初昇格目指すキールが敵地でケルンに先勝! 33歳青年指揮官の采配が貴重なAGもたらす《ブンデスリーガ》

2021.05.27 03:38 Thu
Getty Images
ブンデスリーガ昇格・降格プレーオフ1stレグ、ケルンvsホルシュタイン・キールが26日に行われ、アウェイのキールが0-1で先勝した。
PR
2シーズン連続の1部残留を目指す今季ブンデスリーガ16位のケルンと、クラブ史上初の1部昇格を目指すブンデスリーガ2部3位のキールによる、運命のプレーオフ初戦。
最終節でシャルケを破り、逆転での自動降格回避となったケルンは、セントラルMFやサイドを主戦場とするヘクターを最前線に置きドゥダをトップ下に配した想定外の布陣でスタート。

立ち上がりから主導権争いが続く中、キャプテンのヘクターが豊富な運動量を武器に流動的なプレーでカウンターアタックをけん引。なかなか良い形でフィニッシュまで持ち込めずにいたが、30分にはヘクターが高い位置でのボール奪取からボックス右まで持ち込んで左足のシュートを放つが、これは相手DFのブロックに遭う。

以降も優勢に試合を運ぶホームチームは前半終了間際のアディショナルタイムにボックス中央のドゥダにシュートチャンスも、右足の鋭いグラウンダーのシュートは枠の左に外れた。
0-0で折り返した試合は後半も睨み合いの状況が続く。相手を押し込むものの、ストライカー不在の影響か最後の局面でパンチ不足のホームチームが幾つかの決定機をフイにする中、キールの交代策が貴重な先制点をもたらすことになった。

58分、セットプレーを得たタイミングでイグニョフスキに代えてロレンツを投入したキールは、左CKの場面でファーのイ・ジェソンが頭で中央へ折り返すと、ロレンツがファーストタッチとなったヘディングシュートを見事にゴールネットに流し込んだ。

一瞬の隙を突かれて先制を許したケルンはコンディションに問題を抱えるストライカーのアンデション、ティールマンを68分に投入して反撃に打って出る。人数をかけた攻めからスクヒリ、ドゥダに決定的な場面が訪れるが、相手守備陣の身体を張った守備に撥ね返される。

一方、33歳の青年指揮官ヴェルナー監督の見事な采配によってアウェイゴールを手にしたキールは、78分にレーゼの正確な左クロスからゴール前に飛び込んだセラに絶好機も、このヘディングシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。

その後、試合終盤にかけては何とか同点に追いつきたいケルンが終始押し込む形を作ったが、84分のドゥダの直接FKはDFノイマンのゴールカバーに阻止される。さらに、こぼれ球をアンデションが押し込みにかかるが、これもノイマンのブロックに阻まれた。

そして、試合はこのままアウェイチームが1-0で逃げ切りに成功し、初昇格を目指すキールが敵地で先勝に成功した。なお、運命の2ndレグは29日に行われる。

ケルン 0-1 ホルシュタイン・キール
【ホルシュタイン・キール】
ロレンツ(59分)

PR
関連ニュース

バイエルンに痛手…先発復帰のコマンが内転筋のケガで再離脱

バイエルンは13日、フランス代表FWキングスレー・コマンが数週間の離脱になることを発表した。 コマンは同日に行われたブンデスリーガ第29節のケルン戦に先発出場。しかし、後半立ち上がりの50分に相手ボックス内のプレー中に負傷。プレー続行不可能となり、そのままMFジャマル・ムシアラとの交代を余儀なくされた。 クラブの発表によれば、右内転筋を負傷したコマンは数週間の離脱となり、17日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのアーセナル戦の欠場が確実となった。 今季のコマンは度重なるケガに見舞われ、ここまでブンデスリーガ17試合の出場にとどまっていた。 2024.04.14 07:00 Sun

CLアーセナル戦狭間のバイエルン、降格圏のケルンに苦戦も勝利【ブンデスリーガ】

バイエルンは13日、ブンデスリーガ第29節でケルンをホームに迎え、2-0で勝利した。 前節ハイデンハイムに不覚を取って逆転負けを喫し2連敗となった2位バイエルン(勝ち点60)は、4日前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではアーセナル相手に敵地で2-2のドロー。そのアーセナル戦のスタメンから6選手を変更。ノイアーが休養となり、ムシアラやゴレツカ、ライマーらがベンチスタートとなった。 17位ケルン(勝ち点22)に対し、最前線にケイン、2列目に右からコマン、ミュラー、テルと並べる[4-2-3-1]で臨んだバイエルンは序盤、ゴールに迫られる。9分、ボックス右に抜け出されたアリドゥに決定的なシュートを許した。 さらに20分、ゴール至近距離からアダムヤンのダイビングヘッドが枠を捉えたが、GKウルライヒがファインセーブで凌ぐと、30分に好機。ケインのパスをボックス内で受けたラファエル・ゲレイロがシュート。しかしシュヴェーベのファインセーブに阻まれた。 さらに34分、ケインのシュートがポストに直撃したバイエルンは、41分にもケインのヘディングシュートでゴールに迫ったが、ここもGKシュヴェーベのファインセーブに阻まれた。 さらに43分、テルのシュートが右ポストに直撃したバイエルンはゴールを奪いきれず、0-0で前半を終えた。 迎えた後半、早々にコマンが足を負傷するアクシデントに見舞われたバイエルンはムシアラを投入。53分にはテルのコントロールシュートでゴールに迫ったが、ここもGKシュヴェーベのセーブに阻まれた。 それでも65分、ついに均衡を破る。ショートコーナーの流れからボックス手前右のラファエル・ゲレイロがミドルシュートを流し込んだ。 その後はケルンの反撃を許さずにいたバイエルンだったが、終盤の89分にピンチ。ウパメカノのミスパスからティゲスに枠内シュートを打たれたが、GKウルライヒが凌いだ。 そして追加タイム3分、ミュラーがダメ押しゴールを挙げて勝負あり。苦しみながらも勝利し、アーセナル戦に弾みを付けている。 2024.04.14 00:31 Sun

J1広島、ブンデス1部ケルンとの育成業務提携を延長 2027年6月30日まで

サンフレッチェ広島は10日、ブンデスリーガ1部に属するケルンとの育成業務提携を延長することを発表した。 両チームは2021年9月1日に育成業務提携を結び、ジュニア世代からトップチームの選手育成・強化を目的とした選手・指導者の人的交流を行いながら、相互のチーム発展に寄与していくとしていた。 既存の提携期間は2024年8月31日までとなっていたが、3年間延長し、2024年7月1日から2027年6月30日まで、手を取ることとなった。 ケルンはブンデスリーガの初代王者で、リーグ戦を3度、カップ戦を4度制した名門クラブ。元西ドイツ代表MFピエール・リトバルスキ氏、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキなど、日本にも馴染みのある幾多のスーパースターを輩出しており、選手の育成にも定評がある。2010年冬には広島ユース出身の元日本代表DF槙野智章氏が加入していた。 2024.04.10 23:50 Wed

ケルンに痛手…チーム得点王のFWゼルケが左足首の手術で今季絶望に

ケルンは8日、ドイツ人FWダビー・ゼルケが左足首の手術で今季絶望となったことを発表した。 ゼルケは6日に行われたブンデスリーガ第28節ボーフム戦に先発出場したが、66分に中盤でこぼれ球を追おうとした場面でスプリントした際に左足を負傷。プレー続行不可能となり、MFデニス・フセインバシッチとの交代を余儀なくされた。 クラブの発表によれば、8日にMRI検査を受けたゼルケは左足首の骨折と診断されたとのこと。なお、メディカルチームはすでに負傷箇所を完治させるために手術の実施を決断しており、これにより今季中の復帰は絶望となった。 今季チーム最多の6ゴールをマークするゼルケの長期離脱は、残留争いの渦中にあるチームにとっては大きな痛手となる。 2024.04.09 00:35 Tue

ケルンDFキリアンが十字じん帯損傷で数カ月の離脱へ

ケルンは29日、ドイツ人DFルカ・キリアンが長期離脱になったことを発表した。 クラブの発表によれば、キリアンは29日に行われたトレーニングでヒザを負傷。その後、メディアパーククリニックで受診したMRI検査の結果、十字じん帯損傷と診断され、数カ月の離脱になるとのことだ。 2021年の夏にマインツからレンタル移籍でケルンに加入したキリアンは、すぐにレギュラーに定着すると、翌年に買い取りオプションを行使し完全移籍。これまでケルンでは公式戦67試合出場していた。 2024.03.30 06:00 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly