ユーロ前のテストマッチ快勝のポルトガル、指揮官はチームに自信「素晴らしいチームであることに疑いの余地はない」

2021.06.10 11:09 Thu
Getty Images
ポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督が、チームに対する自信を示した。ポルトガルサッカー連盟(FPF)が伝えている。

ポルトガルは9日に行われた国際親善試合で、イスラエル代表と対戦。11日から開催されるユーロ2020に向け最後のテストマッチとなった一戦は、終始相手を圧倒。MFブルーノ・フェルナンデスやFWクリスティアーノ・ロナウドのゴールによって、4-0で快勝した。
最高の形でテストマッチを締めくくったポルトガルは、15日に行われるユーロ初戦でハンガリー代表と対戦する予定となっている。

試合後のインタビューに応じたサントス監督は、チームのパフォーマンスを称えつつ課題にも言及。改善をしつつ、王者として臨むユーロで良い結果を残したいと意気込んだ。

「前半は並外れたものではなかったが順調だった。特に最初の20分は非常に良かったと思う。守備でも攻撃でもゲームに集中して、6つものゴールシチュエーションを作れた。そこで2つ、3つのゴールを決めていれば、ゲームは自然と変わっていただろう」
「個々のプロセス、ボールのリカバリー、ボールの循環という点を見ても、パスミスは少なく、しっかりボールを回しながらサイドを狙えており、とても迫力があった。ただ、その後はボールを持っても少し孤立してしまい、客観性のない15分があった。とはいえ、そこから再びペースを上げ2ゴールを決められたことも事実だ。前半は全体的に良かったよ」

「後半は少し形を変えた。クリスティアーノに近い選手を作るため、中盤の2人がより内側、ラインの間に入ってくるようにして、ウイングバックはより自由にプレーできるようにしたんだ。ただ、全体が間延びしてパスミスが増え、動きが客観的でなくなった。常に試合をコントロールしていたにもかかわらず、状況があまり良くない時間もあったと思う」

「最終的には、期待通りの結果を出せただろう。(ジョアン・)カンセロが入ったことで、うまく立ち直れた。ただし、改善すべき点があるのは確かだ。いくつかの時間帯で見られたような、パスミスは無くす必要がある。我々は落ち着いて、ユーロの準備をしていくよ」

「我々が素晴らしいチームという点に、疑いの余地はない。実際、選手たちは大会に向けて大きな意志を持っている。彼らは強い集団精神を持っており、私もチームをまったく疑っていない」
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