過去の差別発言を否定するガットゥーゾ「私の発言は誤って伝えられている」

2021.07.06 16:46 Tue
Getty Images
フィオレンティーナを退任したジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が、自身に向けられる批判に反論した。『フットボール・イタリア』が伝えている。

ガットゥーゾ監督は2019年12月にナポリの指揮官に就任すると、半シーズンでコッパ・イタリア優勝を達成。しかし、昨季のセリエAではチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したこともあり、シーズン後に退任が発表された。
それからわずか2日でフィオレンティーナの指揮官へ就任したものの、上層部とチームの強化方針を巡って対立。双方合意のうえで、シーズン開幕前の退任が決定した。

この一連の動きには、ガットゥーゾ監督の代理人を務めるとされるジョルジュ・メンデス氏の存在が影響しているという報道もあったが、イタリア『La Repubblica』のインタビューに応じた同監督は否定。そもそもメンデス氏は自身の代理人ではなく、単なる友人だと説明している。

「メンデスは私の友人だ。彼は素晴らしい経験を持っており、私のキャリアにアドバイスをしてくれている。私は常にそれぞれの役割を尊重しているよ。移籍市場は私が決めるものではなく、ディレクターたちが決めるものだ」
「とはいえ私は野心的な監督であり、強くて機能的な選手をチームに加えたいと思っている。その選手の代理人が誰であろうと、それは変わらない」

「フィオレンティーナ退任の理由については話せない。ただ、繰り返しになるが私はフィオレンティーナの会長と会ったことはなかった」

また、ガットゥーゾ監督はフィオレンティーナ退任後、トッテナムの指揮官就任の可能性があったにも関わらず、過去にいくつもの差別的発言があったとしてファンからは猛反発。結局破談となっている。

しかし、ガットゥーゾ監督は過去の差別発言について誤解があると強調。加えて、SNSでの誤情報拡散や暴言は非常に危険だと警鐘を鳴らしている。

「(自身がしたとされる差別的発言が)破談の理由だとは信じがたい。私は人種差別者でも女性差別者でも同性愛差別者でもない。昔の発言が誤って伝えられていると思う。私の元チームメイトや指導した選手たちに、私との関係について聞いてみたらいい」

「くだらないことで時間を潰したくはないが、こうした経験が何かを教えてくれるはずだ。ソーシャルメディアでのヘイトは危険であり、非常に過小評価されていると思う。私は公人であり反応する強さがあるが、誰もが耐えられるわけではない。自分の方が弱いと感じて、窓から身を投げる人もいるだろう。深刻な問題だよ。なぜ誰もこの問題に行動を起こさないんだ」

「私は過去を生きているわけではなく、ソーシャルメディアを使う娘だっている。だが、露出狂については理解することはできず、家族旅行の写真をわざわざ投稿する意味もよく分からない。私は若者たちに、他人の人生ではなく自分の人生を生きるように言いたいね」
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