セットプレー2発で湘南を粉砕した福岡、クラブ記録更新の6連勝を達成【明治安田J1第15節】
2021.05.22 19:20 Sat
明治安田生命J1リーグ第15節の1試合が22日にベスト電器スタジアムで行われ、ホームのアビスパ福岡が2-1で湘南ベルマーレを下した。
福岡は前節、ベガルタ仙台とのアウェイゲームで劇的なアディショナルタイム弾で拮抗した試合を制し、5連勝を飾ってJ1でのクラブ記録を更新。その立役者となった渡が2試合ぶりのスタメンとなった。
対する湘南は前節の横浜FC戦を0-2で落とし、9戦ぶりの黒星を喫した。巻き返しを図りたい今節は、古巣対戦となるウェリントンを今季初めて先発で起用。得点力不足に悩むチームの起爆剤として期待が高まる。
湘南は3分に早速ウェリントンの高さを生かす。CKに頭で合わせ、枠は捉えられなかったが、開始直後から存在感を見せつけた。
以降は湘南がボールを握って福岡が守るという構図となり、福岡陣内でボールが回る時間が増える。クロスの回数は積み上がるものの、福岡の守備陣もボックス内では強さを見せて慌てることなく対応する。
湘南は30分にタリクが負傷でピッチを去り、さらには福岡に立て続けのセットプレーを与える嫌な流れだったが、劣勢を跳ね返してカウンターからゲームを動かす。
CKの二次攻撃をしのいで前線へ送ると、中盤の競り合いでこぼれたボールを中村がシンプルにダイレクトで裏へ。ラインアップした福岡守備陣と入れ替わった名古が抜け出し、ボックスまで運んでGK村上との一対一を迎えると、冷静に右脇を射抜いてネットを揺らした。
さらに37分には、右サイド深い位置からの岡本のクロスに山田が飛び込むも、相手にクリアされて左からのCKとなる。そのCKからファーでウェリントンが高さを生かしてヘディングを放つも、GK村上の手中に収まった。
少ないチャンスを生かしたい福岡は、前半のアディショナルタイムに同点のチャンスが訪れる。志知のクロスを岡本がブロックした際にハンドの可能性があったとしてVARが介入。オンフィールドレビューの結果、福岡にPKが与えられた。
だが、ブルーノ・メンデスは助走で駆け引きをしつつ左を狙ったものの、GK谷にコースを読み切られてゴールを割れず。直後のCKもものにできず、ビハインドで前半を折り返した。
後半最初のチャンスは湘南が作る。53分に古林が裏を取り、戻ってきたDFを切り返しでかわしてシュートへ。GK村上に阻まれるも、こぼれを自ら拾ってマイナスのパスを送り、山田が狙いすませて狙うが、枠の左へ外れた。
追い付きたい福岡は得意のセットプレーから活路を見いだす。62分、CKのクリアボールを拾ったジョルディ・クルークスがカットインしてペナルティエリア手前の右から狙うも、大きく枠を外れてしまう。
そして、66分には敵陣の右サイドでFKを得ると、エミル・サロモンソンはニアサイドへのクロスを選択。ブルーノ・メンデスがDF2枚を相手にしながらもうまく頭で合わせ、試合を振り出しに戻した。
止まらない福岡は、直後にまたしてもセットプレーからゴールを奪う。エミル・サロモンソンのCKにニアでブルーノ・メンデスが合わせると、これはGK谷に阻まれるもこぼれ球に反応したドウグラス・グローリがすべり込みながら押し込んでJ1初得点を記録。連勝中の勢いそのままに、鮮やかに逆転してみせた。
追い掛ける展開となった湘南は、88分に畑が右サイドを強引に突破してクロスを送る。流れたボールを池田が左足で狙うも、力み過ぎたか大きく外してしまう。
さらに、後半アディショナルタイムに左CKを獲得すると、GK谷も上げてパワープレーに出る。インスイングのクロスにそのGK谷がフアンマ・デルガドに競り勝ってヘディングシュートを放つも、枠を捉えられなかった。
地上戦、エアバトルを含めてタフな肉弾戦が繰り広げられた一戦を逆転勝利で制した福岡が、クラブ記録を更新するJ16連勝を達成した。
アビスパ福岡2-1湘南ベルマーレ
【福岡】
ブルーノ・メンデス(後20)
ドウグラス・グローリ(後26)
【湘南】
名古新太郎(前32)
福岡は前節、ベガルタ仙台とのアウェイゲームで劇的なアディショナルタイム弾で拮抗した試合を制し、5連勝を飾ってJ1でのクラブ記録を更新。その立役者となった渡が2試合ぶりのスタメンとなった。
湘南は3分に早速ウェリントンの高さを生かす。CKに頭で合わせ、枠は捉えられなかったが、開始直後から存在感を見せつけた。
以降は湘南がボールを握って福岡が守るという構図となり、福岡陣内でボールが回る時間が増える。クロスの回数は積み上がるものの、福岡の守備陣もボックス内では強さを見せて慌てることなく対応する。
17分には湘南がセットプレーからチャンス。敵陣中央でFKを得ると、中村が上げた柔らかいボールにタリクが合わせるも、強いシュートにはならず枠の左にそれた。
湘南は30分にタリクが負傷でピッチを去り、さらには福岡に立て続けのセットプレーを与える嫌な流れだったが、劣勢を跳ね返してカウンターからゲームを動かす。
CKの二次攻撃をしのいで前線へ送ると、中盤の競り合いでこぼれたボールを中村がシンプルにダイレクトで裏へ。ラインアップした福岡守備陣と入れ替わった名古が抜け出し、ボックスまで運んでGK村上との一対一を迎えると、冷静に右脇を射抜いてネットを揺らした。
さらに37分には、右サイド深い位置からの岡本のクロスに山田が飛び込むも、相手にクリアされて左からのCKとなる。そのCKからファーでウェリントンが高さを生かしてヘディングを放つも、GK村上の手中に収まった。
少ないチャンスを生かしたい福岡は、前半のアディショナルタイムに同点のチャンスが訪れる。志知のクロスを岡本がブロックした際にハンドの可能性があったとしてVARが介入。オンフィールドレビューの結果、福岡にPKが与えられた。
だが、ブルーノ・メンデスは助走で駆け引きをしつつ左を狙ったものの、GK谷にコースを読み切られてゴールを割れず。直後のCKもものにできず、ビハインドで前半を折り返した。
後半最初のチャンスは湘南が作る。53分に古林が裏を取り、戻ってきたDFを切り返しでかわしてシュートへ。GK村上に阻まれるも、こぼれを自ら拾ってマイナスのパスを送り、山田が狙いすませて狙うが、枠の左へ外れた。
追い付きたい福岡は得意のセットプレーから活路を見いだす。62分、CKのクリアボールを拾ったジョルディ・クルークスがカットインしてペナルティエリア手前の右から狙うも、大きく枠を外れてしまう。
そして、66分には敵陣の右サイドでFKを得ると、エミル・サロモンソンはニアサイドへのクロスを選択。ブルーノ・メンデスがDF2枚を相手にしながらもうまく頭で合わせ、試合を振り出しに戻した。
止まらない福岡は、直後にまたしてもセットプレーからゴールを奪う。エミル・サロモンソンのCKにニアでブルーノ・メンデスが合わせると、これはGK谷に阻まれるもこぼれ球に反応したドウグラス・グローリがすべり込みながら押し込んでJ1初得点を記録。連勝中の勢いそのままに、鮮やかに逆転してみせた。
追い掛ける展開となった湘南は、88分に畑が右サイドを強引に突破してクロスを送る。流れたボールを池田が左足で狙うも、力み過ぎたか大きく外してしまう。
さらに、後半アディショナルタイムに左CKを獲得すると、GK谷も上げてパワープレーに出る。インスイングのクロスにそのGK谷がフアンマ・デルガドに競り勝ってヘディングシュートを放つも、枠を捉えられなかった。
地上戦、エアバトルを含めてタフな肉弾戦が繰り広げられた一戦を逆転勝利で制した福岡が、クラブ記録を更新するJ16連勝を達成した。
アビスパ福岡2-1湘南ベルマーレ
【福岡】
ブルーノ・メンデス(後20)
ドウグラス・グローリ(後26)
【湘南】
名古新太郎(前32)
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