今季は横浜FMでゴール量産のFW前田大然、貪欲にゴールを狙う「危機感を持ってやりたい」

2021.05.31 21:25 Mon
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東京オリンピックに臨むU-24日本代表が、31日にトレーニングキャンプをスタートさせた。

開幕まで約1カ月となった東京オリンピック。U-24日本代表は、3名のオーバーエイジ(OA)枠の選手を招集し、最後の選考の場を迎えた。
OAには、A代表でキャプテンを務めるDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)と主力であり、ヨーロッパでの経験もある選手たちが名を連ね、世代の選手たちの競争が激化することとなった。

合宿初日、トレーニング前に選手たちがオンラインのメディア取材に応対。FW前田大然(横浜F・マリノス)がOAや今回の合宿について語った。

3月のU-24アルゼンチン代表との連戦にはケガの影響で招集されながらも不参加だった前田。OAにはFW大迫勇也(ブレーメン)が選ばれると噂された中で、全てが後ろの選手となった。
その点については「今回の合宿でFW陣が結果を残さないと、FWにOAを使おうと考えると思うので、危機感を持ってやりたいと思います」とコメント。逆に自分たちに責任がのしかかっていることを強調した。

今回の合宿ではU-24ガーナ代表、そしてジャマイカ代表との親善試合が組まれている。2試合については「どんな形であろうと、勝たないとダメだと思いますし。僕自身はゴールを取らないといけないと思うので、僕自身はゴールにこだわってやっていきたいと思います」とコメント。ゴールを奪うと意気込みを語った。

3月のアルゼンチンとの試合については「もちろん行きたかったですが、試合を観ることしかできなかったです。僕がいたら点を取れたなと思われるように、今回の合宿に来ています。今回の合宿は大事だと思います」とコメント。自分の存在価値を今回示したいと意気込んだ。

前田は今シーズンの明治安田生命J1リーグでここまで16試合に出場し9得点を記録。好調を維持し続けている。最近は左ウイングでの出場が多いが「サイドで最近は試合に出ていますが、点を取っているのは中に入ってプレーしている時なので、サイドというよりはFWとしてプレーしているときに決めているときだと思います」とコメント。起用されている中でも、中央に入るプレーでゴールを奪えていると語った。

自分のポジションとしては「トップの選手なので、一番前で出たいという気持ちでいます」とコメント。シーズン当初にプレーしていた1トップでの起用を代表ではされたいと語っている。

その代表チームには昔からの知り合いがいる。それはサガン鳥栖のFW林大地だ。3月の活動で追加招集されると、2試合目のアルゼンチン戦でデビュー戦初ゴールを記録。前田はその試合をフルで観ていたと言い「その時は大地が出て、小学校から知っている中なので、一緒にできたら嬉しいのと、負けてられないなと」とコメント。「去年から調子の良さを継続していて、負けたくないので、切磋琢磨できればと思います」と、刺激を感じていることを隠さなかった。

前田の持ち味といえばスピード。先日の柏レイソル戦では、守備時に素晴らしいスプリントを見せてピンチを防いだ場面もあった。

前田は「スピードが持ち味なので、攻撃だけじゃなく、守備の面でもそのスピードは発揮できると思っています」とコメント。「守備でもチームを助けられればと思います」と、攻撃以外の部分でもチームを助けたいと語った。

今回は前述の通り後ろの選手がOAとして招集されているが、3人の印象は「A代表でバリバリ試合に出ている選手なので、心強いですし、その分攻撃陣にはいないので、その分僕たちが点を取らないといけないなと思います」と自分たちの責任感が増したとコメント。守備陣の安定感については「マリノスは守備が安定していて、攻撃も自由にやらせてもらっているので、後ろが安定しているとやりやすいと思います」と語り、前線の選手としても安心して守備を任せられることは大きいようだ。
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