「正直ビックリ」日本代表の強度の高さに驚いたMF坂元達裕「アピールする場を作らないと」と貪欲な姿勢

2021.06.05 13:05 Sat
©超ワールドサッカー
札幌でのU-24日本代表戦を終えた日本代表は、活動の場を大阪に移し、7日に控えるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のタジキスタン代表戦に向けて準備を進める。

すでに2次予選突破を決めている日本代表は、4日のトレーニングを休みにし、選手たちの休養に当てることに。5日から改めて準備をスタートする。
MF坂元達裕(セレッソ大阪)が、メディアのオンライン取材に応対。今回の合宿が日本代表として初めての活動となり、先日のU-24日本代表戦でデビューを果たした。

坂元はデビュー戦について「なかなか攻撃の時間が作れず、守備の時間が増えた中で、自分の良いところをアピールできたらと思いましたが、足りない部分はたくさんあったので、練習から次の試合に向けてやっていきたいと思います」とコメント。アピールできる部分が少なかったとし、次のチャンスを目指したいと語った。

自身のプレーが出せなかった要因については「もっともっとチャレンジする姿勢というか、ゴールに向かう姿勢を出せていければと思います」とコメント。守備の時間が増えた中でも、ゴールに向かう姿勢を見せたいとした。
7日のタジキスタン戦に出場すれば、公式戦での初キャップとなり、W杯予選も初の経験となる。試合に向けては「初めて代表でチャレンジする場をもらって、挑戦していくしかないと思っているので、もっともっと力強くというか、結果を残すという強い思いを前面に出していければと思います」と語り、しっかりとアピールしたいと意気込みを語った。

日本代表歴もなかった坂元にとって初めての代表チーム。海外組も多く、これまでより一段レベルが上がっているチームにいきなり合流したが「みんな優しいですし、国内組の選手は常に一緒に行動しているので話せますが、海外組は練習でしか会わないので、ゆっくり話す時間がないです。徐々にコミュニケーションをとっていければと思います」とコメント。コミュニケーションを取っていきたいと語った。

その坂元はトレーニングで「代表活動自体初めてですが、球際の部分やプレスのスピードは自分が今まで感じたことないスピード感でした」と語り、「正直ビックリしましたし、この中で思うようなプレーができれば、もっともっと上に行けるのかなと思います」と、レベルの違いを体感したと語り、求められていることが高いと感じたようだ。

また「練習の強度というのは本当に高いので、後ろの選手と連係を取りながら、話し合いながらできていると思います」と語り、ピッチ上でのコミュニケーションが重要だとした。特に驚いた選手はおらず「全員」と語る坂元。「海外組の選手を中心に、全員がスピード感があって、守田さんとか練習でマッチアップすることはありますが、球際の強さが全然違うなと感じました」と語り、対峙して感じる強さがあると語った。

国内組の選手としては、チームの底上げに重要な役割を担うことに。また、9月から始まる予定の最終予選に向けては、すでに大会が終了している東京オリンピック世代の選手たちも、A代表でしか活躍の場がなくなるため、完全な競争相手となる。

底上げのために必要なことについては「初めて代表に入った選手とか、普段絡んでいない選手が結果を残すことが底上げにつながると思います」とコメント。その中で生き残るためには「サイドの選手は結構圧倒的なスピードを持っていたりする選手が多いんですが、自分はそこまでスピードがあるタイプではないので、良さを出すには落ち着いて周りを見ながらプレーすることが大事で、一番良いプレーを選択して、ゴールに向かうプレーを増やせていければと思います」と語り、スピードを武器にするMF伊東純也(ヘンク)とは別の武器を見せたいとした。

ここ数試合は前線の組み合わせが変わった中で大きく結果を残せているだけに、割って入る難しさが増した印象。その中で坂元は「前の選手は足元があるので、自分が中に入ってリズムを作って、前に当ててもう一回受けてゴールに向かうというプレーは増やしていいと思います」とイメージしており、「外は自分の武器を出す部分ではありますが、中でも前の選手とコンビネーションとって崩すことは自分にもできると思っています」と、カットインしてからのプレー幅を広げていきたいと語った。

C大阪では縦への突破も武器の1つだが「一対一も自分の武器ではありますけど、ボールを持った時に味方とて連係して、クロスを上げたり中で崩すのは得意なので、チームが変わっても状況に応じて、いろいろな選択肢を持ってやっていければと思います」とコメント。普段とは違うプレーが求められても戦えると語った。そのためにはアピールが必要だが「ミスを恐れずにチャレンジすることが一番大事だと思っています」と、自分のプレーを出していき続けたいと意気込んだ。

ただ、一方で危機感もある様子。「自分の武器であるドリブルはどこかでアピールする場を作らないといけないですし、そういう状況を試合で、ポジショニングや味方との連係で仕掛けられる舞台を作って、チャンスがあるときはどんどん自分の武器であるドリブルをどんどん出せればと思います」と語り、試合に出た時には貪欲にアピールしていきたいと語った。
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