セリエA王者インテル、コンテ退任か…経営規模縮小で方針に食い違い

2021.05.26 18:55 Wed
Getty Images
セリエA王者に返り咲いたインテルだが、アントニオ・コンテ監督(51)に退任の可能性が浮上している。

2019年夏にインテルの監督に着任したコンテ監督。着実にチームの強化を進めていくなかで、今季のセリエAで9季にも及び、独壇場だったユベントスの統治時代に終止符を打ってみせ、チームを11年ぶりのスクデット獲得に導いた。
しかし、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、コンテ監督は蘇寧グループがオーナーを務めるインテルと来季の補強方針で食い違いが生じて、“離婚”の危機に直面しているようだ。

セリエA優勝により、来季に向けて強化の援助を期待するコンテ監督だが、インテルは新型コロナウイルスの感染拡大で財政が逼迫。コンテ監督に対して、経営規模の縮小方針をセリエA最終節のウディネーゼ戦前夜に知らせたという。

そんなインテルは今夏に1億ユーロ(約133億2000万円)の黒字経営を見込み、人件費も15〜20%の削減を視野。主力数名の放出も必要な様相であり、今後十分な支援がされそうにないコンテ監督も退任やむなしの状況のようだ。
また、インテルの会長を務めるスティーブン・チャン氏とコンテ監督はリーグ閉幕翌日の24日に会談が予定されたが、いまだ実現せず。今後、2人が会う場合はもはや別れの挨拶が目的となり、48時間以内にも退任が決定し得る模様だ。

なお、コンテ監督の契約は2022年まで。やっとの思いでユベントスから王座を奪還を果たしたインテルだが、本当にコンテ監督と袂を別つのだろうか。
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly