浦和の3-0敗戦はJリーグ史上初の処分、酌量で「選手の1カ月の出場停止」はなしに…チェック体制の見直しも検討
2021.07.01 16:22 Thu
Jリーグは1日、浦和レッズへの懲罰についてメディアブリーフィングを実施した。
今回の懲罰は、浦和が6月20日に行われた明治安田生命J1リーグ第18節の湘南ベルマーレ戦にU-24日本代表GK鈴木彩艷を先発起用。フル出場させていた。
しかし、鈴木はJリーグエントリー資格認定委員会への未申請により出場資格がなかった状態で試合に出場していたことに。浦和は無資格選手を試合で起用したことで処分された。
今回の処分は「けん責」と「3-0の敗戦」に決定。一方で、浦和は「今回の処分内容には受け入れがたい部分があり、クラブとして不服申立ても含めた対応を検討してまいります」と発表していた。
Jリーグ規律委員会は今回の処分を決定した中で、処分対象は3人に存在。今回の対象となった「鈴木彩艷」、「浦和レッズ」、そして「試合の取り扱い」となる。
一方で試合結果を2-3から0-3に変更する点については「試合の処分が肝となる部分で、ここを軽減すると骨抜きになってしまう」とし、「理由はどうであれ、出場してはならない選手が出場した試合なので、無効になるべき試合ということで、3-0の負け扱いというところは軽減できないという考えで今回の懲罰に至りました」と説明した。
なお、Jリーグにおいてこの処分は初の事例に。3-0の敗戦で個人記録を残したという点については「海外とかの過去の事例において、出てはいけない選手が出た場合、得点や試合中の懲罰、出場時間などの個人記録は残しているという過去の事例に則って対応しました」と過去事例を参考にしたとコメント。0-3という敗戦は、今年の天皇杯の山梨県予選決勝や、過去の日本代表の国際親善試合でも相手に出場資格のない選手がいることから0-3で結果が決まっていたことを参考にしたという。
一方で、試合前のエントリー確認にも不備があったことも事実。マッチコミッショナーがチェックした後でエントリーされることになるが、その点での不手際が決定打となった。
現在はエントリー資格がある選手と、クラブが提出するエントリーシートを目視で照らし合わせている状況だというが、この点でヒューマンエラーが起きやすい状況があると認識。「エントリー可能者リストというのは有効期間が明示されています。有効期間のチェック。試合が有効期間内かをチェックすることを徹底してもらいます」とし、「選手の名前、背番号の照合も行ってもらいます」と、基本的なところと見直すことが現時点でできることだとし、システム化、デジタル化を進めていければと今後の改善策を考えるとした。
なお、マッチコミッショナーに対する処分はないとし、「正しくエントリーする義務はクラブにある。今回はその義務は浦和レッズにある」とコメント。「マッチコミッショナーの義務に関して、そこにはありません」と説明した。
ただ、マッチコミッショナーの役割は「両クラブが公正な状態で試合を行うというためのチェック機能」としているため、見落としがあったことも事実。Jリーグは「公正に競技をするということにおいて、チェックの一端を担っているという事実はあるので、改善の余地はいくつかあると思うので、より公正にチェックがあるようにしていく」とコメント。「エントリー時に気がついていれば、そこでエントリー、出場は止められたと思います」とチェック体制の見直しが必要だと語った。
今回の懲罰は、浦和が6月20日に行われた明治安田生命J1リーグ第18節の湘南ベルマーレ戦にU-24日本代表GK鈴木彩艷を先発起用。フル出場させていた。
今回の処分は「けん責」と「3-0の敗戦」に決定。一方で、浦和は「今回の処分内容には受け入れがたい部分があり、クラブとして不服申立ても含めた対応を検討してまいります」と発表していた。
Jリーグ規律委員会は今回の処分を決定した中で、処分対象は3人に存在。今回の対象となった「鈴木彩艷」、「浦和レッズ」、そして「試合の取り扱い」となる。
Jリーグは「今回の懲罰については構成しているのは3つ。出場した選手個人、出場させた浦和レッズ、試合の取り扱い」と説明。規定では「出場した選手は1カ月の出場停止、出場したクラブも1カ月の出場停止、試合は3-0の敗戦が最大の懲罰」と説明。しかし「酌量する余地があるとして、浦和と当該選手に悪意はなかったということを確認し、個人と浦和レッズに対しての処分は大幅に軽減。選手への処分はなしとなりました」と鈴木への処分は無くなった。
一方で試合結果を2-3から0-3に変更する点については「試合の処分が肝となる部分で、ここを軽減すると骨抜きになってしまう」とし、「理由はどうであれ、出場してはならない選手が出場した試合なので、無効になるべき試合ということで、3-0の負け扱いというところは軽減できないという考えで今回の懲罰に至りました」と説明した。
なお、Jリーグにおいてこの処分は初の事例に。3-0の敗戦で個人記録を残したという点については「海外とかの過去の事例において、出てはいけない選手が出た場合、得点や試合中の懲罰、出場時間などの個人記録は残しているという過去の事例に則って対応しました」と過去事例を参考にしたとコメント。0-3という敗戦は、今年の天皇杯の山梨県予選決勝や、過去の日本代表の国際親善試合でも相手に出場資格のない選手がいることから0-3で結果が決まっていたことを参考にしたという。
一方で、試合前のエントリー確認にも不備があったことも事実。マッチコミッショナーがチェックした後でエントリーされることになるが、その点での不手際が決定打となった。
現在はエントリー資格がある選手と、クラブが提出するエントリーシートを目視で照らし合わせている状況だというが、この点でヒューマンエラーが起きやすい状況があると認識。「エントリー可能者リストというのは有効期間が明示されています。有効期間のチェック。試合が有効期間内かをチェックすることを徹底してもらいます」とし、「選手の名前、背番号の照合も行ってもらいます」と、基本的なところと見直すことが現時点でできることだとし、システム化、デジタル化を進めていければと今後の改善策を考えるとした。
なお、マッチコミッショナーに対する処分はないとし、「正しくエントリーする義務はクラブにある。今回はその義務は浦和レッズにある」とコメント。「マッチコミッショナーの義務に関して、そこにはありません」と説明した。
ただ、マッチコミッショナーの役割は「両クラブが公正な状態で試合を行うというためのチェック機能」としているため、見落としがあったことも事実。Jリーグは「公正に競技をするということにおいて、チェックの一端を担っているという事実はあるので、改善の余地はいくつかあると思うので、より公正にチェックがあるようにしていく」とコメント。「エントリー時に気がついていれば、そこでエントリー、出場は止められたと思います」とチェック体制の見直しが必要だと語った。
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