことを全て把握しているわけではないので比較はできないですけど、選手たちの練習後のクールダウンの部分で、体を少しでも冷やせるように、まずは飲料であったり、摂取するもので体内を冷やせるようにということ。アイスバスは以前もやっていたと思いますが、選手たちには少しでもトレーニング後に、体を冷やせるように回復できるようにということで、対策しています」

「逆に発汗するために、トレーニングの中ではもともと夕方練習する予定でしたけど、時間を早めて少しでも暑い中でトレーニングをしたり、選手たちが高温のお風呂に入ったり、暑さに慣れるということもチームとしてはやっていますし、選手個々もやってくれています」

「私自身の暑さ対策ですが、特にこれといってはないですが、よく食べるということと、休む時は休んで体調を回復するということです」

「現役時代から技術的には高くないですが、体力勝負していたので、自分の方が最後走り切れると思ってやっていたので、夏は大好きです」

ー実戦面では90分のゲームから離れている選手が多いが、ホンジュラス戦で90分使うなどの考えはあるか

「まだ決めているわけではないですけど、ホンジュラス戦、スペイン戦を使って、選手たちには長い時間プレーしてもらえることをチーム全体でうまくローテーションさせていきたいと思っています」

「90分1試合通して高温多湿な中、選手にはプレーして欲しいとは思っているところはありますが、招集から本大会までにというのは時間が限られていますし、Jリーグ組はシーズンの中で疲労を取りながらコンディションを上げていかなければいけないです」

「Jリーグ組はゲーム体力はあまり心配ないと思いますが、海外組はジャマイカ戦からゲームをやっていないというところはあるので、そこは90分時間があればやってもらうことも考えていますけど、90分プレーしなくてもある程度長い時間プレーできれば、十分トレーニングは積んでいますし、逆にコンディション落とすことなく、良いコンディションでオリンピックの開幕を迎えられると考えています。90分プレーしなくても少し長い時間プレーしてくれるように環境づくりをすれば問題ないと思っています」

「これまでの選手がやってきたことに積み上げがありますし、キャンプでも積み上げて来れています。チームとしてもコンセプトの部分では、大学生とのトレーニングマッチを見ても、そんなに選手たちが活動がなくなってゼロになっているという感じにはなかったと思うので、これまでやってきたことを自信を持って選手たちには準備してもらって、できる限りのプレー時間で大会に臨むということで、与えられた条件の中で少しでもベストなコンディションを作って、試合に臨んでもらいたいです」

ーホンジュラスは仮想メキシコになると思う。試合では何を見ていきたいか

「まずは対戦相手のホンジュラスを見たときに、個々の力が非常にしっかりしていること、フィジカル的にも強く、技術的にも優れているチームだと感じました」

「そういった意味で、オリンピック本大会のメキシコ戦等々を考えると、まず我々も個々の局面で相手を上回っていくということを試合の中で確認していきたいなと。選手たちにも、発揮してもらいたいと思います」

「良さである組織的に戦うという部分を、強度高く戦ってくる相手との対戦で選手たちには確認して、感覚を合わせて欲しいなと思っています」

ー選手の背番号について。10番を背負う堂安律についての評価

「背番号については私はノータッチでいます。選手たちとマネージャーが話をしてもらって、一方的にこちらが決めるのではなく、選手個々に色々な思いがあるので、その話を繋ぎながら決めていくことをやってもらっています」

「律については、彼は非常に向上心があって、良い意味で野心がある選手だと思います。自分のため、チームのためにオリンピックで全力で戦ってもらって、チームの勝利に貢献してくれる、チームが大きな成果をあげる中で、力を発揮してもらいたいなと思っています」

「これは律だけではないですが、このオリンピックで我々が考えている、選手たちに考えながらやってもらいたいのは、結果を出して自分の価値を上げる。自分の価値を上げることから、日本のサッカーの価値を上げる、世界に認められるようにということです」

「そして、サポーターや国民の皆さんに結果や戦う姿勢を見て喜んでもらうということを選手たちには考えて欲しいなと思います」

「自分のことをやること、それが自然とチームのためになる、そして応援してくれる方のためにもなると考えてオリンピックに臨んで欲しいなと思います」

「そこは律は常に負けず嫌いで、勝ちたい、少しでも上に行きたいという気持ちを持っていると思うので、自分が実践してもらって、周りにもそういう刺激を与えてもらえればと思います」

ーボールポゼッションではマイボールを大事にすることを言っているように感じる。暑い時期での大切にすることは

「今練習をやっているこの暑さよりも、オリンピック本大会はもっともっと暑い中で戦わないといけないと思いますので、無駄な体力ロスはない方が良いと思っています」

「我々ができるだけボールを保持して戦うということ。ボールを動かしながら相手を動かすことができれば、我々にとって有利な戦いになると思うので、選手たちには言っています」

「その前にボール保持だけに走らないように気をつけなければいけないと思います」

「これまでやってきた攻撃にしても守備にしても優先順位を考えること。攻撃であれば、良い守備をして、奪った時点でできるだけ相手のゴールに向かってプレーするということを、パスの受け手も出し手も、しっかり縦に早くプレーするということを優先順位第一にに持ってやらなければいけないと思います」

「縦に行けなかった場合に、横や後ろを使ってボールを保持して、相手のディフェンスラインを崩すということを優先順位をもって考えられればと思います」

「守備でもボールを失った後、これまで同様できるだけ早くボールを奪い返しに行ければ行くということ。自分たちがボールを保持して有利に戦えると思います」

「切り替わった瞬間ボールを奪いに行く、奪いに行けなければ、これまでやってきた通り優先順位を考えて、コンパクトブロックを作って、相手の攻撃を限定していく、ボールを奪いにいくということを優先順位を持ってやっていければと思います」

「暑いから単純に体力を温存して戦うのではなく、アグレッシブに戦うチャレンジすることを大前提に戦いながら、試合をコントロールできる状況になった時にはコントロールしていくという、これまでやってきたことを優先順位を持って発揮していきたいです」

「これまでやってきたことは攻守において優先順位がある中で、選手たちはやっていて、特別なことはやっていないので、ノーマルフットボールをしっかり実践できるように、相手の嫌なことをやれるように、夏場の戦いをノーマルフットボールから、プラス試合の状況に応じて力を発揮できるように賢くプレーしてもらいたいと思います」

ー今大会は無観客での開催になり、応援でのホームアドバンテージはないと言えるが

「できることならば観客がいるスタジアムでプレーをしたかった、選手にプレーをしてもらいたかったという思いはありますし、そうすることがおっしゃられる通り、ホームのアドバンテージがさらに生かせるのかなというのはありますが、これまでもそうですが、色々な活動の中で、試合もそうですし、与えられた条件の中で、決められたルールの中で我々は戦っていきベストを尽くしていこうということでやってきていました。無観客になったことは決まったことなので、その中で最大限力を発揮して、結果を残すということを考えていきたいと思います」

「無観客での試合決定になりましたけど、テレビの画面を通して、メディアの皆さんの発信を通して多くの方々が我々を応援してくださると感じながら、選手たちには戦って欲しいですし、有観客であっても無観客であっても、選手個人、チームの目標であったりは全く変わりないので、逆に環境に左右されず目標に向かって戦っていける我々の強さを発揮できればと思います」

ーホンジュラス戦とスペイン戦は有観客で開催される。選手に感じてもらいたいものは

「選手に向けて感じてもらいたいことは、まずは有観客であっても無観客であっても、我々が自分が好きなこと、高みを目指して喜びをもってできることを今このコロナ禍で色々な自然災害等々で苦しんでおられる方がいる中で、好きなことができるということを、どんな条件であれ試合ができることに喜びを感じてもらいたい、幸せに感じてもらいたいと思います」

「ホンジュラス戦とスペイン戦のキリンチャレンジカップでは、サポーターの皆さん、観客の皆さんの前で応援してもらってプレーできる喜びを感じながら、プレーして欲しいなと思います」

「選手たち、チームとして目標を持ってこれまで通り一戦一戦勝利を目指して戦っていきます。オリンピックでは目標に向かって、目標を掴み取るためにチャレンジする戦いをすることを、ホンジュラス戦、スペイン戦で選手たちに見せてもらって、自分たち、チームの価値を上げてもらいたいと思うとともに、どんな形であっても我々を応援してくださる方はたくさんいる、環境づくりをしてくださる方がたくさんいることには変わりないので、試合でのプレーを持って、見てくださっている方に勇気や元気をお届けする、励ましのエールとなる試合をしてもらいたいと思っています」
関連ニュース

【パリ行きの命運を託された23選手】大岩ジャパンのダイナモ、この世代筆頭の藤田譲瑠チマが主将としても引っ張る

パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、藤田譲瑠チマにフォーカスする。 ■藤田譲瑠チマ(MF/シント=トロイデン) この大岩ジャパン発足時からの大黒柱はナイジェリア人の父を持ち、Jリーグ屈指の育成力を誇る東京ヴェルディのアカデミー出身。2020年の昇格を待たずしてプロデビューの経歴を持ち、1年目からJ2リーグ41試合出場で3ゴールと堂々たる数字を残した。 2021年から徳島ヴォルティスでのJ1リーグ挑戦を決断し、翌年からは横浜F・マリノスにステップアップ移籍。アンカーでも、ダブルボランチでも、インサイドハーフでも攻守にわたってダイナモぶりを遺憾なく発揮し、横浜FM1年目からJ1リーグ優勝に貢献した。 その横浜FMで1年半を過ごし、昨夏から満を持してシント=トロイデンでの欧州挑戦を決意。試合途中からも多いが、ここまで公式戦24試合に出場して、ジュピラー・プロ・リーグ第20節のスタンダール・リエージュ戦では記念すべき初ゴールをマークしている。 2022年夏にフル代表を経験済みの代表キャリアも順調そのものといえる22歳有望株の売りは170cm前半のサイズをカバーする予測の良さとボール捌き。狭いエリアでも失わないキープ力と精度の高い縦パスも魅力で、個性派揃いの中盤でも中心を託される。 また、大岩ジャパン全体においても持ち前の統率力で一線を画す存在で、この世代を率い始めてから明確なリーダーを置いてこなかった大岩剛監督もパリ行きに向けて一丸が求められるとの認識をより強め、主将に指名。名実ともに中心として今大会を迎える。 試合ではというと、松木玖生や山本理仁らとともに逆三角形の中盤を支える役割が求められ、底がメインポジション。主なプレータスクは奪って繋ぐ。プレーヤーとしても、主将としても繋ぎ手となり、パリ行きの切符に導いていきたい。 2024.04.16 17:00 Tue

【U-23日本代表プレビュー】3.5枠のパリ行き切符を懸けた戦いがスタート、初戦でまずは結果を/vsU-23中国代表【AFC U23アジアカップ】

今年7月にフランス・パリで行われるオリンピック。紆余曲折あり、未だに出場国が決まっていない唯一の地域がアジアだ。 AFC U23アジアカップで出場枠「3.5」を16カ国が争う中、当初は1月に開催予定も、A代表のアジアカップがずれ込んだことで4月という異例のタイミングでの開催となった。 8大会連続8度目のオリンピック出場を目指す日本。大岩剛監督が率いるチームは、2022年に同じ世代のU-21日本代表で臨んだ前回大会で3位という成績を残しており、同じ結果を残せばパリ・オリンピック出場が決定する。 <span class="paragraph-subtitle">◆最低でもベスト4入りに向けた大事な初戦</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240416_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> 大会開催時期がズレ込んだ影響もあり、国際Aマッチデーでもなく、ヨーロッパのシーズンも佳境に入っているため、多くの海外組の招集が叶わなかった日本。それでも、Jリーグで活躍する選手を中心に、招集できる限りのベストメンバーを呼べたといえる。 派遣義務のないクラブの協力もあり、しっかりと戦力を保てた日本。アジアの戦いは簡単ではないことも重々承知であり、ここまでしっかりとした準備をおこなってきた。 大岩監督は前日の会見で「非常に良い準備ができている」とコメント。「メンタル、個人戦術、チーム戦術全てを発揮して第1戦に向かっていきたいと思う」と、しっかりと初戦で戦う準備が整っていると強調した。 今大会は中2日で試合が行われる過酷なスケジュールであり、全員の力が必要になる総力戦。まずは結果を出し、良いスタートを切りたいところだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆2度目の五輪へ、若きチームで臨む</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240416_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 対する中国は、自国開催となった2008年の北京大会以来、2度目のオリンピック出場を目指す戦いとなる。 チョン・ヤオドン監督が率いるチームは、21歳という平均年齢。決して若すぎるというチームではないものの、FW登録のワン・ユドン、ドゥ・ユエチョンは17歳と18歳。2028年のロサンゼルス・オリンピック世代の選手でもある。 また、GKリー・ハオはアトレティコ・マドリーに所属し、今季は3部のコルネジャへレンタル移籍中。ただ、その才能は高く、唯一の海外組として招集されている。 2023年9月の予選では、UAE、インドと同居して2位通過。チョン・ヤオドン監督は「我々のチームは本当に強いと思っている」と前日会見で語っており、日本撃破に士気は高い。 <span class="paragraph-title">◆予想スタメン[4-3-3]</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240416_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> GK:小久保玲央ブライアン DF:関根大輝、西尾隆矢、木村誠二、内野貴史 MF:松木玖生、藤田譲瑠チマ、田中聡 FW:山田楓喜、藤尾翔太、平河悠 監督:大岩剛 中2日でやってくる連戦。とにかくまずはグループステージの突破が必要であり、上位2カ国に入る必要がある。そのためにも、初戦で勝利することが非常に重要となる。 守護神はこの世代の軸であるGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)が不在。3月の活動では共にゴールを守った2人が候補だが、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が先発すると予想する。安定したシュートストップと、高さを使ってくる可能性が高いため、ハイボールの処理、そしてビルドアップの力を発揮してもらいたい。 最終ラインだが、こちらも高さ対策を考えると右サイドバックには関根大輝(柏レイソル)が入ると予想。ウクライナ戦では良いパフォーマンスを見せており、頼もしい存在だ。センターバックはチョイスが難しいところだが、世代の軸である西尾隆矢(セレッソ大阪)と、ケガから復帰した木村誠二(サガン鳥栖)と予想する。最も高さのある高井幸大(川崎フロンターレ)や鈴木海音(ジュビロ磐田)という可能性もあるが、フィード能力にも定評ある木村と予想する。 左サイドバックは本職ではないものの内野貴史(デュッセルドルフ)と予想。高さを使われた時のことを考えると、大畑歩夢(浦和レッズ)より適任といえる。豊富な運動量を見せてもらいたい。 中盤は逆三角形となり、アンカーは藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)と予想。チームをプレーでもメンタル面でも支える藤田の存在は大会を勝ち抜く上で鍵となる。インサイドハーフには松木玖生(FC東京)と田中聡(湘南ベルマーレ)と予想。川﨑颯太(京都サンガF.C.)というチョイスも考えられるが、よりボール奪取から前進できる田中を起用すると考える。 3トップに関しては、右に山田楓喜(東京ヴェルディ)が入ると予想。左足から繰り出されるキックは大きな武器であり、流れ関係なくゴールを奪う力は必要。右は平河悠(FC町田ゼルビア)と予想し、得意の仕掛けでサイドを切り裂いてもらいたいところだ。 そしてトップの人選は迷った中、クラブで結果の出ている藤尾翔太(FC町田ゼルビア)と予想する。様々なプレーが可能な藤尾。クラブで見せている得点感覚を初戦でしっかりと発揮してもらいたい。 フィジカルの強さで言えばエースである細谷真大(柏レイソル)の方が適任であり、中国の守備に耐えられる可能性もあるが、今季はここまでのJリーグで無得点と不発。今大会での復調は期待されるが、町田コンビということもあり藤尾を推したい。 日本の初戦となるU-23中国代表戦は16日の22時キックオフ。テレビ朝日とDAZNで中継される。 2024.04.16 16:00 Tue

「日本は強くて良いチーム」2度目の五輪を目指す中国、初戦の日本戦に向けて指揮官はリスペクトも自信「我々のチームは本当に強い」

U-23中国代表を率いるチョン・ヤオドン監督が、U-23日本代表との初戦へ意気込みを語った。 15日、AFC U23アジアカップが開幕。グループBは16日に初戦を迎え、中国は日本と対戦する。 韓国、UAEとも同居した中国。オリンピックは2008年の自国開催となった北京五輪に出場したものの、それ以外は出場経験がない状況。北京五輪でもグループステージ敗退となっていた。 今大会は、8大会連続の出場を目指す日本、そして9大会連続の出場を目指す韓国と同居したことで、厳しいグループに入ることとなった中国。それでも、しっかりと結果を残したいところだ。 試合前日に行われた4カ国の監督による合同記者会見に出席したチョン・ヤオドン監督は、厳しいグループに入ったとしながらも、しっかりと戦いたいとした。 「我々はカタールがワールドカップとアジアカップを開催したことを知っており、ここにいることは若い選手たちに希望と喜びをもたらす」 「我々のチームは本当に強いと思っている」 「日本と韓国は頻繁にオリンピックの出場権を獲得しているので、これは我々にとって質の高い試合でプレーする良い機会だ」 「我々は長い間準備をしてきたが、サポートしてくれたクラブに感謝したい。私も選手たちもこの大会で全力を尽くす」 また、初戦の日本戦に向けてチョン・ヤオドン監督は警戒をしながらも、結果を残したいとした。 「我々は日本は強いチーム、良いチームだと思っている。彼らは優れたスキルとテクニックを持っているが、明日は良い結果を残せることを願っている」 初戦の日本vs中国は16日の22時キックオフ。テレビ朝日とDAZNで中継される。 2024.04.16 12:15 Tue

「非常に良い準備ができている」8大会連続の出場目指す日本、パリ五輪出場へ大岩剛監督が中国戦へ意気込み「全てを発揮」

パリ・オリンピックの出場権を懸けた戦いに臨むU-23日本代表。大岩剛監督が、AFC U23アジアカップの初戦であるU-23中国代表戦へ意気込みを語った。 15日に開幕したAFC U23アジアカップ。3.5枠のパリ行きの切符を懸けてアジアの16カ国が戦いを繰り広げる。 グループステージの上位2カ国がノックアウトステージに臨み、ベスト4入りがパリ行きの最低条件に。日本はグループBに入り、中国、韓国、UAEと同居している。 8大会連続8度目のオリンピック出場を目指す日本。今大会での優勝はもちろんだが、とにかくベスト4に入らなければそこで終わってしまう。 初戦を迎えるにあたり、4カ国の監督が揃って出席した記者会見に出席した大岩監督は、意気込みを語った。 「非常に良い準備ができているので、明日の初戦に向けてチーム一丸となって準備をしたいなと思います」 初戦の中国戦についてのポイントは「色々な面で準備してきましたので、メンタル、個人戦術、チーム戦術全てを発揮して第1戦に向かっていきたいと思います」とコメント。しっかりとした準備ができていると語った。 8大会連続のオリンピック出場を目指す日本。チームへの期待について問われた大岩監督は「非常に良い選手たちを連れてくることができましたし、非常に良い準備ができています。しっかりこの大会を勝ち抜くために準備をして、明日からのまずは予選リーグを勝ち抜いていきたいと思います」と、自信を窺わせた。 初戦の中国戦は16日の22時キックオフ。テレビ朝日とDAZNで中継される。 2024.04.16 12:05 Tue

【パリ行きの命運を託された23選手】A代表経験済みの大器…FC東京で正守護神争う193cmGK野澤大志ブランドン

パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、野澤大志ブランドンにフォーカスする。 ■野澤大志ブランドン(GK/FC東京) アメリカ人の父親を持つ野澤は沖縄県出身で、2018年にFC琉球U-15からFC東京U-18へ移籍。初年度からトップチームに2種登録され、続く2019シーズンはU-23チームでJ3デビューを飾った。 2020年にはトップチームへ昇格するも、出番がないままシーズン終了。2021年は5月のYBCルヴァンカップでトップデビューを飾ったが、8月にいわてグルージャ盛岡への育成型期限付き移籍が決まった。 岩手ではシーズン途中加入ながらレギュラーの座を掴み、J3で14試合に出場。J2へ昇格した2022年もリーグ戦22試合でゴールマウスを守るなど、多くの経験を積むと、1年半の修行を経てFC東京に復帰した2023シーズンは、当初カップ戦での出場がメインとなったが、8月の第22節セレッソ大阪戦で先発。そのまま元ポーランド代表GKヤクブ・スウォビィクからポジションを奪い、初のJ1の舞台で10試合に出場するなど存在感を放った。 今シーズンはV・ファーレン長崎で一回り大きく成長して帰ってきたGK波多野豪の控えスタートとなるが、波多野が退場した第5節川崎フロンターレ戦で75分から緊急出場。ライバルの出場停止により第6節の浦和レッズ戦は先発し、ビッグセーブなどでチームの勝ち点「3」獲得に貢献すると、波多野の出場停止が明けた第7節鹿島アントラーズ戦もピーター・クラモフスキー監督は野澤をチョイス。この試合ではクリーンシートを達成し、良い流れでU23アジアカップに臨むこととなった。 日本代表には各年代で招集されており、大岩剛監督のチームにはJ1デビュー後の2023年9月に本格合流。U23アジアカップ予選を経験し、その後のアメリカ遠征にも参加。昨年末には元日開催のタイ代表戦に臨むA代表に初選出。プレー機会はなかったが、アジアカップ2023のメンバーにも入り、同い年のGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)の奮闘を傍から見守った。 今回のU23アジアカップではその鈴木の招集が叶わず、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)と正守護神を争う形に。3月の代表活動では、U-23マリ代表戦で野澤、U-23ウクライナ代表戦で小久保にゴールマウスが託されており、どちらがメインになるのかは横一線というところだろう。 そんな野澤の最大の特長は、鋭い反射神経を活かしたシュートストップ。193cmの長身ながら動き直しも速く、ハイボール処理も持ち味とする。しかし、U-23マリ戦では、ブラインドの状況で飛んできた無回転気味のショートバウンドのシュートを弾ききれず、押しこまれてしまう場面も。当然野澤だけの責任ではないが、結果的に3失点を喫しており、アジアカップ本番では名誉挽回の活躍が期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】チームを救ってきた野澤大志ブランドンのセーブ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="URdAMcY3M1Q";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.16 11:00 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly