【ユーロ2020/グループC展望】オランダ優位も実力拮抗のグループ

2021.06.13 18:00 Sun
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ユーロ2020のグループステージが6月11日に開幕する。グループCはタレントの質で上回るオランダが本命も、ウクライナ、オーストリア、北マケドニアと東欧の曲者が並ぶ実力拮抗のグループだ。◆タレント揃いも安定感欠く新生オランイェ~オランダ~
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最高順位/優勝
予選戦績/6勝1分け1敗(グループC2位)
監督/フランク・デ・ブール
注目選手/MFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)
2大会ぶり10度目の出場となるオランダは、ブラジル・ワールドカップ(W杯)で3位入賞を果たすも、ユーロ2016、ロシアW杯と国際主要大会2大会連続で予選敗退という屈辱を味わった。しかし、国内屈指の名門アヤックスのヨーロッパでの躍進や、前指揮官ロナルド・クーマンの優れた手腕によって2018-19シーズンのUEFAネーションズリーグでは準優勝と復活を印象付けた。

今予選ではグループCをドイツに次ぐ2位で突破し、3大会ぶりの主要大会本選に駒を進めた。ただ、バルセロナの新指揮官就任に伴いクーマンが退任し、昨年9月に就任したデ・ブール新監督の下で試行錯誤の状況が続く。エースFWデパイ(リヨン)を始め、キャプテンのMFワイナルドゥム(リバプール)、DFデ・フライ(インテル)、DFデ・リフト(ユベントス)と各ポジションに5大リーグのビッグクラブで活躍する実力者、MFグラフェンベルフ(アヤックス)、FWマレン(PSV)と今後が楽しみな若手タレントを擁するが、世界屈指のセンターバックであるファン・ダイク(リバプール)の不在やタレント不足のGKなど幾つか課題も散見。そのため、指揮官の采配も含め大会を通じて安定したパフォーマンスを見せられるかが、グループ突破のカギを握る。

注目選手は24歳の若さながらも百戦錬磨のベテランさながらのプレーでチームをオーガナイズするMFフレンキー・デ・ヨング。デ・リフトと共に前述のアヤックス躍進の立役者の1人となった超万能型MFは、加入2年目となった今シーズンのバルセロナでもシーズンを通してハイパフォーマンスを披露。アンカー、インサイドハーフ、センターバックと様々なタスクを託された中、前目で使われれば果敢なゴール前への飛び出し、後ろ目で使われれば、安定した繋ぎ、局面を変える持ち出し、強度の高い守備とその貢献は絶大だった。
代表ではワイナルドゥムと共に中盤の主軸を担い、チームの戦い方に応じて守備的なデ・ルーン(アタランタ)、攻撃的なクラーセン(アヤックス)らが3枚目として入る形が多く、バランサーの役割と共に決定的なラストパスやフィニッシャーとしての仕事も期待される。

◆前回王者抑えての予選首位通過の実力は本物~ウクライナ~
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最高順位/グループリーグ敗退
予選戦績/6勝2分け(グループB1位)
監督/アンドリー・シェフチェンコ
注目選手/MFルスラン・マリノフスキー(アタランタ)

2大会連続3度目の出場となるウクライナは、“ウクライナの矢”の異名を持つレジェンドストライカー、シェフチェンコ監督の下で悲願のグループリーグ突破を目指す。ロシアW杯では予選敗退となったが、英雄指揮官の下で継続路線を歩む東欧の実力派は今予選で前大会王者ポルトガルに1勝1分けの戦績を残し、堂々のグループB首位通過を決めた。

さらに、UEFAネーションズリーグやW杯予選ではスペインやスイスという強豪を破った他、世界王者フランス相手にドローに持ち込むなど調子の波こそあるものの、その実力を考えればグループリーグ突破の可能性は十二分にあるはずだ。今シーズンのプレミアリーグ王者マンチェスター・シティで主力を張ったMFジンチェンコを除きビッグネームはいないが、スカッドにはチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの常連であるシャフタール、ディナモ・キエフと国内屈指の名門の主力が多数おり、チームとしての経験値は非常に高い。

注目選手に関してはジンチェンコやDFマトヴィエンコ(シャフタール)、MFマルロス(シャフタール)らも気になるが、アタランタで活躍するMFルスラン・マリノフスキーを選んだ。名門シャフタールのアカデミー出身もベルギーのヘンクでブレイクを果たした28歳のレフティーは、2019年に加入したアタランタでも2シャドーの一角で主力を担う。智将ガスペリーニが求める攻守両面でのハードワークに加え、優れた攻撃センス、高精度の左足のキックを武器に今季のセリエAでは36試合8ゴール12アシストと圧巻の活躍を披露した。代表では攻撃的MFを主戦場にドリブルでの局面打開、ラストパス、強烈な左足のミドルシュートなど崩しの全権を握る。

◆実績劣るもブンデス強豪在籍の主力躍動に期待~オーストリア~
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最高順位/グループリーグ敗退
予選戦績/6勝1分け3敗(グループG2位)
監督/フランコ・フォーダ
注目選手/MFマルセル・ザビッツァー(RBライプツィヒ)

2大会連続3度目の出場となるオーストリアは、本選初勝利と共に初のグループリーグ突破が目標となる。長年ヨーロッパの第2集団に位置するチームは今予選においてもスロベニア、北マケドニア、イスラエルを退けてポーランドに次ぐグループG2位通過となった。ただ、直近のテストマッチでイングランドに敗れるなど、第1集団との実力差は大きく、過去2度のユーロで未勝利と大舞台における勝負弱さも気がかりなところだ。

それでも、現スカッドには長らくバイエルンの絶対的主力に君臨し、先日にレアル・マドリー移籍が発表された大黒柱のDFアラバを始め、DFライナー(ボルシアMG)、DFヒンテレッガー(フランクフルト)、MFライマー(ライプツィヒ)、MFシュラーガー(ヴォルフスブルク)ら隣国ドイツのブンデスリーガの強豪クラブで活躍する選手が揃う。ややパンチ力不足のアタッカー陣の中で主砲アルナウトビッチ(上海海港)と、今季のシュツットガルトでリーグ戦16ゴールを挙げた新星FWカライジッチ辺りが結果を出せれば、悲願達成は十分に可能だ。

注目選手では前述のカライジッチやMFバウムガルトナー(ホッフェンハイム)といった若手タレントも気になるが、アラバと共にチームを牽引するMFマルセル・ザビッツァーを選んだ。ブンデスリーガ、ヨーロッパの舞台で躍進を続けるRBライプツィヒを長らく支える27歳は、高い戦術理解度と中盤の複数ポジションをこなせるユーティリティ性が売りの万能型MF。攻守両面で高いプレー強度が求められるライプツィヒにおいてもそのアスリート能力は際立っており、強烈なミドルシュートや果敢なゴール前への飛び出しからゴールを陥れる決定的な仕事までこなす。また、昨シーズンのチャンピオンズリーグで見せたようなビッグマッチでの勝負強さ、卓越したリーダーシップという資質は、今大会のオーストリアの成功の可否を左右することになるはずだ。

◆初出場で旋風起こせるか~北マケドニア~
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最高順位/初出場
予選戦績/4勝2分け4敗(グループG3位)
監督/イゴール・アンゲロフスキ
注目選手/FWゴラン・パンデフ(ジェノア)

待望の本大会初出場を果たした北マケドニアは、前大会のアイスランドのようにアウトサイダーとして旋風を起こすことが期待される。前述のオーストリアと同じグループGを3位で終えた東欧の小国は、コソボ、ジョージアとのプレーオフを制して本大会行きの切符を手にした。

その実績を考えれば、本大会出場チームにおいてフィンランドと並んで最も評価の低いチームと言えるが、現スカッドにはDFアリオスキ(リーズ)、MFエルマス(ナポリ)、MFバルディ(レバンテ)、MFアデミ(ディナモ・ザグレブ)といった5大リーグやその他の強豪クラブでプレーする実力者が揃っている、侮れないチームだ。

それでも、注目選手を一人挙げるとすれば、長らく同国のフットボール界をけん引してきた生けるレジェンドのFWゴラン・パンデフだ。2001年のデビュー以降、いずれも歴代最多の119試合出場37ゴールを誇る37歳のストライカーは、インテル時代の2009-10シーズンにトレブル、ラツィオとナポリで3度のコッパ・イタリア優勝を経験。また、長らく活躍するセリエAでは通算470試合以上に出場し、100ゴール以上を挙げている。

今シーズンもジェノアでセリエA29試合に出場し7ゴールと健在ぶりを見せており、古巣ナポリ戦ではチームに金星をもたらすドッピエッタ、アタランタ戦でも1ゴール1アシストと存在感を発揮している。そのため、代表チームで臨む初の大舞台においても、百戦錬磨のベテランストライカーの働きぶりが非常に重要となるはずだ。

【試合日程】
◆第1節
▽6/13(日)
《25:00》
オーストリア vs 北マケドニア
《28:00》
オランダ vs ウクライナ

◆第2節
▽6/17(木)
《22:00》
ウクライナ vs 北マケドニア
《28:00》
オランダ vs オーストリア

◆第3節
▽6/21(月)
《25:00》
北マケドニア vs オランダ
ウクライナ vs オーストリア

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2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、柏レイソルを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:17位(6勝15分け13敗) 2022シーズン:7位(13勝8分け13敗) 2021シーズン:15位(12勝5分け21敗) 【昨季チーム得点王】 細谷真大 14ゴール 【今季ノルマ】 残留 【編集部イチオシ】 FW細谷真大 昨季J1:34試合出場/14ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆ギリギリの残留</span> 昨季は天皇杯で11年ぶりの決勝進出とタイトルにもう一歩のところまで迫ったが、リーグ戦はというと、前年の7位から大きく落としての17位に。ネルシーニョ監督の後任として井原正巳監督が指揮するようになってからも課題が少なかったわけではなかったが、最下位のみが降格というレギュレーションにも希望を見いだしつつ、犬飼智也の夏加入や守備整備で勝ち点を着実に積み上げ、残留を決めた。 <span class="paragraph-subtitle">◆補強は…</span> J1優勝の過去を持つチームであるのを考えると、到底満足できるものではなく、この冬のチーム整備から力を入れていきたいところだったが、補強はレンタルバックとJ2からのステップアップが中心に。昨年もJ1クラブでプレーした新戦力は木下康介に限られており、ほかの新顔では野田裕喜や白井永地、島村拓弥といった個人昇格者が占める。 <span class="paragraph-subtitle">◆細谷真大の残留は朗報だが</span> 一方、主力からの退団者では椎橋慧也、仙頭啓矢、山田康太がそれぞれ新たなチャレンジを選択。武者修行先の徳島ヴォルティスで昨季13ゴールとブレイクの森海渡は横浜FCによもやの完全移籍を決断した。昨季14ゴールのエース、細谷真大に冬の海外移籍がなさそうな情勢というのは朗報だが、チーム力は現時点でIN&OUTの動向からしてダウン感が強い。 <span class="paragraph-subtitle">◆若手の成長度合いでチーム力が変化も</span> ほかでは守備の立て直しにひと役を買った犬飼の完全移籍移行も良い知らせではあったが、現時点ではJ1経験の乏しい選手がどこまで戦力として独り立ちしていけるかどうかといったところ。修行でひと回り大きくなって戻った鵜木郁哉をはじめ、ポテンシャルを秘めた若手も多く、そこから何選手が台頭を遂げるかでチーム力も変わってくる。 <span class="paragraph-subtitle">◆シーズンを通じて天皇杯決勝の戦いを</span> 攻守にわたって多くの課題を持ち越しての今季だが、天皇杯決勝では川崎フロンターレを相手に前線からのプレッシングと組織としての守りで相手のパスワークに制限をかけ、PK戦にもつれる死闘。川崎Fを大いに苦しめたあのスタイルは可能性を感じさせ、今季の初めから打ち出していければ楽しみだ。井原監督も続投。17位に沈んだ昨季からの巻き返しを期す。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 DF野田裕喜(26)←モンテディオ山形/完全移籍 DF関根大輝(21)←拓殖大学/新加入 DF犬飼智也(30)←浦和レッズ/完全移籍移行 MF島村拓弥(24)←ロアッソ熊本/完全移籍 MF白井永地(28)←徳島ヴォルティス/完全移籍 MF熊坂光希(22)←東京国際大学/新加入 MF鵜木郁哉(22)←水戸ホーリーホック/期限付きより復帰 FW木下康介(29)←京都サンガF.C./完全移籍 FW升掛友護(20)←愛媛FC/期限付きより復帰 【OUT】 DFブエノ(28)→未定 DF岩下航(24)→期限付き移籍 DF田中隼人(20)→V・ファーレン長崎/期限付き移籍 DF大嶽拓馬(21)→EDO ALL UNITED/完全移籍 DFエメルソン・サントス(28)→インテルナシオナウ(ブラジル)/完全移籍 MF三原雅俊(35)→未定 MF椎橋慧也(26)→名古屋グランパス/完全移籍 MF山田康太(24)→ガンバ大阪/完全移籍 MF仙頭啓矢(29)→FC町田ゼルビア/完全移籍 MF落合陸(24)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍 MF加藤匠人(24)→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍 FWドウグラス(36)→未定 FWアンジェロッティ(25)→FC今治/完全移籍 FW森海渡(23)→横浜FC/完全移籍 2024.02.15 18:15 Thu

攻撃陣は多士済々、2年目のクラモフスキー体制は真価を発揮できるか【J1開幕直前ガイド|FC東京】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、FC東京を紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:11位(12勝7分け15敗) 2022シーズン:6位(14勝7分け13敗) 2021シーズン:9位(15勝8分け15敗) 【昨季チーム得点王】 ディエゴ・オリヴェイラ 15ゴール 【今季ノルマ】 上位 【編集部イチオシ】 MF松木玖生 昨季J1:22試合出場/1ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆不完全燃焼に終わった昨シーズン</span> アルベル監督の下で2年目を迎えた2023シーズン。タイトル争いを目標としながら開幕から成績が安定せず、6月にリーグ戦3連敗を喫して12位にまで沈み、アルベル監督解任の決断を下した。後任にピーター・クラモフスキー監督が就任してからも劇的な改善はなく、パフォーマンスも低調に。最終的にはリーグ11位、3シーズン無冠の結果に終わり、誰にとっても不満の残る1年となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆即戦力を補強し攻撃陣は多士済々</span> 思うような結果を残せなかった昨シーズンからの巻き返しを目指し、即戦力の補強に成功した。主だったところでは北海道コンサドーレ札幌から小柏剛、アルビレックス新潟から高宇洋、鹿島アントラーズから荒木遼太郎を獲得。さらに、ウニオン・ベルリンからは遠藤渓太が加わり、アタッカーの選択肢が豊富になったことは頼もしい。一方で、守備陣についてはユースからの昇格や大卒の加入など、最小限にとどまった。 <span class="paragraph-subtitle">◆クラモフスキー監督にとって勝負の年に</span> 即戦力の補強に成功し、渡邊凌磨こそ去ったもののディエゴ・オリヴェイラ、松木玖生、小泉慶ら多くの主力は残留。上位を争える戦力は十分揃っているだけに、就任2シーズン目を迎えるクラモフスキー監督の手腕が問われることになるだろう。昨シーズンは途中就任の難しさもあり、最後まで説得力のあるサッカーは見せられず。前クラブのモンテディオ山形でも2シーズン目に成績を上げJ1参入プレーオフにチームを導いているだけに、指揮官がどのような采配を振るうかは注目だ。 <span class="paragraph-subtitle">◆新時代に向けた第一歩を踏み出せるか</span> ここ最近はタイトル争いに絡めず、もどかしい想いを抱くファンも少なくない。そんな中で、クラブは創設25周年を契機にエンブレムを一新。ここから新しい歴史を築いていく決意を新たにした。今シーズンは東京ヴェルディやFC町田ゼルビアの昇格により、にわかに首都が熱気を帯びているが、そんな中で長年J1を戦ってきた矜持を示し、ファンを熱狂させるサッカーが見せられるか、クラブの真価が問われる。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GK小林将天(18)←FC東京U-18/昇格 GK波多野豪(25)←V・ファーレン長崎/期限付き移籍より復帰 DF岡哲平(22)←明治大学/新加入 DFペク・インファン(18)←チョナンジェイル高校(韓国)/新加入 DF東廉太(19)←SC相模原/期限付き移籍より復帰 MF高宇洋(25)←アルビレックス新潟/完全移籍 MF安斎颯馬(21)←早稲田大学/新加入 MF荒木遼太郎(22)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍 MF遠藤渓太(26)←ウニオン・ベルリン(ドイツ)/期限付き移籍 MF安田虎士朗(20)←栃木SC/期限付き移籍より復帰 MF品田愛斗(24)←ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍より復帰 MF原川力(30)←セレッソ大阪/完全移籍移行 FW小柏剛(25)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍 FW野澤零温(20)←松本山雅FC/期限付き移籍より復帰 【OUT】 GKヤクブ・スウォビィク(32)→コンヤスポル(トルコ)/完全移籍 DF木村誠二(22)→サガン鳥栖/期限付き移籍 DFペク・インファン(18)→ツエーゲン金沢/期限付き移籍 DF大森理生(21)→いわきFC/期限付き移籍 DF蓮川壮大(25)→清水エスパルス/期限付き移籍 DF岡庭愁人(24)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍 MF渡邊凌磨(27)→浦和レッズ/完全移籍 MF青木拓矢(34)→未定/契約満了 MF塚川孝輝(29)→京都サンガF.C./期限付き移籍 MFアルトゥール・シルバ(28)→大宮アルディージャ/完全移籍 MF西堂久俊(22)→鹿児島ユナイテッドFC/期限付き移籍 MF梶浦勇輝(20)→ツエーゲン金沢/育成型期限付き移籍延長 MF内田宅哉(25)→名古屋グランパス/完全移籍移行 FWアダイウトン(33)→ヴァンフォーレ甲府/完全移籍 FW熊田直紀(19)→ヘンク(ベルギー)/期限付き移籍 FWペロッチ(26)→シャペコエンセ(ブラジル)/期限付き移籍満了 2024.02.14 19:00 Wed
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