クロアチアvsチェコはドロー…シック2戦連発もペリシッチが主要大会4大会連続弾《ユーロ2020》
2021.06.19 03:01 Sat
ユーロ2020グループD第2節、クロアチア代表vsチェコ代表が18日にハムデン・パークで行われ、1-1のドローに終わった。
イングランド代表との初戦を0-1で落としたクロアチアは、今大会初勝利を目指す今回の一戦で先発2人を変更。チャレタ=ツァルに代わってロブレンが復帰し、ブロゾビッチに代わってブレカロを起用。システムも[4-3-3]からアタッカー4人を起用する攻撃的な[4-2-3-1]へ変更した。
一方、チェコは早くも今大会ベストゴールとの呼び声高いロングシュートを含むシックの2ゴールでスコットランド代表を2-0で下し、最高のスタートを切った。そして、連勝を狙う今節はクラルに代えてホレシュを2セントラルMFの一角で起用した以外、同じメンバーを継続した。
試合は初戦の結果を反映するかのようにチェコが勢いを持った入りをみせ、立ち上がりの主導権を掌握する。
右サイドのツォウファルが再三高い位置に飛び出してマソプストとのコンビネーションで深い位置を取り、際どいクロスを供給。さらに、得意のセットプレーで早い時間帯のゴールを目指す。18分にはそのツォウファルの折り返しに反応したシックが右足のシュートを放つが、これは枠を外れる。
その後はやや膠着状態が続いたが、30分過ぎにスコアが動く。33分、チェコのセットプレーの場面でDFロブレンとシックが競り合いの際に交錯。不可抗力ではあったものの、ロブレンのエルボーを鼻骨付近に受けたシックが鼻から流血すると、主審がオンフィールドレビューを行った後にチェコにPKを与えた。これをキッカーのシックが冷静に左隅へ決めて37分の先制点とした。
先にゴールを奪われたクロアチアはすぐさま反撃を開始。39分にはブレカロのスルーパスに抜け出したレビッチがゴール左から左足を振るが、これを枠に飛ばせない。さらに、クラマリッチにもシュートチャンスが訪れるが、これも決め切れなかった。
1点ビハインドで試合を折り返したクロアチアはハーフタイムに動く。レビッチとブレカロを下げてターゲットマンタイプのペトコビッチと、イバンシッツを同時投入した。
すると、この選手交代が立ち上がりの同点ゴールをもたらした。47分、ハーフウェイライン付近でファウルを受けたクロアチアはクラマリッチの意表を突くクイックリスタートからのミドルスルーパスにペリシッチが抜け出す。後半から左サイドに移った32歳MFはボックス左にドリブルで切り込み、左斜め45度から右足のシュートをファーポストに突き刺した。
なお、ペリシッチは2014年ロシア・ワールドカップからユーロ2016、2018年ロシア・ワールドカップと3大会連続でゴールを挙げており、今回のユーロ2020初ゴールによってクロアチア史上初の主要大会4大会連続ゴール記録者となった。
早い時間帯に追いついたクロアチアはペリシッチと、イバンシッツの両サイドを起点に前半にはあまり見られなかった厚みのある仕掛けで一気に逆転を狙う。
一方、追いつかれたチェコは失点から数分間はバタつく様子を見せたが、以降は前半同様に球際の勝負で盛り返し、試合を五分の状況に戻した。
後半半ばから終盤にかけては一進一退の攻防となる。攻守両面の強度を維持したいチェコはホレシュに代えてクラル、シックに代えてクルメンチクを投入するなど、4枚の交代カードを切っていく。
一連の選手交代によって動きが出ることが期待されたものの、試合終盤は互いに消耗が色濃くなかなか決定機まで持ち込めない。より勝ち点3がほしいクロアチアがよりゴールに迫る場面を作ったが。ペトコビッチらがシュートチャンスをモノにできず、試合はこのまま1-1でタイムアップを迎えた。
この結果、勝ち点を4ポイントに積み上げたチェコがグループリーグ突破に大きく近づいている。
なお、暫定首位のチェコは22日にイングランド戦、逆転突破に勝ち点3必須のクロアチアは同日にスコットランドとの最終節を戦う。
クロアチア 1-1 チェコ
【クロアチア】
ペリシッチ(後2)
【チェコ】
シック(前37[PK])
イングランド代表との初戦を0-1で落としたクロアチアは、今大会初勝利を目指す今回の一戦で先発2人を変更。チャレタ=ツァルに代わってロブレンが復帰し、ブロゾビッチに代わってブレカロを起用。システムも[4-3-3]からアタッカー4人を起用する攻撃的な[4-2-3-1]へ変更した。
試合は初戦の結果を反映するかのようにチェコが勢いを持った入りをみせ、立ち上がりの主導権を掌握する。
右サイドのツォウファルが再三高い位置に飛び出してマソプストとのコンビネーションで深い位置を取り、際どいクロスを供給。さらに、得意のセットプレーで早い時間帯のゴールを目指す。18分にはそのツォウファルの折り返しに反応したシックが右足のシュートを放つが、これは枠を外れる。
一方、攻撃的な布陣を採用もビルドアップの局面でチェコのプレスに手を焼くクロアチアは、なかなか良い形でボールを動かせない。幾度か相手の背後を狙うレビッチを目がけたロングボールで引っくり返そうとするが、相手の屈強な守備陣にことごとくはじき出される。なかなか攻め手を見いだせない中、23分には左CKの場面でモドリッチのグラウンダーの折り返しに反応したペリシッチがボックス中央で左足を振るが、このシュートはGK正面を突く。
その後はやや膠着状態が続いたが、30分過ぎにスコアが動く。33分、チェコのセットプレーの場面でDFロブレンとシックが競り合いの際に交錯。不可抗力ではあったものの、ロブレンのエルボーを鼻骨付近に受けたシックが鼻から流血すると、主審がオンフィールドレビューを行った後にチェコにPKを与えた。これをキッカーのシックが冷静に左隅へ決めて37分の先制点とした。
先にゴールを奪われたクロアチアはすぐさま反撃を開始。39分にはブレカロのスルーパスに抜け出したレビッチがゴール左から左足を振るが、これを枠に飛ばせない。さらに、クラマリッチにもシュートチャンスが訪れるが、これも決め切れなかった。
1点ビハインドで試合を折り返したクロアチアはハーフタイムに動く。レビッチとブレカロを下げてターゲットマンタイプのペトコビッチと、イバンシッツを同時投入した。
すると、この選手交代が立ち上がりの同点ゴールをもたらした。47分、ハーフウェイライン付近でファウルを受けたクロアチアはクラマリッチの意表を突くクイックリスタートからのミドルスルーパスにペリシッチが抜け出す。後半から左サイドに移った32歳MFはボックス左にドリブルで切り込み、左斜め45度から右足のシュートをファーポストに突き刺した。
なお、ペリシッチは2014年ロシア・ワールドカップからユーロ2016、2018年ロシア・ワールドカップと3大会連続でゴールを挙げており、今回のユーロ2020初ゴールによってクロアチア史上初の主要大会4大会連続ゴール記録者となった。
早い時間帯に追いついたクロアチアはペリシッチと、イバンシッツの両サイドを起点に前半にはあまり見られなかった厚みのある仕掛けで一気に逆転を狙う。
一方、追いつかれたチェコは失点から数分間はバタつく様子を見せたが、以降は前半同様に球際の勝負で盛り返し、試合を五分の状況に戻した。
後半半ばから終盤にかけては一進一退の攻防となる。攻守両面の強度を維持したいチェコはホレシュに代えてクラル、シックに代えてクルメンチクを投入するなど、4枚の交代カードを切っていく。
一連の選手交代によって動きが出ることが期待されたものの、試合終盤は互いに消耗が色濃くなかなか決定機まで持ち込めない。より勝ち点3がほしいクロアチアがよりゴールに迫る場面を作ったが。ペトコビッチらがシュートチャンスをモノにできず、試合はこのまま1-1でタイムアップを迎えた。
この結果、勝ち点を4ポイントに積み上げたチェコがグループリーグ突破に大きく近づいている。
なお、暫定首位のチェコは22日にイングランド戦、逆転突破に勝ち点3必須のクロアチアは同日にスコットランドとの最終節を戦う。
クロアチア 1-1 チェコ
【クロアチア】
ペリシッチ(後2)
【チェコ】
シック(前37[PK])
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