メンバーはU-24日本代表戦を中心に、セルビア代表との一戦に森保一監督「どれだけ相手を上回っていけるか」

2021.06.10 19:08 Thu
©超ワールドサッカー
10日、日本代表の森保一監督がキリンチャレンジカップ2021のセルビア代表戦の前日会見に出席した。

5月28日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー代表戦から活動している日本代表。今回の活動では、ミャンマー戦のほか、U-24日本代表戦、タジキスタン代表戦と3試合を行い、残り2試合が予定されている。
セルビア代表戦を前に、日本代表からはエースであるFW大迫勇也(ブレーメン)が離脱。代役としてFWオナイウ阿道(横浜F・マリノス)が追加招集されている。

今回のシリーズの中で最も力のある相手であるセルビア代表戦に向けて森保監督がコメントした。

ーセルビア戦のテーマ、スタメンの考え方は
「セルビアという強豪と戦えることを楽しみにしていますし、この戦いにおいて、世界で我々が勝っていく基準を確かめられること、測るには最高の対戦相手だと考えています」

「おそらく、セルビアは攻撃も守備もインテンシティ高く、そして色々な面でスピードもあると思いますし、時間とスペースがない中での戦いで、我々がどれだけ相手を上回っていけるかということを選手たちには思い切りトライして欲しいと思います」

「FIFAランクも我々が28位でセルビアは25位で、実際には25位以上の力があると思っています。親善試合はできるだけ強いチームといつも対戦したいと思っていて、今回セルビア代表を呼んでいただけて、プレーする機会をいただけたことは嬉しいですし、感謝したいと思います」

「全員というわけではないですが、一部変更はありますけど、U-24のオリンピック代表と試合をした時のスタメンが中心になっていくかなと思います。そこからタジキスタン戦の試合から何人かを先発を入れ替えると。実際は今日のトレーニングを見て決めたいと思います」

「相手も3バックで基本的に戦ってきているチームだと思うので、色々考えないといけないですし、直近のジャマイカ戦は前半は[4-1-4-1]という形で、中盤のアンカーをしていた選手が落ちて3バックにする可変システムをしていて、後半は3バックを本来の形を使ってきていたと思います」

「セルビアも我々との試合で色々チャレンジしてくるところがあると思うので、選手たちには相手が3バックでも4バックでも対応できるように言っています」

「我々は基本的な4バックの形から、4バックで来ても3バックで来ても柔軟に戦えるかどうかを見ながら、状況によって形を変えることも考えたいと思います」

ーセルビアは中盤の底に入るグデリがキーになると思われるがどう対策していく考えか

「セルビアは攻撃力も守備力も非常にレベルの高いチームですし、攻撃に関してはポルトガル戦ではカウンターで点を取ったり、その前のアイルランド戦も縦に早い形で得点できています」

「遅攻でもビルドアップ能力の高い選手がいるので、そこで簡単にというか、相手に自由にボールを握られないように、良い守備をしていかなければいけないかなと思います」

「前から行くのか、ブロックを作っていくのかは状況次第ということで考えたいと思いますが、相手の中盤のグデリやディフェンスラインの起点は明日の試合ではしっかり潰せるようにしたいと思います」

「そうでなければ前線に良いボールを供給されて苦しむので、良い守備から攻撃につないでいくこと。相手に対応しながら抑えていきたいと思います」

「ただ守備だけで終わらないように、良い守備から良い攻撃へと、これまでやって来たこと、相手の嫌がることを今日の練習で準備したいと思います」

ーセルビアは先述のジャマイカ戦で3バックと4バックを併用していた。日本の選手の対応力についてはどう考えているか

「課題が見えた方が良いと思いますが、この5月の後半からの6月シリーズは自分たちの課題が見えるということはあまりなかったので、我々が困るような状況が生まれるとそこで試合の中で修正しながら問題解決していくということです」

「そこを上回って、勝利に向かって戦うという部分は今後のチーム力のレベルアップに繋がると思っています」

「あまり難しい局面はない方が良いかもしれませんが、チームや個人の戦術のためには難しい事が起きて乗り越える方が良いかなと思います」

「アジアカップ決勝のカタール戦の3バックで、相手がアンカーをつけてきた時のイメージだと思いますが、私もあの試合は絶対に忘れてはいけないと思います」

「相手が可変して3バックできても基本的な考え方は選手たちに伝えて、柔軟に対応してもらいたいなと思います。選手が迷わない事が必要だと思います」

「3バックの対応としては、去年10月にコートジボワールが3バックで戦ってきて、3バックなのか4バックなのかという両方やっているチームだったので、そこで練習の時から対応して良い感じでできていました。過去の苦い経験からポジティブな経験に変えていけて、そこをレベルアップしていけるようにベースが上がっていると思います」

「現代サッカーは可変システムは当たり前のようにチームは使っているので、相手がやってきたときに対応することと、我々が相手が嫌がるように少し流動的に攻守で形を変化させるということはトライしていきたいと思います」
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新理事会と残念だった西尾隆矢の報復/六川亨の日本サッカー見聞録

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