タイトルが遠いユナイテッド…ファーディナンド氏は課題を指摘「個の力に頼り過ぎている」

2021.05.27 16:22 Thu
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるリオ・ファーディナンド氏が、古巣に苦言を呈した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

ユナイテッドは26日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝でビジャレアルと対戦。勝てば2016-17シーズン以来のタイトル獲得となる一戦だったが、PK戦までもつれ込んだ試合はGKダビド・デ・ヘアが外したことで敗戦となった。
この結果、既にプレミアリーグ2位、FAカップ準々決勝敗退、EFLカップ準決勝敗退という成績を残していたチームは、今季の無冠が決定している。

試合後、イギリス『BTスポーツ』に出演していたファーディナンド氏は、「チームが個の力に頼り過ぎている」と指摘。一皮むけることができないチームに苦言を投げかけた。

「聞いてくれ、ユナイテッドは個人に頼ってしまっていたと思う。ブルーノ(・フェルナンデス)は彼らが頼ってきた男であり、シーズン後半には(エディンソン・)カバーニにも頼っている。そして今日の彼らには、想像力も創造性もなかった」
「カバーニが得点した後、勢いがあると思われる瞬間があった。だが、彼らはゲームの主導権を握れず、時には歯が立たない場面もあったと思う。ビジャレアルを率いるウナイ・エメリの経験やチームの取り組みが、ユナイテッドを無効化していた。仕事を成し遂げた彼らは、賞賛に値するね」

「今夜はチームにとってテストだったが、彼らは失敗した。なかなかラインを越えることができていないね。昨シーズンはELで準決勝、今シーズンは決勝に進出したが、トロフィーを獲得するためのラインを超えられないんだ。彼らは今、決勝戦をトロフィーに変えるべき立場にある」

さらにファーディナンド氏は、ユナイテッドが成長を続けてはいるものの、まだ足りないとコメント。チームの課題が多いことを嘆いている。

「全体的に見れば、ユナイテッドは昨シーズンよりも進歩していると思う。そして今夜は、勝利の文化の一部を形成する機会でありそのテストだったが、彼らは失敗した」

「オーレはこのような状況に備え、ユニットを作る環境を整えようとしていたはずだが、仕事をすることができなかったね。残酷なことを言うようだが、これは失敗だ」
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