オーバーエイジ3名の選出理由について森保一監督「絶対的な戦力であり、プレーでチームに貢献できる」
2021.05.20 17:58 Thu
日本サッカー協会(JFA)は20日、U-24日本代表のメンバーを発表した。
7月に控える東京オリンピックに臨む世代。6月はU-24ガーナ代表とジャマイカ代表との国際親善試合を戦うこととなっている。
同時期に日本代表がカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選と国際親善試合を戦うため、横内昭展コーチが指揮を執る中、オーバーエイジにDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)を選出。本番モードで臨むこととなる。
今回の代表メンバー選考について、森保一監督が記者会見でメディアからの質問に応じ、オーバーエイジの選考理由などを語った。
まず、今回招集した3人のオーバーエイジで本大会も臨むかという点については「基本的には3人のオーバーエイジの選手たちに本大会でも戦ってもらいたいと思っています。しかしながら、何が起こるかわかりませんので、その時には臨機応変に対応しますが、現段階では3人にお願いしたいと思っています」とコメント。3名のオーバーエイジ枠を使うことは考えているとした。
さらに「色々な選手に幅を持って準備をしてもらいましたが、できるだけ決定できる良いタイミングで決定をして、他の選手にはまた別のところへ向かってもらい、シーズンも終わる選手はリフレッシュしてもらったりと、今後の活動に向けて、選手個々のメンタルに支障をきたさないように、我々がリスペクトをもって選手のことを見させてもらわなければいけないということで、このタイミングでの発表となりました」と、早い段階で決定することで、選ばれない選手がしっかりと活動できると考えてとのこと。それでも「しかし、何が起こるかわからないので、何か起こった場合にはこの先でもお願いすることもあると思います」とし、コロナ禍で先が見えない状況を考え、有事の際には変更することも考えるとした。
今回の3名をオーバーエイジに選んだ理由については「誰がというわけではなく、3人ともに言えることは絶対的な戦力であり、プレーでチームに貢献できる。そして経験の浅い選手たちに影響力を与えられると思っています」と、プレー面と影響力を考えたとのこと。また、「プレー以外の部分でも、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで行動を背中で示してくれると共に、若い選手、経験の浅い選手たちとコミュニケーションをとりながら彼らの成長を促してくれるというオーバーエイジの3人だと思っています」とし、チームの成長にも一役買ってもらえると考えたことを明かした。
これまではFW大迫勇也(ブレーメン)など前線の選手も候補として挙がっていた中、守備的なポジションの選手が3名選ばれた。
その点については「オーバーエイジの考え方については、話した通り、全てのポジションでリストアップしたり、これまでの活動の中で、オーバーエイジも含めてオリンピックに向かうチームの選考をするという考え方でした」とし、「その時の状況、状況でどこのポジションにオーバーエイジの選手を起用させてもらうのが一番チームにとって良いのかということを毎回の活動というか、度々スタッフミーティングでは話してきて、決まったものがないような形で進んできました」と、そのタイミングのチーム状態、オリンピック世代との兼ね合いを考えていたと明かした。
また「A代表で常連としてレギュラークラスとして戦ってきている選手は、アンダー世代のオリンピック世代のチームに入れば必ずプラスになると考えていたので、状況が日々変わっていたというか、毎回議論が変わっていたということでした」と状況を明かした上で、今回の3人に決めた理由は「試合を安定させて戦う、守備的なポジションをこなす選手ではありますが、GKからDFラインから攻撃を仕掛けようというときに、攻撃の部分を担っていく、支えてくれる部分が攻守両面である選手だと考えました」と、チームに安定感をもたらせられると考えたとコメント。「安定して彼らがリーダーシップをとってくれて、安定して戦うことで、経験の浅いオリンピック年代の選手たちが、より思い切って自分たちのプレーを発揮できるように貢献してもらえると思い、彼らに決めました」と、やはり周りも生きる3名ということが決め手だと語った。
キャプテンについてはA代表で務めている吉田が入ることになるが、「キャプテンについてはA代表のキャプテンがU-24の活動に加わるので、そこを基本に考えたいと思っています」と吉田にしたいと考えているとコメント。一方で、これまでキャプテンを務めていた中山雄太(ズヴォレ)については「これまでU-24の活動では中山雄太がキャプテンとして中心で頑張っていたので、最終決定はしていないですが、チームを支える、まとめる役割を担ってもらいたいと思います。まずは選考の場であるので、選ばれるためにこれまで積み上げてきたものを全て6月の活動で発揮してもらいたいと思います」と、選ばれた際にはキャプテンでなくともチームをまとめてもらいたいと語った。
今回選ばれた3名はそれぞれロンドンやリオ・デ・ジャネイロと五輪経験者でもある。森保監督は「全体的にオーバーエイジをリストアップしている段階では、オリンピックの経験があるという選手だけではなく、A代表で、世界の舞台でしっかりプレーできている選手たちをリストアップした」とし、「オリンピックの経験があるということで最終的に選んだわけではないです」と選考理由ではなかったとした。
しかし「彼らはオリンピックの経験もしていますし、メキシコの銅メダル以来の準々決勝まで駒を進めたメンバーや、直近のリオの経験を持つ選手なので、我々が普段戦っている舞台であるA代表のワールドカップの舞台とは別で、独特な雰囲気がオリンピックにはあると思っています。オリンピックではサッカーの競技で戦いますが、色々な他の競技団体と接点があり、レギュレーションが違ったりとか、今回も我々が目標としているところまで戦うには、6試合で18人で戦わなければいけないのは、普段とは違うレギュレーションです」と、経験が生きてくる部分はあるとコメント。「彼らはそういった経験を持っている中で、チームに好影響をもたらせてくれると思っています。そういう意味では選ばせてもらった3選手がオリンピックの厳しい戦いを知っているということは、経験の浅い選手たちにとってはプラスになる人材だと思っています」と、チームとして生かしていきたいと語った。
7月に控える東京オリンピックに臨む世代。6月はU-24ガーナ代表とジャマイカ代表との国際親善試合を戦うこととなっている。
今回の代表メンバー選考について、森保一監督が記者会見でメディアからの質問に応じ、オーバーエイジの選考理由などを語った。
まず、今回招集した3人のオーバーエイジで本大会も臨むかという点については「基本的には3人のオーバーエイジの選手たちに本大会でも戦ってもらいたいと思っています。しかしながら、何が起こるかわかりませんので、その時には臨機応変に対応しますが、現段階では3人にお願いしたいと思っています」とコメント。3名のオーバーエイジ枠を使うことは考えているとした。
また「時間がないとは言え、まだ決定するにはどうかなというタイミングも考えられる中、3人ということで今回U-24の活動にオーバーエイジを絞って参加してもらうことになった経緯としては、オーバーエイジの選手たちは全てのポジションでリストアップさせていただきながら、関係者に選手の意向であったり、クラブとの調整というものをしていただいていました。そこで、オリンピック世代にとっては最終段階まで競争だと思いますが、オリンピックに出るオーバーエイジが競争であってはいけないと考えました」と、オーバーエイジの枠を争う必要がないと考え、この段階で選出することにしたと理由を述べた。
さらに「色々な選手に幅を持って準備をしてもらいましたが、できるだけ決定できる良いタイミングで決定をして、他の選手にはまた別のところへ向かってもらい、シーズンも終わる選手はリフレッシュしてもらったりと、今後の活動に向けて、選手個々のメンタルに支障をきたさないように、我々がリスペクトをもって選手のことを見させてもらわなければいけないということで、このタイミングでの発表となりました」と、早い段階で決定することで、選ばれない選手がしっかりと活動できると考えてとのこと。それでも「しかし、何が起こるかわからないので、何か起こった場合にはこの先でもお願いすることもあると思います」とし、コロナ禍で先が見えない状況を考え、有事の際には変更することも考えるとした。
今回の3名をオーバーエイジに選んだ理由については「誰がというわけではなく、3人ともに言えることは絶対的な戦力であり、プレーでチームに貢献できる。そして経験の浅い選手たちに影響力を与えられると思っています」と、プレー面と影響力を考えたとのこと。また、「プレー以外の部分でも、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで行動を背中で示してくれると共に、若い選手、経験の浅い選手たちとコミュニケーションをとりながら彼らの成長を促してくれるというオーバーエイジの3人だと思っています」とし、チームの成長にも一役買ってもらえると考えたことを明かした。
これまではFW大迫勇也(ブレーメン)など前線の選手も候補として挙がっていた中、守備的なポジションの選手が3名選ばれた。
その点については「オーバーエイジの考え方については、話した通り、全てのポジションでリストアップしたり、これまでの活動の中で、オーバーエイジも含めてオリンピックに向かうチームの選考をするという考え方でした」とし、「その時の状況、状況でどこのポジションにオーバーエイジの選手を起用させてもらうのが一番チームにとって良いのかということを毎回の活動というか、度々スタッフミーティングでは話してきて、決まったものがないような形で進んできました」と、そのタイミングのチーム状態、オリンピック世代との兼ね合いを考えていたと明かした。
また「A代表で常連としてレギュラークラスとして戦ってきている選手は、アンダー世代のオリンピック世代のチームに入れば必ずプラスになると考えていたので、状況が日々変わっていたというか、毎回議論が変わっていたということでした」と状況を明かした上で、今回の3人に決めた理由は「試合を安定させて戦う、守備的なポジションをこなす選手ではありますが、GKからDFラインから攻撃を仕掛けようというときに、攻撃の部分を担っていく、支えてくれる部分が攻守両面である選手だと考えました」と、チームに安定感をもたらせられると考えたとコメント。「安定して彼らがリーダーシップをとってくれて、安定して戦うことで、経験の浅いオリンピック年代の選手たちが、より思い切って自分たちのプレーを発揮できるように貢献してもらえると思い、彼らに決めました」と、やはり周りも生きる3名ということが決め手だと語った。
キャプテンについてはA代表で務めている吉田が入ることになるが、「キャプテンについてはA代表のキャプテンがU-24の活動に加わるので、そこを基本に考えたいと思っています」と吉田にしたいと考えているとコメント。一方で、これまでキャプテンを務めていた中山雄太(ズヴォレ)については「これまでU-24の活動では中山雄太がキャプテンとして中心で頑張っていたので、最終決定はしていないですが、チームを支える、まとめる役割を担ってもらいたいと思います。まずは選考の場であるので、選ばれるためにこれまで積み上げてきたものを全て6月の活動で発揮してもらいたいと思います」と、選ばれた際にはキャプテンでなくともチームをまとめてもらいたいと語った。
今回選ばれた3名はそれぞれロンドンやリオ・デ・ジャネイロと五輪経験者でもある。森保監督は「全体的にオーバーエイジをリストアップしている段階では、オリンピックの経験があるという選手だけではなく、A代表で、世界の舞台でしっかりプレーできている選手たちをリストアップした」とし、「オリンピックの経験があるということで最終的に選んだわけではないです」と選考理由ではなかったとした。
しかし「彼らはオリンピックの経験もしていますし、メキシコの銅メダル以来の準々決勝まで駒を進めたメンバーや、直近のリオの経験を持つ選手なので、我々が普段戦っている舞台であるA代表のワールドカップの舞台とは別で、独特な雰囲気がオリンピックにはあると思っています。オリンピックではサッカーの競技で戦いますが、色々な他の競技団体と接点があり、レギュレーションが違ったりとか、今回も我々が目標としているところまで戦うには、6試合で18人で戦わなければいけないのは、普段とは違うレギュレーションです」と、経験が生きてくる部分はあるとコメント。「彼らはそういった経験を持っている中で、チームに好影響をもたらせてくれると思っています。そういう意味では選ばせてもらった3選手がオリンピックの厳しい戦いを知っているということは、経験の浅い選手たちにとってはプラスになる人材だと思っています」と、チームとして生かしていきたいと語った。
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